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「公務員は安定」の嘘 増加する官製ワーキングプア「非正規公務員」

安定した職業として人気の公務員。だがその実態は非正規の公務員が3分の1。収入に至っては同等の仕事をしながら、正規職員の4分の1で、官製ワーキングプア状態だという。財政難による人件費削減と定員減、一方で増大する行政サービスをまかなうために生み出されたようだが、そろそろ限界か。

更新日: 2017年11月13日

aku1215さん

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■安定イメージのため人気の公務員

リスクモンスターは3月27日、第3回「就職したい企業・業種ランキング」の調査結果を発表した。ランキング1位は「地方公務員」(6.8%)。次いで2位「国家公務員」(3.8%)。

調査は2017年2月21日~3月3日、2018年3月卒業予定の大学3年生男女個人500人を対象

リスクモンスターは12月27日、第6回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」調査結果を発表した。ランキング1位は「国家公務員」(15.9%)、次いで「地方公務員」が2位(11.0%)となった。

調査は2016年11月26日~27日、全国の20~59歳の男女800人を対象

一番の理由は、何より安定しているということ。定時であがれて、福利厚生もしっかりしていて休日もきちんとある、そして企業のように倒産することがないというのは、やはり魅力的なのだろう。

■しかし実態は非正規公務員が急増

地方公務員の中にも、劣悪な待遇や職場環境の格差などによって傷つけられている非正規職員がいる。しかも、その数は増える傾向にある。

全日本自治団体労働組合は平成24年調査で、現在約3人に1人が臨時・非常勤職員。

彼らは、自治体によって「臨時職員」とか「日々雇用職員」などと呼ばれる“地方公務員ワーキングプア”ともいうべき存在だ。

平成27年度のハローワーク職員に占める非正規雇用率は59%と、行政機関の中でも特にハローワークは非正規雇用が多いという。

九州7県の市町村のうち、全職員に占める非正規職員の割合が最も高いところで6割を超え、5町で過半数、27市町で4割以上に上ることが西日本新聞の取材で分かった。

■仕事は正規職員と同等

公務員法では非常勤や臨時は、補助的ないしは一時的な仕事をする。つまり正規の仕事ではないから非正規に任せると。ところが、実際には仕事内容は同じなのだ。

非正規は生活保護のケースワーカーや、保育士、図書館などで多い。軽い仕事を非正規に任せるのではない。実際には仕事内容は正規と変わらない。県内の小学校で、学年主任や体育主任など、責任ある職務を非正規がカバーしているケースもあるという。

小中学校では、特別支援教育支援員が増えてきた。小学校などでの学習支援では市区町村が雇って教室で児童を支援する。それはほとんど非正規が担う。

■年収は200万円ほどのワーキングプアレベル 正規職員の4分の1

一般行政職の正規公務員の平均年収総額は624万3437円です。これに対し、事務職の非正規公務員の年収は、市区町村の臨時職員が159万6218円で4分の1に過ぎません。

非正規の公務員は、どの職種を取っても賃金水準が年平均200万円を超えていない。いわばワーキングプア層を自治体、つまり「官」が作っている。官製ワーキングプアといわざるをえない。

ほぼ同じ勤務時間で、同じ仕事をしているのに、給与は正規公務員の4分の1という状況が放置されているのは、賃金格差というより「賃金差別」だといえるかもしれませんね。

■背景には財政難による人件費削減圧力と行政サービス需要増加

正規職員から非正規への「切り替え」の背景に、自治体の財政難や、行政改革による公務員定数の削減などが挙げられる。

自治体の財政難などに伴い職員数の削減が進むなか、非正規職員が増え、いまや職員全体の5割を超す自治体も現れている。

各業務の職員には定数があるが、定数で賄いきれない公共サービスの需要があるので、正規任用ではない形を取らざるを得ない。

■非正規公務員の報酬は「人」件費ではなく「物」件費

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