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腰部の整形外科的テスト法【腰痛の原因、腰の異常を調べる方法】

日本人の8割が経験をする腰痛の原因を知る方法になります。ヘルニアなど腰の疾患がある場合に簡易的な検査として便利なものになります。近年は画像診断のクオリティが高まっていますので使われなくなった技術もあると言えます。

更新日: 2017年09月04日

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gojalさん

骨盤周囲の神経

下記の整形外科的テストでも出てくる坐骨神経と大腿神経は腰椎からでる神経が何本か束になったものをあらわします。

腰椎の4番目(L4)から仙椎の2番目(S3)までの神経が束になったものを坐骨神経と呼びます。

腰椎の2~4番目の神経が束になったものを大腿神経と呼びます。

左図に神経のイラストがあります。

椎間板ヘルニア

椎間板とは脊柱(背骨)の骨と骨の間にあるジェリー状のクッションのことです。

脊椎 ⇒ 頚椎(くび)・胸椎(むねのあたり)・腰椎(腰まわり)・仙骨・尾骨(おしりまわり)
これらをまとめて脊柱と呼びます。

この椎間板が飛び出ることをヘルニアといいます。
ヘルニアはドイツ語で【飛び出る】という意味です。

椎間板ヘルニアは腰が有名ですが椎間板があるところならどこにでも飛び出します。脊椎の外に飛び出る場合は神経を圧迫してしびれや違和感を伴います。

【 腰  部 】

ケンプ テスト(Kemp's Test)

【検査法】
座位または立位で腰椎を斜め後方に倒し、そのもま回旋する。左右行う。頚部のスパーリングテストと同じ方法。

【理論的根拠】
腰椎の局所痛は、椎間板の損傷を疑う。
神経根性の痛み、放散痛のある場合は、椎間板ヘルニアを疑う。

曲げた側の痛み → 椎間板外側部の損傷
伸ばした側の痛み → 椎間板内側部の痛み

SLR テスト(Straigtht Lag Raising Test)

【検査法】
仰臥位(あおむけ)で膝を伸ばした状態で、下肢をゆっくり90°か痛みが現れる位置まで挙上(屈曲)する。

【理論的根拠】
腰部の局所痛は椎間板の損傷を疑う。臀部・大腿後側に放散痛がある場合(坐骨神経痛症状)、椎間板ヘルニアを疑う。膝の後側のにぶい痛みは、屈曲筋の伸展痛(伸ばした痛み)

ラセーグ テスト(Lasegue's Test)

【検査法】
仰臥位で股関節屈曲、膝関節屈曲し、痛みが現れる位置まで伸展(伸ばす)


【理論的根拠】
股関節と膝の両方屈曲時に痛みがなく、膝だけを伸ばして痛みが現れた時、陽性を意味する。

SLRテストと同じ

30℃以下でも日常生活に支障をきたさないのであれば必ずしも手術が必要と言うわけではありません。

下図が痛みのイメージ図になります。

ブラガード テスト(Bragard's Test)

【検査法】
仰臥位でSLRテストの肢位で痛みが現れたとき、5°下げて足関節をそらせる(背屈)。

【理論的根拠】
足関節の背屈は、坐骨神経をけん引することになり、大腿後側や下腿に痛みが現れたとき、根性の坐骨神経痛を疑う。
筋肉の伸ばされたにぶい痛みは、神経痛とは異なります。

マイナー徴候(Minor's Sign)

【検査法】
座位で立ち上がるよう指示。

【理論的根拠】
腰痛がある患者は、痛い側を曲げたままの状態で、良い側のみで立ち上がろうとする。
痛みがある側を無意識に手で押さえたりする。起立時痛(伸展痛)は、根性の坐骨神経痛を疑う

ミリグラム テスト(Milgram's Test)

【検査法】
仰臥位で両足を揃えた状態で、踵を10cm位挙上を指示。

【理論的根拠】
正常であれば、30秒間以上腰痛を引き起こさずに持続可能。腰椎椎間板ヘルニアでは持続が困難

【 仙 腸 関 節 (骨 盤) 】

腸腰靭帯 ちょうようじんたい

前仙腸靭帯 ぜんせんちょうじんたい

仙結節靭帯 せんけっせつじんたい

仙棘靭帯 せんきょくじんたい

支持前屈テスト(Supported Forward Bending Test)

【検査法】
立位で前屈を指示、次に立位に戻り、後方から患者の坐骨を腰で固定し、両手で腸骨を支えながら再度前屈を指示する。(骨盤固定ベルトを用いてもよい)


【理論的根拠】
腰椎の障害はどちらでも痛みがでる。

骨盤を固定した場合、腰椎のみの痛みとなる。(骨盤を固定した場合、仙腸関節の痛みが起こらない)

【補足】
この際に同時に側彎の有無の確認も可能になります。側彎のある方は図の中央のように背面の高さに左右差がでます。

側彎のある方は腰椎や骨盤の仙骨以外の部位の原因で痛みが起きることがあるので他の検査を併用する必要性がある。

ナクラス テスト(Nachlas Test)

【検査法】
腹臥位(うつ伏せ)で患者の下腿を持ち、膝を曲げ、踵を臀部に近づける。

【理論的根拠】
臀部の痛みは仙腸関節の障害、腰部の痛みは椎間板の障害を意味する。(大腿部や膝の痛みは大腿四頭筋が張っているために起こる)

イヨーマン テスト(Yeoman's Test)

【検査法】
腹臥位で膝関節を90°程度曲げたまま、大腿を持ち上げる。

【理論的根拠】
深部の仙腸関節痛は、前仙腸靭帯の捻挫・障害をあらわす。
※ナクラステストを強く行う方法。

【補足】
下記に説明するFNSテストと同じ検査方法になりますので一般的にはあまり使用されない検査法となります。違いは検査する障害部位の違いになります。イヨ―マンテストはFNSテストが陰性の場合は有効

大腿神経伸展テスト(Femoral Nerve Stretching Test)

【検査法】
患者が腹臥位(うつ伏せ)になります。その後、片足の膝を90度になるように屈曲させた上で、股関節を伸ばすようにして、足を上にあげていきます。(片方の手で、患者のお尻のあたりをおさえ、もう片方の手で患者の片足をもって、上に伸ばしていきます)

【理論的根拠】
大腿神経(L2、L3、L4)の神経根に異常がある場合には、太ももの前面のあたりに痛みが発生

ヒップ テスト(Hibb's Test)

【検査法】
腹臥位で膝関節を90°程度曲げたまま、外側に回旋する。

【理論的根拠】
股関節を内旋することで、局所の痛みは異常を意味する。股関節の痛みはその部分の異常を意味する。

仙腸関節ストレッチ テスト(Sasroiliac Stretch Test)

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