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この記事は私がまとめました

在住歴25年の播州人が語る、播州弁の「リアル」な実情!

× どないしちょんどいや

○ どないしとんどいや
○ どないしょんどいや
○ どないしょんのんどいや

画像は日本テレビ「月曜から夜ふかし」で
播州弁を紹介されたワンシーンになります。

これは番組向けに極端に訛らせているもので
若い人は普通、ここまで訛った話し方はしません!

まずは例文、ツイートを参考に、播州弁を肌で感じてください!

≪標準語≫
お前、なにしてんだよ、バカ! ホントにバカなの? 調子に乗ってるの?
なに言ってるんだよ! めちゃくちゃ面倒くさいなあ! 帰らないならちゃんとしろよ!

≪播州弁≫
おどれ、なんしょんどいや、ダボ! ワレ、ほんまダボけ? いちびっとんかいや?
どないぬかしとんどい! ごじゃじゃまくさいわ! いなんのやったらがいようせんかいや!

「黙れや、しばくぞダボが!」という言葉が女の子の日常会話で出てくる播州(っ´ω`c) こわい(っ´ω`c) #播州弁

※静かにしなさい、殴りますよバカ!

問:翻訳しなさい「下じゅるうなっとうから気ぃつけて歩きや」 #播州弁

※足元がぬかるんでいるので、気を付けて歩いてくださいね

めっさ能年ちゃんって可愛いやんなぁ。 せやけど、せんどみいひん間にえらいおせらしなってもうたさかいに、びっくりしてもうたわー。 なー、きいとんけー?わいの話。 こっちこんかい!鼻めげてまうぐらいしばいたろか!笑 #播州弁 pic.twitter.com/895YTwh8jB

※とても能年さんは可愛いですね。けれど、しばらく見ないあいだにとても大人びてしまったので、驚いてしまいました。ねえ、聞いてますか?わたしの話。こちらに来なさい!鼻が壊れてしまうぐらい殴ってあげましょうか!

そもそも播州弁って何なの? 本当にあんなに荒々しいの?

播州弁の言語としての成り立ち、文法などの学術的な話はさておき。
そもそも、なぜ播州弁はこんなにキツイ訛りをしているのか?
これは自説ですが、播州弁はいわゆる「浜言葉」の一種なのではないかと考えています。


播州弁の訛りがもっとも強い地域は、姫路~高砂の海沿いです。
(播州秋祭りが活発な地域と言えば、地元民の方ならわかりやすいと思います)。
「浜言葉」とは、港町や漁村などで海の男たちが話す言葉です。
波や風の音が大きい中でコミュニケーションをするために、播州弁は独自の発達をして
「語尾が強い」「簡略化されている」などの特徴を以て、最適化された言葉だと考えています。


「浜言葉」は「漁師言葉」とも言われ、威勢がいい、荒っぽい、きついのが特徴です。
八戸市沿岸、三陸海岸、九十九里浜、相模湾、駿河湾、泉州などで主に見られる言葉です。
(月曜から夜ふかしでも、播州弁と並んで泉州の言葉には荒々しさがあったと記憶しています)。


そして、播州弁が本当にテレビで取り上げられるような話し方なのかどうか。
これに関しては「Yes」でもあり「No」でもあります。地域や年代で大きな差があります。


これは播州弁に限らずですが、ことネット文化の普及で、方言がかなり衰退しています。
標準語主体の記述、これまでになかった他言語との触れ合い、スラングの普及範囲拡大など。
今や本来の播州弁は、特定地域のご高齢の方々以外からは聞くことができなくなりつつあります。

なんとなくの感覚でしかありませんが……


「ごうわく」 → 「ごーわく」
「ごっつい」 → 「ごっつー」
「なんどい」 → 「なんどー」

など、顎の力が弱い世代になってくると
ハッキリと発音しなければならない単語より
口をあまり動かさずに発音できる単語の方が
生き残る確率が高いような気がしますね。

播州弁の基礎を抑えたところで、いよいよまとめの本題です!
Wikiや辞書にあるような播州弁の羅列ではなく、日常で使われている播州弁を
明日からでも使える播州弁をまとめていきたいと思います!


★★★(播州人なら誰でも使う語句)
★★(一部の播州人が使う語句)
★(ごくまれに使われる語句)


の、三段階でまとめていきます!
また、日常に取り入れやすいよう、使用例も追記します!

★★★(播州人なら誰でも使う語句)

