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ゾッとする…エベレスト登山者たちの道標『虹の谷』の正体

世界最高峰のエベレスト。標高8,000メートルを越えた山頂に至るルートは「虹の谷」と呼ばれています。登山者たちの道標ともなっているというその虹の正体とは…。

更新日: 2017年06月12日

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エベレスト「虹の谷」

世界最高峰(標高8,848m)のエベレスト(チベット語:チョモランマ)には「虹の谷」と呼ばれる場所があります。

山頂に至る北東ルート沿いのあるエリアには「Rainbow Valley(虹の谷)」という何の造作もないあだ名がついている。

エベレストの標高8,000mを超えた地帯に「虹の谷」はあります。

エベレストにはメルヘンでファンシーな谷なんて存在していません。じゃあなんで、虹の谷なんて呼ばれてるのか?

虹の谷の名前の由来は、カラフルな衣類纏った登山者の遺体が大量に転がっていることが由来となっています。メルヘンどころかディストピアな谷じゃないですか。

虹の谷は、別名「デス・ゾーン」とも呼ばれ、多数の登山者の遺体が放置されている場所なのです。

北東側ルート一帯は「虹色の谷」と呼ばれることもある。遭難者達のカラフルなダウンジャケットが、雪の間に見え隠れするからである。

エベレストに虹の谷って呼ばれる場所があるのか、メルヘンチックだな。 転がる死体の防寒着がカラフルだから虹の谷なんだぞ。 デスゾーンじゃないですか…。

エベレストの虹色の谷ヤバない?しかもここ通って虹色の正体を目印に山登るとか俺には無理。

今日、彼がエベレストのデスゾーンの話をしていて興味が湧いたので調べながら帰ってきたんだけど、虹の谷の名前の由来を知って胸の真ん中がぎゅーっと締め付けられた。雪面から現れる鮮やかな色を想像してまた苦しくなった。

遺体は登山ルートのランドマークになっている

蛍光グリーンのブーツが目立つ、インド人登山家の遺体。

登山家の間では有名でインド人登山家「ツワング・パルジャー」の遺体。
北東側ルートを通ると必ずこの遺体を見ることになる。

1996年に遭難死した登山家の遺体だ。かれこれ10年以上もそこに放置されたまま北東ルート登山者のおぞましい道標となっている。背を丸め、息を引き取った時の格好のまま、蛍光グリーンのブーツを履いて。

その他にも約200の遺体に名前が付けられ、エベレストの登頂へのランドマークとなっている。

世界最高峰へ挑む登山者たちの道標が、遺体とは…。

エベレストのベースキャンプ。
チベット側、ネパール側それぞれの標高5,000メートル付近に張られ、登山者はここを基地とし山頂を目指す。

虹の谷の遺体が回収されない理由

エベレストでは、挑戦者10人のうち1人が命を落とすと言われているが、現在でも150以上の遺体が未だ回収されていない。

エベレスト登山者はこれまで200人以上が亡くなっており、多くの遺体は回収されていません。

標高8000m以下で死者が出た場合は遺体をベースキャンプまで降ろすことができるが、それ以上標高の高いところで亡くなった場合、遺体はそのまま放置される。

その理由のひとつは「高額な登山料」である。
登頂するにはネパール政府に登山料を支払うのだが、5つの登山ルートの中で一番安いルートでも1人25,000ドル 日本円で約225万円ほどかかる。

8000メートル級の高山には微生物もいないのか、遺体はほとんど腐敗しないのです。宗教観の違いもあって西洋人は、(自分の意思で山に登った登山家の)遺体の回収にそれほどこだわらないから、わざわざ人手をかけて降ろすこともしません。だから、エベレストの山頂付近には、こうした遺体がゴロゴロしているのですよ

日本の登山家・野口健さんの言葉。

史上初登頂以来56年の間に死者は216人、うち150人の遺体はこれまでも、おそらくこれからも全く回収の目処が立っていない。

標高8,000メートルという過酷すぎる世界

8000メートルを越すと地上より約50度も気温が低い。
酸素は3分の1程度しかないまさに極限地帯である。
天候次第では、時速320kmにもなる風が吹く。

標高8,000メートルは想像を絶する過酷な世界。

かつて、チベット側からこの山の登頂を目指したロシア人の男性と アメリカ人の女性のカップルがいた。山頂を目前にして妻が力尽き、 「私はここで待っているからあなただけでも登頂して」と夫を見送った。

夫が登頂して妻の所に戻ってきた時には、妻の両足はすでに凍傷でやられていて、 一歩も歩けない状態だった。上半身は何の問題もなく、意識はしっかりしている。
(中略)日が暮れ始め、夫はどうしようもないことを悟り、そこからジャンプしたという。

妻の目の前で自らの命を絶ったのだ。その夜、妻は凍死した。
この夫婦の間で交わされた会話、そして各々が救援を求める声は 無線で逐一下のキャンプに届いていた。

だが、誰も彼らを助けることはできなかった。
標高8000メートルというのは、そういう世界だ。

※写真はイメージです。

ある時、ふたりの登山家が瀕死の状態でひとり取り残された女性登山家を発見したが、なすすべもなく「置いて行かないで」と助けを求める声をあとに前進せざるを得なかった。もし助けようとしたら3人とも命を失うことになる可能性が非常に高いからだ。

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