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肩上部(胸郭出口部)の整形外科的テスト

胸郭出口症候群の症状をチェックするための整形外科的テスト法の説明になります。胸郭出口症候群の簡単な説明と検査法を掲載しています。腕のしびれなどがある方は知っておいたほうが良いかもしれません。

更新日: 2017年09月04日

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gojalさん

胸郭出口症候群について

胸郭出口症候群は以下の4タイプに分類できます。胸郭の出口にあるところで起きる疾患のあつまり(群)のことになります。

【肋鎖症候群】
鎖骨といちばん上の肋骨との間で、神経や血管が圧迫されているものです。胸郭出口症候群のなかで最も多いのはこのタイプです。

【斜角筋症候群】
首から伸びている斜角筋という筋肉をくぐり抜けるところで圧迫されているものです。

【小胸筋症候群】
過外転症候群ともいわれ,小胸筋という筋肉の下で圧迫されているものです。

【頸肋症候群】
第1肋骨の上に、頚椎にできた異常な骨(頸肋)が出てきて、それが圧迫の原因となっているものです。

神経障害と血流障害により手指・腕のしびれ,熱感,冷感,脱力感,頚部・肩・肩甲間部・前胸部のうずくような痛みを起こす。圧迫されているのが、神経、動脈、静脈のどれかによって、症状は多少異なりますが、最もよくみられるのは、「腕から手にかけてのしびれ感」です。そのほか、鎖骨下動脈が肋鎖間隙あるいは前・中斜角筋間で圧迫されると、「手・腕は蒼白となり、重苦しい痛みが生じ、腕から手にかけてのだるさ、痛み、肩こり、首の痛み」などもみられます。

以下にこれらの検査法を記述します。

アレン テスト(Allen Test)

【検査法】
一側の腕を横に水平に上げ、肘を90°屈曲
橈骨動脈の拍動を触診、次に頚を反対方向に回旋する。

【疑われる症状】
橈骨動脈の脈拍減弱か消失した時、斜角筋群による鎖骨下動脈の圧迫を示唆

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の内の1つである、斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)をチェックするための整形外科的テスト法になります。

実際の現場ではアレンテストは、麻酔時、動脈の穿刺を行う際に、腕の動脈が閉塞していないかを調べるためのテストとして利用されて、斜角筋症候群の検査はアドソンテストで行う方が多いかもしれません。

アドソン テスト(Adoson's Test)

【検査法】
座位で橈骨動脈の脈を取りながら、両手背を膝の上におき、深呼吸で息を止め、頚を過伸展し患側に回旋する。

【理論的根拠】
橈骨動脈の脈拍減弱か消失した場合は斜角筋群や鎖骨下筋などによる鎖骨下動脈の圧迫を示唆

アレンテスト同様に胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の内の、斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)と脛肋骨症候群(けいろくしょうこうぐん)をチェックするための整形外科的テスト法になります。

過外転テスト(Wright's Test)

【検査法】
座位で橈骨動脈を触診しながら肩関節を外転させた時の脈拍をみる。

【理論的根拠】
橈骨動脈の脈拍減弱か消失で小胸筋か鳥口突起に付く筋の腋窩動脈の圧迫を示唆

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の内の1つである、小胸筋症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん)※1をチェックする為の整形外科的テストになります。

※1 小胸筋症候群を別名:過外転症候群(かがいてんしょうこうぐん)とも呼びます。

過外転テストは両手で行うものと片手で行うものがあるが共にライトテストと呼ばれます。こちらは偽の陽性反応が15%ほど出るので3分間挙上テストと併用すると良いと考えられます。

三分間挙上負荷テスト(Roos Test)

【検査法】
座位で両肩90°外転、肘は90°屈曲の肢位を保ちながら手を握ったり開いたりの動作を三分間繰り返す。


【理論的根拠】
健常者であれば続行が可能
早期に上肢の疲労や疼痛が誘発される場合や三分間耐えられない場合は、 斜角筋群による鎖骨下動脈の圧迫を示唆する。

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の内の1つである、小胸筋症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん)※1をチェックする為の整形外科的テストになります。

ライトテストに比べて偽の陽性反応が出にくい検査になりますのでライトテストと併用するとよい検査法です。

エデンテスト(eden test)

【検査法】
座位で肩関節軽度伸展位で橈骨動脈のチェック

【疑われる症状】
症状が出る方の腕を後下方向に牽引すると、橈骨動脈を触知できなくなると胸郭出口症候群陽性

胸鎖間隙の狭小化に伴うもので肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)をチェックするための整形外科的テストになります。

モーリーテスト(Morley test)

【検査法】
座位で鎖骨上窩で腕神経叢(斜角筋付近)を指で圧迫

【疑われる症状】
圧痛,前胸部への放散痛が生じた場合、頸肋症候群もしくは斜角筋症候群の疑い

アドソンテスト同様に胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)の内の、斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)と脛肋骨症候群(けいろくしょうこうぐん)をチェックするための整形外科的テスト法になります。

肩上部以外の整形外科的テスト法

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