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企業の中途採用は、売り手市場で人材獲得が難しいため、企業は採用条件を緩和する傾向にある。

企業の人材不足は、継続して厳しさが増している状況で、採用条件を緩和する企業が増加。中途採用実施の理由は、人材流出による穴埋めから、労働環境の改善を目的とした採用へシフト。(2015年中途採用状況調査)

更新日: 2017年12月08日

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孔明0530さん

2015年 労働市場の実態(出典:厚生労働省、総務省)

厚生労働省が発表する「一般職業紹介状況」では、2015年平均の有効求人倍率は1.20倍となり、前年の1.09倍を0.11ポイント上回った。有効求人案件は前年に比べ4.3%増の237.3万件で、有効求職者は5.4%減の197.9万人となっている。
また、総務省が発表する「労働力調査」では、2015年平均の完全失業率は3.4%となり、前年の3.6%を0.2ポイント下回って改善。就業者数は前年に比べ0.4%増の6376万人となっている。
労働市場は改善傾向が続いていて、中途採用における企業の人材獲得競争は継続して過熱している。

※季節調整値で新規学卒者を除きパートタイムを含む。

TOPICS

■企業の人材不足は、継続して厳しさが増している状況
■人材流出による穴埋め採用から、労働環境の改善を目的とした採用へとシフト
■売り手市場で人材獲得が難しいため、採用条件を緩和する企業が増加
■今後の中途採用の見通しは、経験者採用・未経験者採用ともに積極的
■女性活躍促進に向けた取り組みに必要性は感じているものの、まだ思案・模索段階

調査概要

○調査内容/企業の中途採用活動状況の定点調査
○調査方法/FAXにて回答
○調査期間/2016年1月12日~2月12日
○調査対象/1年間(2015年1月~12月)に中途採用活動実績のある全国の企業
      回答社数652社(うち上場企業:3.2%、未上場企業:96.8%)

人材の過不足感

人材の過不足感は、「不足している」の回答が75.7%で過半数を占める結果となった。年別で見ると、2012年以降「不足している」は年々増加し、企業の人材不足は、継続して厳しさが増している状況である。

中途採用実施の理由

企業が中途採用を実施した理由は、『経営状態の好転・既存事業の拡大』が43.1%で最も高く、次いで『組織の存続と強化(活性化)』(42.0%)『年齢など人員構成の適正化』(31.4%)の順となった。年別で見ると、本調査を開始した2012年以降『退職者の増加』は年々減少し、一方で『年齢など人員構成の適正化』『労働時間短縮への対応』は年々増加している。人材流出による穴埋め採用から、労働環境の改善・整備構築を目的とした採用へとシフトしているようだ。

中途採用の実績

中途入社社員の採用数は「前年より増えた」が46.2%と最も高く、次いで「前年と変わらない」(27.1%)の順となっている。

従業員規模別では、『100人以上の大規模・中堅企業』で「前年より増えた」が50%を超える結果となっている。

業種別では、『流通・小売・運輸』で「前年より増えた」が57.5%で、他の業種と比べて高い結果となっている。

中途採用の満足度

中途入社社員の満足度は、「質的には満足だが量的には不満」が33.6%で最も高く、次いで「質・量ともに不満」(23.9%)の順となっている。

従業員規模別では、企業規模が小さいほど「質・量ともに満足」の回答が高く、企業規模が大きいほど「質・量ともに不満」の回答が高い結果となっている。

中途採用活動の印象

中途採用活動の印象は、「前年並みに厳しかった」が49.8%で最も高く、次いで「前年より厳しかった」(37.8%)の順となっている。両方を合わせる(「前年並みに厳しかった」+「前年並みに厳しかった」)と87.6%となり、ほとんどの企業で中途採用活動は厳しかったと回答した結果となっている。

経験者採用の選考基準

経験者採用の選考基準は、「前年並み」が68.4%で過半数以上を占める結果となっている。

年別では、本調査を開始した2012年以降「前年より厳しくした」は減少傾向にあり、一方で「前年より甘くした」は増加傾向にある。売り手市場で人材獲得が難しいため、採用条件を緩和する企業が増えているようだ。

従業員規模別では、規模の小さい企業ほど「前年より甘くした」の回答が高くなっていて、採用条件緩和の傾向が強い。

中途採用で効果のあった手法

中途採用の募集で効果のあった手法は、「求人サイト」が77.0%で最も高く、次いで「縁故」(61.2%)「人材紹介」(53.4%)の順となっている。年別で見ると、本調査を開始した2012年以降「人材紹介」「SNS」は年々減少傾向にある。

求人広告費の実績

求人広告費の実績は、「前年より大幅に増えた(対前年比30%以上増加)」が42.8%と最も高く、次いで「前年と変わらない(対前年比±10%)」(26.3%)の順となっている。年別で見ると、本調査を開始した2012年以降「前年より大幅に増えた」が年々増加している。

中途採用の経費(年間)

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