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日本の珍しい「住所」表記

「組」「地割」「上ル 下ル」「条・丁目」「渡辺」「丁」「イロハ」「ABC」「甲乙丙」「免」「郷」などの、珍しい住所表記をご紹介します。

更新日: 2016年04月19日

tkmt0416さん

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余談ですが、渡辺・上町ABC・諸口5丁目浜・焼野丁目南といったこれらの例を見るに、大阪は住所表記の特例に関して比較的柔軟なようです。

千葉県の「イ」「ロ」「ハ」

本来、蓮沼「ヘ」になるはずだった区域が「平」になったのは、おそらく「屁」に通じる「ヘ」を避けるために近い音を持つ「平」の字を訓読みしたからだと考えられます。

しかし一方で、八街市八街には「へ」の区域が存在しているので、命名は市によって違っているようです。

いろは組では「へ」の他にも、隠語に通じる「ら組」を「千組」、火に通じる「ひ組」を「万組」、語呂の悪い「ん組」を「本組」と、それぞれ置き換えて呼んでいます。

地番が複雑だった西片町では1888年に独自に「いろは番号」を採用。のちの地番変更により、1964年に「いろは番号」は廃止されています

「西片町十番地への三号。九時までに向こうへ行って掃除をしてね。待っててくれ。あとから行くから。いいか、九時までだぜ。への三号だよ。失敬」

出典『三四郎』

漱石の代表作のひとつ『三四郎』では、自身の住所の住居番号を変えた「西片町十番地への三号」という住所が登場します。

石川県の「ア イ ウ」「甲 乙 丙」「子 丑 寅」「仁 義 礼 智 信」「壱 弐」「1字 2字」「1の 2の」「街区」

石川県の住所には「○○市イ38-4」「○○町甲898-3」など、他の地域ではあまり見られない「イロハ」の片仮名や「甲乙丙(こうおつへい)」などの漢字がついていることがある。

石川県の住所表記は実に多彩で、あいう イロハのような仮名文字の他にも、甲乙丙丁… 子丑寅卯…といった十支・十二支の文字、仁義礼智信という儒教の「五徳」の文字、耕地整理という文字通り耕地整理に基づいた字、1字・2字…といった字(あざ)に番号を振ったもの、「街区」という他ではみられないものなど、様々な表記がみられます。

北海道の「条・丁目」「線」

これは原点から北に1ブロック、西に2ブロック進んだ区画にあるということを意味します。

つまり、中央の大通から北に進むと北1条、北2条…、南に進むと南1条、南2条…となり、

中央の川から東に進むと東1丁目、東2丁目…西に進むと西1丁目、西2丁目…となります。

ちなみに、大通りの真北の区画はなぜか0条という扱いらしく、テレビ塔の住所は「中央区大通西1丁目」、川を挟んで東の北海道電力本店の住所は「大通東1丁目2」と、それぞれ"条"が省略されています。

そのため実際は、テレビ塔や北海道電力本店の区画から北が、北1条、北2条…となります。

住所表記ではいずれの都市も「条」が先に書かれるようになっており、例えば帯広市役所の住所は「北海道帯広市西5条南7丁目1」です。

線は道路を基準にした住所表記で、例えば写真の上士幌(かみしほろ)町役場の住所は「北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線238番地」です。

なお、上士幌町の地図では「6区」「3の1区」のような、特別区や行政区とは違った番地としての「区」がみられますが、住所表記には区の表記がなく、便宜的もしくは書類上の表記であると思われます

京都府京都市の「上ル」「下ル」「西入ル」「東入ル」

このタイプの住所は、おおまかに言うと

1. 建物が面している通り
2. その通りと交差する通り
3. 二つの通りが交差する点から建物への方向
4. 建物のある町の名前

から構成されています。

ちなみに、上ル(あがる)・下ル(さがる)・西入ル(にしいる)・東イル(ひがしいる)はそれぞれ北・南・西・東に進むことを意味します

これは

1. 建物が面している「A」通り
2. A通りと交差している「B」通り
3. AとBの交差点から建物まで西に進む「西入ル」
4. 建物がある「C町」

を繋げたものです。

(後に来る通りの「通」は省略されます)

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