○あっかい ― 駄目。あかん。
「これ食ってええんけ」「あっかいあっかい、賞味期限切れとんど」

○いがむ ― 歪む。ゆがむ、とも。
「お前の女の顔、いがんでない?」「ダボかワレ、しばくぞ」

○いぬ ― 帰る。漢字では、去ぬ、と書く。
「ワレ用事あるゆうとったんちゃうんかい。はよいねいね」

○ぎょうさん ― たくさん。最近ではよーさん、よーけ、とも。
「ぎょうさん持っとーやん、1個ぐらいくれや」

○ごじゃ ― とても。
「あの女、ごじゃ乳デカない?」

○こそばい ― くすぐったい。くすぐるは、こそばす、とも。
「待てや、脇腹はこそばいからアカンがいや!」

○ごっつ ― とても。ごっつう、とも。形容詞ではごっつい。
「あの女、ごっつ乳デカない?」「うわ、ごっついわ!」

○じき ― すぐ。
「ワレいつ着くんどいや」「もうじきや、じき」

○しばく ― 暴行する。どつく、とも。しばきまわす、どつきまわすなど。
「なにわけのわからんことゆうとんどい、しばきまわすど」

○じゃまくさい ― 面倒くさい。
「新しい担任、ごっつじゃまくさいらしいで」

○だぼ ― あほ。どあほ、が訛ってだぼ、という説が濃厚。
「なにしとんどい、だぼかいや!」「うるさいねんだまっとれ、だぼ!」

○なんどい ― 疑問、非難など。なんどいや、なんでどい、なにがどい、など様々。
「あの顔なんどい」「なにがどいや」「おもろい顔やんけ」「どこがどいや」

○ぬかす ― 言う。
「なにを生意気なことぬかしとんねん」

○べっちょない ― 大丈夫。
「おまえ、頭べっちょないんか」「なんどいや、喧嘩売っとんかいや」

○めぐ ― 壊す。めげる、で壊れる。
「このゲームボーイ、めげとるやんけ」「こないだ弟にめがれたんや」

★★(一部の播州人が使う語句)

○うっとこ ― うちのところ。
「うっとこのおっさん、酒飲んでパチンコ行ってばっかしや」

○おわえる ― おいかける。
「こないだポリにおわえられてじゃまくさかったわ」

○がいよう ― 具合の良いよう。
「ワレもうガキちゃうやろがい。いちいち言われんでもがいようせんかいや」

○かちます ― 殴り倒す。かちまわす、とも。他にも、かちめぐ、など強調として。
「おまんナメとんかいや。かちまわっそ」「なんどいや、ドタマかちめいだろか」

○ごおわく ― 腹が立つ。業を煮やす。
「なんどいやあいつ、ごーわくのお」

○ずつない ― 満腹で苦しい。
「昼飯くいすぎてずつないわ。いま食欲ないわ」

○ちょっきり ― 丁度。ぴったり。ちょっきし、とも。
「1円玉よーけあるからちょっきり出せるど」

○ちょびっと ― 少しだけ。
「水どんだけ入れんねん」「ちょびっとでええど」

○ほたら ― それなら。ほったら、ほいだら、とも。
「もうええ時間やど」「ほったらそろそろ去のかいや」

○わや ― 滅茶苦茶。わやくちゃ、とも。
「ワレごーわくのお。わやくちゃしてもたろか」

★(ごくまれに使われる語句)

○いのく ― どく。いのかす、で、どかす。
「なんど邪魔なもん落ちとんど」「ほったらいのかしてこよか」

○しとみない ― したくない。
「勉強しとみないわ」

○せんどぶり ― ひさしぶり。
「おまえせんどぶりやんけ。どこ行っとったんどいや」

○だっちょもない ― つまらない。しょうもない、とも。
「だっちょもないことばっかゆうとらんと、はよ宿題でもせんかいや」

○どくしょい ― ひどい。若者の間ではきしょい(=気持ち悪い)との混同が見られる。
「猫が死んどるやないけ、どくしょいのお」「内臓出とるやん、どきしょいわあ」

○むつごい ― 脂身がしつこい。むつこい、とも。
「なんどいやこの肉、脂ばっかりやんけ」「むつこいわあ。もういらんわ」

播州弁の特徴を知って、巧みに使いこなす!

◆一文字の単語は、語尾を伸ばすように話す。
「目がかゆい」 → 「めぇかゆい」
「手が痛い」 → 「てぇいたい」
「木が大きい」 → 「きぃでかい」

◆会話中でも、末尾の単語は伸ばすように話す。
「早くしてよ」 → 「はよせーやー」
「駄目に決まってるでしょ」 → 「あかんにきまっとーやんけー」
「どこかつれていってよ」 → 「どっかてーてってーやー」

◆英語と同じく、発音を省略するように話す。
「なにしとんねん」 → 「なんしょんねん」
「どこいきよんねん」 → 「どこいっきょんねん」
「代わりにしておいてあげる」 → 「代わりいしといたる」

播州に根を張り、暮らし続ける人たちの心がまえとは!

若い世代になるほど、ハイブリッドな播州弁になります。
「なにしとんねん」「なにしてんねん」「なにしてはんねん」など
関西圏で使われる言葉であれば、播州弁以外も広く用いられます。
しかしその一方で、播州弁独特の表現に愛着も持ち合わせています。


また、関西圏でも播州は特に、標準語に対するアレルギーが強い地域かもしれません。
「~だよね」などを男性が使えば、たちまちのうちに村八分の憂き目にあいます。
播州弁が語気の強い言葉なので、柔らかいニュアンスの標準語とは相性が悪いようです。
また、異性に対して好む方便も博多弁、広島弁など、西の地域が多くなるのも特徴です。


大半の播州人は、「播州弁って怖いね、汚いね」と言われることを喜びます。
そうではない播州人は、早々に県外に出て播州弁を忘れるように努めるケースが過半数。
つまり、播州に居続ける播州人は、播州弁の威勢のよさに誇りを持っていることになります。
ただし「播州ってダボって言うんやろ、ダボー、ダボ―」など、悪意のあるイジリには敏感です。
10割の播州人が「なんどいや、しばいたろか」と考え、そして3割の播州人は実際にしばきます。


また、生粋の播州人は秋祭りに命を懸けています。
人と人の繋がり、一体感、お酒を飲む文化が、未だ衰退していません。
「おみこし」ではなく「ヤッサ」、「ワッショイ」ではなく「ヨーヤサー」です。
これを間違えると命の危険があるのが播州です、くれぐれもご注意ください。


どちからというと、閉塞した村社会です。保守的であり、排他的でもあります。
でも、興味をもって接してもらえると嬉しくなります。目立つのは大好きです。
照れますが、もっと注目して欲しくなります。褒めて、飲ませれば、もう友達です。

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