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【閲覧注意】中毒者続出のヤン・シュヴァンクマイネル監督の世界観

チェコ・スロバキア出身の映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエル監督。彼の作る作品の数々に魅了されます。

更新日: 2016年03月17日

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pessimistさん

ヤン・シュヴァンクマイエルとは

ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajer、男性、 1934年9月4日 - )は、チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。
初期の表記にはシュワンクマイエルなども。

アニメーション作家・映画監督としての業績で著名だが、シュルレアリストとしてドローイングやテラコッタ、オブジェなどの分野でも精力的に活動している。
また、妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーも、アニメーションをはじめとした各種の表現活動で共同作業を行っていた。

ヤン・シュバンクマイネル監督の世界観

作品では「食べる」という行為を頻繁に扱うが、作中に登場する食べ物は不味そうに見えたり、執拗なまでに不快感を催すような描写がされたりする(人物がものを食べるとき、口を画面いっぱいに広がるぐらいにズームして強調する、不快な効果音がつくなど)。

「食」に関わるもの以外では、性的(エロティック)なメタファーが多く用いられるほか、両開きのタンス・引き出し付きの木の机・動く肉片や衣装など、複数の映像作品に繰り返し登場するモチーフが目立つ。

実写、アニメ共にストップモーション・アニメーションを多用し、コンピュータグラフィックスなどは一切利用しないアナログ主義である。

主な作品

『オテサーネク』

『ルナシー』

『ファウスト』

『悦楽共犯者』他

作品を観た感想

長編作品『アリス』

シュヴァンクマイエルの『アリス』は、そんな『アリス』のもつ気持ち悪さや不気味さを、濃縮しまくった上澄み液のようなものだと思ってください。カラフルなディズニーの『アリス』、またはティム・バートンの派手派手な『アリス』とはちがい、地味で色味のない『アリス』ですが、見た後は必ずトラウマになりますよ。いい意味で。

とてつもなくすごい記憶力をもったオトナでしか描けない世界でした。小さいとき感じてた、何もないのに沢山ある世界。なんでもないものが不気味に見える、そういう世界。

私たちがこれまで本を読みながら頭の中で空想していたレベルをはるかに越えて、その驚嘆すべき世界を映像として現出させてくれることはお墨付きです。

一番、ルイスキャロルの目線、子供の目線に近い形で作られた映像作品ではなかろうか

『オテサーネク』

のストーリーテリングと映像センスはすごい。狂気とユーモアは紙一重であり、それがなんとも恐ろしく、なんとも面白い。目をそらしたいような、釘づけにされるような不思議な感覚。普段は隠れている人間のおかしさ、いやらしさ、グロテスクさなど、全てを見せずにイマジネーションを刺激するテクニックは圧巻。

スープを皿に入れるのが不気味、ジャガイモの皮を剥くのが不気味、普通に食事をするのが不気味・・・
ホラーク夫人の発狂ぶりも堂に入っています。完全にイカレテます。
とにかく、ちょっとしたシーンでもいちいち人の感情を逆撫でするような映像を作るのが
この監督の得意とするところです。悪夢にうなされたくない人は見ないほうがいいかも・・・

一味違った気色悪さを持つ凶暴凶悪な赤ちゃんモンスター映画で、色々と歪曲的な表現もあり、
尚且つ滑稽さと冷酷さを併せ持つ変態的な作風なので、強烈に観る人を選ぶ1本である。

ホラーでコメディーで寓話で単純でサスペンスで、しかもエロティック!つまり、本能的な部分を非常に刺激してくる!理性ではなく感性!
うん、そう、これこそが映画だっ!

『ルナシー』

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