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この記事は私がまとめました

mohumohunecoさん

山の中の家

うちのじいちゃんは土地持ちで、畑や田んぼ、
山を二つ持っています。
私の父が長男なので私たち一家はじいちゃん家に行くことが多く、行くたびに、ひとつ上の姉と低いほうの山にはよく登って遊んでいました。
毎年毎年、同じ山に行って遊んでいたのですが、好奇心から、もうひとつの山に登ってみたくなったのです
姉も、同じことを思っていたらしく、そく実行!

その山は、いつも登っていた山より大きく木々も鬱蒼としており探検にはもってこい。
でも、じいちゃんや父親から危ないから
「行くな!」と言われていたのですが、

思い立ったら、やめられません。
姉と山まで向かい、探検を始めました。

その山は、木が大きく薄暗く感じて、気味悪いながらも冒険心をくすぐり奥へ奥へと足を運ばせます。
迷わないように、目印で姉がヒモを木にくくりつけていました。
山を4分の1ほど登った頃でした、姉が前方を指差し「家を発見!」息切れた声で軽快に言いました。

「入ってみようよ」
「鍵かかってないといいね」
私たちはそんなことを話しながら早足にその家に向かいました。その途中、私は木の上の方に縄のようなものがかかっていて、何本かと繋がっているのを見つけましたが、
ひとりになるのが怖くて姉の後ろを小走りでついていきました。

その家の周りには木が無く、そのかわり背の高い草が生えていました。草を掻き分け
家を目の前にすると、遠眼で見たときと比べ異様に威圧感というか重圧感というか、そんな感じの
雰囲気がありました。が、
姉はずんずんと進んでいって、ドアとおぼしきところでガタガタとし始めました。
「だめだ、鍵閉まってる」
私はその時、内心「良かった」と思ったのもつかの間
「窓とかないかな?」
姉はそう言うと家の裏の方へ回り込んで行きます。

姉を追いかけようとしたときでした。
背の高い草の隙間に黒い、人の頭のようなものがゆっくりと移動しているのが目に入りました。
………!

私は、その頭のような物を凝視していました。
すると、その頭は私たちとは反対側から家の裏の方へ移動していきます。
私は姉に危機が迫っていると思い、姉を追いかけようとした時、
「いや~、やっぱ鍵あいてなかったよ」
姉が戻ってきました。

私は何も言わず、姉の腕をつかみ走り出しました。

その時、わけのわからない姉が後ろを振り向いた
とたん、悲鳴を上げました。
姉の悲鳴に私も思わず後ろを振り向いてしまいました。
さっきの頭が、まだゆっくりと家の周りを回るように草のなかを移動している…。

そこからは、一目散、縄のかかった木を
くぐり抜けて、目印の木をたよりに麓まで走りました。

街はずれの廃墟を探検に行った時の話

その廃墟は、心霊スポットとしてそれなりに有名であり、女の霊が幾度となく目撃されている場所。
俺達は雨が降る日をわざと選んだ。
何故なら、雨の日は、さすがに気味が悪いのか、
心霊スポットを探索するご同業さん達が少なくなるから。

現場に到着。
狙い通り、他に来ているマニア?はいなかった。
俺達は、大型の懐中電灯と粗塩、そして護符を握り締めて車から降りた。
傘を持っていなかった俺達は走って廃墟の入り口までたどり着き、雨を避けるように廃墟に飛び込んだ
俺達は懐中電灯を手に持ち、お互いに声を掛けながら進んだ。

1階から見て回り、続いて2階へ。
確かに、廃墟マニアが訪れた形跡は至るところにあったのだが、肝心の幽霊というものにはお目にかかれなかった。
「やっぱり、此処もガセネタだったのかな?」
そう話し合いながらも取り合えず全ての部屋を見て回ろうとペースを上げる。
しかし、怪異はおろか、異音や気配すら感じなかった。
だから俺達は、がっかりというか、やっぱりというかんじで、
階段へと進んだ。

その時、1階の方から音が聞こえた。
何やら床を踏みしめる様な足音だった。

出典gahag.net

行くしかない。 
俺たちは、静かに1階へと下りていった。

すると、懐中電灯の明かりに浮かび上がったのは、
2人の女性だった。
俺たちもびっくりしたが、彼女達もびっくりしたらしくお互いが一瞬無言で固まった。

すると、彼女達の1人が話しかけてきた。
「貴方達も廃墟探索に来たんですか?
 実は私達もなんです。 でも、懐中電灯を忘れて
 携帯しかなくて・・・・。
 良かったら、一緒に回らせて頂けませんか?」
と、こんな感じだった。

