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【黄八丈】 八丈島で育まれた伝統工芸、本場黄八丈の魅力まとめ

伊豆七島の一つである、八丈島。そこに根付く伝統工芸、本場黄八丈の美しさについて迫ります。

更新日: 2018年02月13日

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chirio0806さん

本場黄八丈とは!?

八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。
草木染めの原点と言われる。

【特徴1】 黄八丈の色

黄八丈は三色しか使わない。
 「黄」「樺」「黒」の三色がそれで、染め織りの産地として藍染めが無く、また、赤の染料もないのである。かすりの技術もないので、他の織物とは違う美しさである。

材料 コブナグサ(小鮒草)
八丈島ではカリヤスと呼ばれる。

材料 タブノキ(椨の木)
八丈島ではマダミと呼ばれる。

材料 シイ(椎)
八丈島ではスダジイと呼ばれる。

【特徴2】 草木染め

本場黄八丈の三色はそれぞれ
黄はカリヤス
樺はマダミ
黒はスダジイ
を用いて染織を行う。どれも八丈島内で独自に栽培または自生している植物である。

黄色を染める染料となる。

田のあぜ、湿った草地などに自生。

日本全国に自生しているが、八丈島では染料として使用するための良質なカリヤスを専用の畑で栽培している。

樹皮は樺染の染料に使います。
 暖地の沿海地に多い常緑高木で、別名イヌグスとも呼びます。

樺色を出すにはこのマダミの樹皮を使用する。

暖地の山地に生える常緑高木で、庭や公園にもよく植えられている。
八丈島の東山(三原山)はこのスダジイの森となっており、樹皮は黒染の染料に使う。

【特徴3−1】 染めの行程 カリヤス 黄色

「黄」「樺」「黒」のそれぞれの色を出すためにはそれぞれ違った行程で染料を抽出する。

秋口に穂の出かかった頃刈って干しあげ、大釜で2~3時間煎じます。
 この煎汁を島では「フシ」と呼びます。そして 「フシヅケ」といって一握りくらいに捩った糸を桶の中に一列に並べ、上から熱い「フシ」をかけて染み渡らせ、更にその上に一列互い違いに糸を並べて「フシ」をかけることを繰り返します。

「フシヅケ」した糸はそのまま一晩寝かして翌朝よく絞り、竿がけして幾度もはたきながら島の強い陽ざしに当てて、夕方まで良く干します。
 干しあげた糸を前日 と同様に「フシヅケ」をしますが、こうして17~20回あまり「フシヅケ」をするうちに、糸は日増しに濃い枯れ草色に染まります。

黄色の媒染に使う灰汁を作るために、椿と榊の葉を焼きます。夏の穏やかな日をねらって2日がかりで葉を集め、真っ白になるまで燃やします。全て燃えてしまうのに2日くらいかかりますので、灰の上に小屋がけして何度も灰を運びます。

媒染とは、、
染色の過程において、染料を繊維に定着させる工程のこと。染料に漬ける前に繊維を処理する先媒染と、染料に漬けてから処理する後媒染、染色と同時に媒染処理する同時媒染の方法がある。

瓶に半分ほど入れた灰に7分目くらい水を張って 放置します。
5、6日経って灰が底に固まった頃、その上澄みをすくい取って糸をもみ付けますと媒染の作用によって目も覚めるような山吹色に変わります。

椿と榊の葉には金属のアルミニウムが含まれています。これを焼きますので酸化アルミニウム(アルミナ)ができます。この方法をアルミナ媒染といいます。

【特徴3−2】 染めの行程 マダミ 樺色

樺は晴天40日と昔から云われるほど手数がかかり、その上失敗率が多くて厄介なものです。

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