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タイトルが強烈…∑(゚Д゚知る人ぞ知る奇書『醗酵人間』を読んでみたい!

SFマニアの間で広く知られ、愛されているトンデモナイ迷書『醗酵人間』を貴方はご存知だろうか?

更新日: 2016年12月01日

だらくださん

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知る人ぞ知る奇書

一部マニアの間では名の知れた、トンデモナイ迷書があるのをご存知だろうか?

オークションではン十万円の値がついたとかつかないとか

それがコチラ…

タイトルからして凄い。いったいぜんたい、"醗酵"する"人間"とはどういうことだ?身体が腐っていくのか!? 糸引いたりするのか!?

栗田信は昭和30年代を中心に活動したいわゆる大衆作家。SF、ミステリー、ノンフィクションなどジャンルを問わず幅広い作品を発表した。

1925(大正14)年生まれ。45(昭和20)年、東京薬学専門学校卒。化成品研究室勤務、薬局経営などを経て文筆業に

ふむふむ

数ある栗田作品群の中でも、一際有名なのがこの『発酵人間』。とある雑誌で取り上げられた事をきっかけに、SFファンに知られる珍書となった。

で、どんな内容なの?

主人公の魔五郎は醗酵性の液体を口に含むと、たちまち体が何倍にも膨れ上がり強靱なパワーを漲らせる醗酵人間だった(何じゃそりゃ?)。

出だしなど怪談風で良い感じなのに、その後間抜けな設定やセリフが次々に出てくるものだから、ちっとも陰惨に思えずグダグダ

魔五郎はそのエネルギーを使い、敵対勢力によって殺害された父の仇を取るために街へ出る…。

作中、魔五郎は「一度醗酵性の液体とか植物、鉱物の類を口中に投ずれば、たちまち悪の芽が醗酵を起こし、身体中が悪事をしたい、人をなぶり殺しにしたい衝動でふくれ上がるのだ!判ったか!」と怒鳴るけれど、さっぱり判りません。何だ、悪の芽って

物語の進行や構成に難があるものの、それらを上回る面白さがある。

復讐相手の死体を墓石に塗り込めて送りつけたり、怪能力を示すために自ら爪を剥いで再生する様を見せつけたりとか、そういう演出はおもろい

ノリは完全にB級特撮モノ。一応の科学的説明を入れるけど、ほとんど少年漫画の解説レベル

全編に渡りぶっ飛んだ話であるが、妖しい魔力的な魅力で人を惹きつける不思議な作品である事は確かなようだ。

途中で醗酵人間は良い醗酵人間と悪い醗酵人間、に分裂したりもしますが、そんなものは瑣末な事象なのです。何故なら良い醗酵人間はいつの間にか登場しなくなっており、読者は複雑なことを考える必要は何もありません

ご都合主義をこてこてくっつけて…でも変に力があって、嫌いになれないバカさ

読まずに死ねるか!

好きな人にはたまらない、そんな中毒性の高い作品です。本好きを自負する人間であるなら、一読しておいて損はないかもしれません。

むちゃくちゃなのだが、物語はよく出来ていて思ったよりもちゃんと読ませる

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だらくださん

どうぞよろじぐおねがいじまず。