見た所、今風の女の子達で、年齢は20代後半に見えた。
服装も派手だったし、何よりも明るい話し方であり、且つ、きちんと敬語も使えていた。

出典gahag.net

俺達は即答でOKし、一緒にその廃墟を回る事になった。

部屋のドアを開けるたびに、キャー、とかウワーとか騒がしい女の子達だったが、そういうのも新鮮に感じ、十分に探索を満喫出来た。

そして、その廃墟を一回りすると、
「どうもありがとうございました!」
と深々とお辞儀された。
何故か凄く好印象だった。
友人が、
「この後、予定無いのなら、何処かでお茶でも飲まない?」と誘う。

すると、これまた即答でOKの返事が貰えた。

車には俺達が前の席、彼女達は後部座席に乗ってもらった。
車が走り出して、先程の廃墟の話で盛り上がっていると
俺の携帯が鳴った。

いつもお世話になっている霊能者のAさんだつた。

Aさんから電話が掛かってくるのは
俺が何かやらかした時と相場が決まっていた。

恐る恐る、「もしもし?」
と話すと、

Aさん「楽しかったですか?心霊スポットは?
    霊は現れましたか?」
俺  「いや、それは・・・・
    現れませんでした。」
Aさん「何言ってるんですか?
    今も一緒に居るじゃないですか!」

都会の廃墟

東京駅からJR横須賀線で約1時間。
横須賀駅からほど近い田浦という場所にその廃村はある。
駅周辺は山に囲まれ閑散としているが、
少し歩くと昔ながらの商店街や海上自衛隊の学校があり、自然と人工物が混在した風景が広がっている。
そして駅から盛福寺というお寺を目指し15分ほど歩くと、京急本線とJR横須賀線が交差するポイントが見えてくる。
それが今回の目的地「田浦廃村」

レトロな赤い テレビ

中学二年の夏休み、心霊ツアーと称し五歳上のいとこと、公営団地の廃墟へ行ってみた。

到着したのはまだ陽のあるうちだった。
草が伸び放題の空き地にぽつんと置かれた三輪車、
錆びた鉄製のドア、

何となく腰が引けてしまった俺とは対照的に、いとこは次から次へ無遠慮に見回っていた。

ある棟の一部屋に入ったとき、
俺はあまりの異様さに目を見張った。
その玄関には靴が脱ぎ散らかされ、コンロにはフライパンが、テーブルには茶碗が置いてある

まるで住人が日常の中で忽然と消え去ったかのようだ
ついさっきまで、誰かがいたような。

緊張したまま奥の部屋を覗くと、
雑誌やレコードが散乱する中に古ぼけた小振りのテレビが鎮座していた。
全体を覆う赤いプラスチックが妙な懐かしさを感じさせる。

手を伸ばし、ダイヤルを回すとブン、と低い音がして画面がゆっくりと明るくなった。
俺は驚いて見守ったがそこには砂嵐が映し出されるだけだった。

いつの間にか隣りにいたいとこが、日が暮れるしもう帰るよ、と言ってダイヤルを回しテレビを消した。
窓の外を見ると確かに暗くなり始めていた。

車に戻りしばらく道を走ると、いとこがため息をついて言った。

「凄いもん見つけたね、あのテレビ」

俺が何のことか分からずにいると、いとこは続けて言った。

「さっきまで視線を感じてた。
 団地からずっと追ってきてたよ、
 多分○○(俺)がテレビつけたときから」

今更ながら徐々に焦り始める俺を尻目に、いとこは言い切った。

「あんな場所に電気が通ってるわけないじゃないか。
あのまま見てれば、何か面白いものが見れたかもね」

廃墟じゃないけど

小学生の頃の話。

夏休みを利用して母方の実家に行った時、
いとこと二人で近所を散策した。

結構遠くまで歩いて、ボロい駄菓子屋でジュースを買った。
そこの店主は年老いたばあさんで、そこの地域じゃない変な訛りみたいなのがあった。
おまけでチョコくれて、少し話して店を出ようとしたら
「ここらへんは気を付けなさい」
って言われた。

