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手関節の整形外科的テスト(手首の疾患の検査法)

手根管症候群・ドゲルバン病・ギヨン管症候群といった手首の疾患の見分け方と疾患の簡単な説明についてまとめています。手首のしびれや痛みのある方が一度、見ておきたい内容になっています。

更新日: 2017年09月04日

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gojalさん

手の平は橈骨神経、尺骨神経、正中神経の3つの神経が手の動きや感覚に大きく影響します。

正中神経側の疾患 手根管症候群
橈骨神経側の疾患 ドゲルバン病
尺骨神経側の疾患 ギヨン管症候群

手根管症候群ってなに?

手首くらいの部位に神経の通る手根管という部位が存在します。そこで神経が圧迫されて手の平の感覚麻痺などが起きる疾患を手根管症候群と呼びます。稀なケースとして妊娠・出産期や更年期の女性に一番多いはっきりした原因もなく発症する特発性手根管症候群というものがあります。女性ホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因と考えられています。手根管の内圧が上がり、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状を呈すると考えられています。

初期には示指、中指がしびれ、痛みがでますが、最終的には母指(親指)から環指の母指側の3本半の指がしびれます(正中神経の支配領域)。急性期には、このしびれ、痛みは明け方に強く、目を覚ますと手がしびれ、痛みます。

手を振ったり、指を曲げ伸ばしするとしびれ、痛みは楽になります。手のこわばり感もあります。ひどくなると母指の付け根(母指球)がやせて母指と示指できれいな丸(OKサイン)ができなくなります。縫い物がしづらくなり、細かいものがつまめなくなります。

手がしびれるという疾患で、「首からの原因です」といわれていたものが、実は手首で神経が圧迫されて痺れがでている場合があります。この疾患の名前を「手根管症候群」といいます。

手根管症候群に代表されるような神経が圧迫されて起こる疾患のことを「絞扼性神経障害(こうやくせいしんけいしょうがい)」といいます。

これらは簡単な整形外科的テストで見分ける事が可能となります。

どうやって見分けるの?

手関節のチネル徴候(Tinel's Wrist Sign)

【検査法】
手首の内側を打腱器を用いて叩打する。

【理論的根拠】
放散痛が起これば、手根管症候群を示唆

ファレン テスト(Phalen's Test)

【検査法】
座位で両手首を掌屈し、手背どうしを密着し押しつける、60秒間保つことを指示

【理論的根拠】
左右差、異常感覚が指に放散すれば、手根管症候群(正中神経の圧迫)を示唆

ドゲルバン病って何?

狭窄性腱鞘炎と呼ばれる疾患になります。手首(手関節)の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い疼痛が走ります。

どうやって見分けるの?

ファインケルスタイン テスト(FinKelstein's Test)

※フィンケルシュタインテストと伝わっていたこちらの正しい名称はアイヒホッフテストになります。本当のフィンケルシュタインテストは若干ことなります。

【検査法】
母指を手掌中にしてこぶしをつくり、尺側側に曲げることを指示。母指を過掌屈する。

【理論的根拠】
橈骨茎状突起部末端の痛みは、長母指外転筋と短母指伸筋の狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)を示唆

ギヨン管症候群ってなに?

尺骨神経が障害される主なものは、肘部管症候群とギヨン管症候群(尺骨神経管症候群)があります。尺骨神経が傷害されると巧緻(こうち)運動障害(細かい動きが上手くできない)が生じます。尺骨神経麻痺の典型例では、母指球以外の手内筋の筋萎縮と鉤(かぎ)爪変形(鷲手変形)が生じます。ここではギヨン管症候群について説明します。

【検査法】
・手根管の尺側の圧痛  
・第四指のかぎづめ変形
・小指球の筋萎縮 
この三症状を触診して調べる。
【理論的根拠】
症状があれば、尺骨神経の圧迫もしくは麻痺を示唆

手関節以外の整形外科的テスト法

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