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声に出して読みたい美しい春の歌(和歌・短歌・俳句集・桜の歌・梅の歌など多数)

響きの美しい春の和歌や、素敵な短歌や、有名な俳句を集めました。梅や桜の花を題材にした有名なうたもあります。万葉集に古今和歌集。山上憶良、柿本人麻呂、大伴家持、紀貫之、紀友則、小野小町、在原業平、藤原定家、和泉式部、西行、松尾芭蕉、正岡子規、与謝野晶子、石川啄木、与謝蕪村、俵万智など多数。

更新日: 2017年12月19日

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oriorinoutaさん

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

紀貫之

あなたは昔のままの心なのでしょうか。わかりませんね。
でも、故郷には、昔のままに梅の花の香りが匂っていますね。

久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

紀友則

こんなにも日の光が降りそそいでいるのどかな春の日であるというのに、どうして落着いた心もなく、花は散っていくのだろうか。

花は根に 鳥は古巣に 帰るなり 春のとまりを 知る人ぞなき

崇徳院・千載和歌集

春が終われば、花は根に、鳥は古巣に帰るという。でも、春の行き着くところを知っている人はいない。

春霞 たなびく山の 桜花 見れどもあかぬ 君にもあるかな

紀友則

春霞がたなびいている山の桜はいくら見ても飽きることがありません。それと同じように、いくら逢っても飽きることはないんですよ、あなたには。

世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

右馬頭(伊勢物語 在原業平)

世の中に桜と云うものがなかったなら、春になっても、咲くのを待ちどおしがったり、散るのを惜しんだりすることもなく、のんびりした気持ちでいられるだろうに。

これには有名な反歌があり
「散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき」
(桜は惜しまれて散るからこそ素晴らしいのだ。世に永遠なるものは何もない)
というもの。

去年(こぞ)の春、逢へりし君に、恋ひにてし、桜の花は、迎へけらしも

若宮年魚麿・万葉集

去年の春にお会いしたあなたのことが恋しくて、桜の花が咲いて迎えているようですね。

これは
「おとめらのかざしのために、遊士(みやび)をの蘰(かずら)のためと、敷きませる、国のはたてに咲きにける、桜の花の、にほひはもあなに」
(少女の髪かざりのためにと、風流な人の髪かざりためにと、天皇が治めていらっしゃる国のはてに咲いている桜の花の色のなんと美しいことでしょう。)
の反歌である。

年のはに 春の来たらば かくしこそ 梅をかざして 楽しく飲まめ

野氏宿奈麻呂・万葉集

これからも 春が巡ってくるたびに このようにして梅をかざしながら 楽しく飲もうではないか

願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃

西行

願いが叶うならば、桜の下で春に死にたい。
草木の萌え出ずる如月(陰暦二月)の満月の頃がいい。

花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ あたら桜の とがにはありける

西行

花見の客が大勢押し寄せてきて騒々しい。これが桜の罪である。

梅 一輪 一輪ほどの あたたかさ

服部嵐雪

早春、庭の梅がぼつぼつ咲き始めて、その梅が一輪ずつ咲くごとに、気候も日に日にあたたかくなっていく。

春の海 ひねもすのたり のたりかな

与謝蕪村

春の海は、一日中ゆったりとうねっていて、まことにのどかなことだ。

散る桜 残る桜も 散る桜

良寛

今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと。

万葉集

春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ

山上憶良・万葉集

春になるとまず咲く我が家の梅の花を、一人で見ながら、春の日を過ごそう。

桜花 咲きかも散ると 見るまでに 誰れかもここに 見えて散り行く

柿本人麻呂・万葉集

桜の花が咲いて、すぐに散ってしまうように、
誰なのだろう、ここに集い、そして散り行く人々は

冬こもり 春咲く花を 手折(たを)り持ち 千(ち)たびの限り 恋ひわたるかも

柿本人麻呂・万葉集

春に咲く花を、手折り持って、何度も何度も、あなたのことを恋し続けるのです。

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