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名作漫画:はいからさんが通る まとめ

大和和紀さんによる日本の名作少女漫画・「はいからさんが通る」まとめ。

更新日: 2016年03月17日

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大正時代を主舞台とし、設定年代当時の様々な民間風俗や漫画連載当時のサブカルチャー(「宇宙戦艦ヤマト」、「科学忍者隊ガッチャマン」、「ロッキー・ホラー・ショー」、「ゴジラ」シリーズなど)を由来としたギャグなどを取り混ぜながら大正デモクラシー〜シベリア出兵〜関東大震災を駆け抜けて結ばれる一組の男女とそれをとりまく人々の恋愛模様を描くラブコメ作品。

『週刊少女フレンド』(講談社)に1975年7号から1977年10号まで連載された(本編は1977年の7号まで。8・9・10号は番外編)。番外編を含めコミックス全8巻、文庫版全4巻が出版されている。

1977年(昭和52年)度、第1回講談社漫画賞少女部門受賞。

あらすじ

時は大正。「はいからさん」こと花村紅緒(べにお)は竹刀を握れば向かうところ敵なし、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。
ひょんなことから知り合ったハンサムで笑い上戸の青年将校・伊集院忍が祖父母の代からの許嫁と聞かされる。忍に心ときめくものを感じながらも素直になれない紅緒は、
必死の抵抗を試みて数々の騒動を巻き起こす。伊集院家に招かれ、花嫁修業をすることになった紅緒だったがそこでも相変わらず騒動を起こしていく。
しかし、やがて紅緒と忍はお互いをかけがえのない存在と思うようになるのだが、非情な運命によって引き裂かれてしまう。

登場人物

花村紅緒(はなむら べにお)

主人公。17歳→22歳。跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘で生まれついての騒動屋。
特技は剣道で、忍とも互角に渡り合う。自他共に認める酒乱で、懲りることを知らない。ケンカに強く食欲旺盛。大好物はつくね。家事全般は苦手。英語は得意。際立つほどの美人ではないが、気立ての良さと芯の強さから、忍&蘭丸&青江&鬼島からも好意を寄せられる。
母親が早世し、男手一つで育てられた。当初は忍に反感を持っていたが、後には心底愛する。自分の起こした騒動がもとで忍が左遷、シベリア出兵させられる。

戦死公報を受けて気丈にも髪を切り落とし、母の形見(白の喪服)で葬儀に出席し、忍亡き後の伊集院家を支え続ける決心をする。
家計を支えるため働きに出ることを決意し、紆余曲折を経て、まだ女性が職を持つ事が難しい時代、雑誌の編集社・冗談社に入社する。
編集長・青江にしごかれ雑誌記者として成長を遂げていくが、運悪く反政府運動家の疑いをかけられ投獄される。持ち前の度胸とマイペースな性格で刑務所暮らしも明るく乗り切り、青江やミハイロフ侯爵(正体はシベリアから帰省した忍)の奔走もあって無事釈放される。
侯爵の正体が判明し動揺するが、他に身寄りのない侯爵の妻・ラリサのことを思い身を引く。

苦しいときの支えとなってきた青江からのプロポーズを受け入れ、大正12年9月1日に挙式するが、未曾有の大災害に巻き込まれる。最終回で運命の人と結ばれ、番外編では一児の母。

伊集院忍(いじゅういん しのぶ)

紅緒の許婚。陸軍歩兵少尉。ロシア人とのハーフで美男子。
普段は朗らかで優男と見られがちだが、皮肉屋で笑い上戸。交際が広く、社交界の花形として女性に人気がある一方、高屋敷のような文人たちとのつき合いもある。父親は伊集院伯爵の息子、母親のエリナはロシア人で、祖父母に育てられた。
両親の結婚は許されず、母親は夫と引き裂かれた後ロシア貴族に嫁ぎ、父親は自分を捨て外国で他界した。祖母のたっての願いを叶えるべく、許嫁と会うべく花村家を訪ねる途中で木から落ちてきた紅緒を助けた。
健気でかわいげもある紅緒に惹かれていく。軍人としては気骨もあるが派手な容姿ゆえに誤解を受けることが多い。部下思いでもある。それが禍してシベリアで消息を絶ち、戦死の報せが届く。

藤枝蘭丸(ふじえだ らんまる)

花村家の隣に住む、紅緒より1歳下の幼馴染。
歌舞伎の女形役者で、美少年。大人しい性格故に、お転婆な紅緒には振り回されがちであったが、小さいときから彼女に片思いしている。彼もトラブルメーカー。
紅緒より女らしく、女装が似合う。
紅緒の側にいたいがために女装して伊集院家のメイドとなるが忍の戦死後、紅緒から実家に戻るよう諭され泣く泣く役者稼業に戻った。
歌舞伎座に取材に行った紅緒と再会し、その後もなにかと手助けする。紅緒からは弟としてしか見られていない。

番外編で、紅緒と性格が正反対なおとなしやかな女性と恋に落ち、交際に反対する堅物の彼女の兄と悪戦苦闘を繰り広げるが、兄に結婚の許しを得ると共に彼女は本性を表し、実は紅緒そっくりの性格であった事が判明する。

青江冬星(あおえ とうせい)

社長兼「冗談倶楽部」編集長を務める若い男性。美男子だが顔を髪で隠している。
極度の女嫌いで、男尊女卑思想の持ち主を自認する。
遊び好きで浪費家の没落華族の母親と、成り上がりの銀行家である父親を持つが、実は結婚前に母親が身ごもっていた元恋人との子であり、その事を厭い極度の女性アレルギーになった。
女性に触られるとジンマシンが出る。

この経緯もあり、当初は「女を認めない」と面接?に着た紅緒を追いだそうとし、米騒動で暴動が起きている厳しい現場に一人で取材に行かせるが、米が食べられない庶民を気の毒に思った紅緒が打ち壊しに参加して警官と戦い捕まる。
その事を聞いて爆笑し、雄々しく大胆で女性を感じさせない紅緒を気に入り、入社を認める。
やがて彼女に少しずつ惹かれるようになる。死んだとされる婚約者の忍のことを忘れることができない彼女を気遣い、好意をあえて口に出すことをしない。

合併騒ぎで会社経営が傾いた際には紅緒たち社員と力を合わせて大事な会社を守るが、
後に紅緒の婚約者・忍の実家である伊集院家が危機に陥った時、それを案じる紅緒のことを思い、会社を辞める決心をする。
番外編では、渡仏して紅緒にそっくりな不良少年と知り合う。38歳没。
作者によれば平安時代を舞台にした作品「ラブパック」の主役カップル、菜の君と疾風(かぜ)の子孫である。連載時、アシスタントを務めていた西尚美の「おねえさまシリーズ」の「どうしてなの? おねえさま」に、メインキャラクターの一人、青江すみれの御先祖さまとして肖像画が登場している。

北小路環(きたこうじ たまき)

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