私はよく意味がわかんなかったけど、そこらへんはなんかバラック小屋みたいなのが多くて、
人もあまり歩いてないとこだった(歩いてる人もなんか小汚い感じ)。

違和感があって気味が悪かったけど、いとこも私も妙にハイテンションで、周辺を回ってみた。

そしたら、汚れた灰色のズボンに白いシャツを着たおっさんが、猫の首掴んで歩いてて、自宅らしきバラック小屋に入っていった。
猫の悲鳴とドンッって音とがして、私もいとこも恐怖で震えていたら、
後ろからさっきの駄菓子屋のばあちゃんが来た。
「猫の悲鳴が聞こえた」と言ったら、
ばあちゃんがニコニコしながら、男の家に入っていった。

数分ぐらいして、麻袋を手にしたばあちゃんが出てきた。
角に赤い染みがあった。

二人で手繋いで、速攻でそこの集落を出た。

肝試し

俺が小学生の頃の話。
俺が住んでいた町に廃墟があった。

2階建てのアパートみたいな建物で、壁がモルタルでできていた。
ガラスが割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、この場所に近づく人はいなかった

ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、
この廃墟に行くことにした。

まだ昼ぐらいだった

建物の中に入ろうとすると
扉に消えかけてはいたが、文字が書いてあった。

友人と近づいて確認してみると、
扉に
「わたしは このさきの へやに いるよ」
と書いてあった。

俺と友人は、先に進むことにした。

中に入ると突き当たりの壁に
「わたしは ひだり に いるよ」
と書いてあった。

少し怖くなったけれど、
俺と友人はそのまま左に進むことにした。

左の部屋の入り口は、鍵はすでに壊れていて
勇気を出して部屋の入り口を開けてみた

扉を開けると、奥にふたつ部屋があるのが、わかった
そこには
「あたまは ひだり からだは みぎ」
と書いてあった。

友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。


でも俺はその場所にとどまって、
勇気を出して右の部屋に行くことにした。

部屋に入りると、壁に

「わたしの からだは このしたにいるよ」
と書いてあった。

下を見ると
「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」

俺は急いで、その部屋の窓から飛び出して逃げた。

子供の頃、もうやっていない工場の裏へまわってみた

小学生の頃、通学に使っていた道は、
途中に寂れたマネキン工場があり、
あとはそのずっと先に駄菓子屋が一軒あるだけの田舎道だった。

人家は田んぼの向こうに点在するのが見えるだけ。

マネキン工場は既に廃工場だったらしく、人が働いている姿を見た記憶が無い。

封鎖された敷地の隅にはバラバラになったマネキンの残骸が積んであり、それが金網越しに見える。
その様は面白くもあり、不気味でもあった。

工場の敷地を幅が広い側溝が取り囲んでいて、酷い悪臭を放っている。

濁り、ヘドロ状になった水。
無造作に捨てられた大量のゴミ。

ある日寄り道をして、
いつもは行かない工場の裏手に回ってみた。

側溝の惨い有様は道路側をはるかに上回っている。

そこで、ゴミに混じって半身を浮かせた
女性のマネキンを見つけた。

白く整ったその顔立ちは掃き溜めに鶴といった風情。

引き上げて友達連中が集まる溜まり場に持って行けばヒーローになれる、とは思ったが、
水が余りに汚いし場所も遠いので諦めた。

他の奴がヒーローになったら嫌なので、この発見は誰にも教えずじまい。

それからしばらくは、その人形の様子を確認しに行くのが日課となった。

けれど、哀しいことに彼女が日に日に朽ちて行くのが分かる。

数日も経つと白い肌は薄汚れて変色し、見る影も無くなって来た。

やがて、豊かな頭髪は抜け落ちてまばらに。

艶を失った肌は黒くぼこぼこ。鼠に齧られたらしき痕すら見える。

諸行無常。 すっかり興味を失ってしまった。

最後に見た時には、水面を覆い尽くすゴミに埋もれて、透明度ゼロの汚水に大部分が沈んでしまっていた。

かろうじて水面に覗いた部分も、水を吸って醜く膨らんでいる。

それはもう、ただのゴミだった。

けっこう日が過ぎてからもう一度見に行った。

けれど、もう彼女の姿はそこには無かった。

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