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股関節の整形外科的テスト【太ももの異常の検査方法】

太ももの異常の有無をチェックする際に使用される整形テストをまとめています。簡易的なチェック項目としても利用できます。

更新日: 2017年09月04日

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gojalさん

アリス テスト(Allis Test)

【検査法】
仰臥位(あおむけ)で両足をそろえて、両膝を曲げる。

【理論的根拠】
膝の高さが異なる場合、股関節の異常をあらわす。患側(痛い方)が低い(短い)場合、大腿骨骨頭の後方変異を示唆する。

誰でも簡単に検査することができる方法になります。脚長差が骨盤によるものが大腿によるものかの違いを知り得るのに便利な検査法になります。

オーバーテスト(オーベル テスト)(Ober's Test)

【検査法】
側臥位(横向き)で膝を伸ばしたまま、一側の下肢を手で持ち上げ(外転)持ち上げた下肢を離す。両側とも行う。

【理論的根拠】
手を離してもなめらかに落ちない、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯(外側の筋)の異常を示唆する。

オーバーテストの陽性反応は、ポリオ(ポリオウイルスによる伝染性疾患)や、脊髄髄膜瘤(中枢神経系の先天性障害)を示唆することもあります。

トーマス テスト(Thomas Test)

【検査法】
仰臥位で片方ずつ膝を曲げながら、胸に近づける。

【理論的根拠】
膝をかかえたときに、もう一方の伸ばした側の膝がひとりでに曲がれば(膝が持上がれば)股関節屈曲拘縮を示唆する。

大きく曲げた股関節とは反対の足の膝が曲がるのは代償運動と呼ばれるものになります。股関節の屈曲拘縮がなくても関節がもともとカタい方やコンパートメント症候群の方も同様の症状が見られます。

フェーバー・パトリック テスト(Faber Patrick Test)

【検査法】
仰臥位で一則の下肢をあぐらの形に曲げことを指示。上前腸骨棘と膝を手で押さえて押し広げる。両側とも行う。

【理論的根拠】
股関節に痛みがあれば、炎症などの異常をあらわす。

トレンデレンブルグ テスト(Trendelenburg Test)

【検査法】
立位で後部から両母指で腸骨の上後腸骨棘を押さえ、片足づつ持ち上げを指示する。

【理論的根拠】
正常であれば、持ち上げた側の中殿筋が緊張してやや引き下がる。反対側はやや持上がる。
中殿筋の筋力低下があれば、反対側が引き下がる。
この際、身体のバランスをとろうとして患側に傾けようとする。
歩行時にこの動きを繰り返す状態を、トレンデレンブルグ徴候(Trendelenburg Sign)

腰を支える臀部の筋肉は小殿筋・中殿筋・大殿筋がありますが、このうちの中殿筋は片脚立ちの際の骨盤を支える役割をします。その為、この筋肉の筋力低下や筋肉の運動麻痺がある場合は図のような姿勢になります。

その他の股関節の整形テスト

■オルトラニ・クリック テスト(Ortolanl’s Ciick Test)

【検査法】
仰臥位で大腿骨小転子(内股付け根の骨の出っ張り)に下方から大腿をつかむよう母指を当て外側に開く。

【理論的根拠】
開脚したときに、クリック音(ポキッという音)が生ずると股関節の異常を示唆する。
【新生児の先天性股関節脱臼】を確認するときに、よく使われるテスト法。


■アンビル テスト(Anvil Test)

【検査法】
仰臥位で検者は、患者の足首を持ち、もう一方の手をこぶしにして踵(かかと)を叩く。

【理論的根拠】
股関節に痛みが生ずる場合、関節の異常もしくは大腿部の骨折を疑う。

股関節以外の整形外科的テスト法

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