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酸素魚雷のまとめ

酸素魚雷についてのまとめです。九三式魚雷を中心にまとめていきます。随時更新していきます。

更新日: 2016年10月11日

nojarinさん

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酸素魚雷とは

第二次世界大戦中、ワシントンD.C.のアメリカ海軍司令部の外に展示されていた

酸素魚雷(さんそぎょらい)とは燃料の酸化剤として空気の代わりに、空気中濃度以上の酸素混合気体もしくは純酸素を用いた魚雷である。
酸素魚雷では通常の魚雷で使用される圧縮空気ではなく純酸素を酸化剤として使用し、燃料と混合して燃焼させ炭酸ガスを排出する。炭酸ガスは海水に良く溶けるため、ほぼ無航跡とすることができ隠密性の上で大きな意味を持った。また、燃焼効率も大きく上がり高速推進を可能としたほか長い航続力をも併せ持つことができた。このように、使用する酸化剤を酸素のみとすることで多くの利点が得られることは広く知られていたが、同時に酸素の反応性の高さから燃焼開始時などに容易に爆発するという技術上の問題点が立ち塞がっていた。このような事情から各国ともに酸素魚雷の開発に力を入れていたものの頻発する爆発事故で中止の止む無きに至っていた。このような中で、1933年(昭和8年)、日本は世界に先駆け酸素魚雷の開発に成功、以降、大戦を通じて唯一の酸素魚雷運用国となった。

九三式酸素魚雷の特徴

・無航跡魚雷
 酸素魚雷は圧縮空気でなく酸素を燃料と混合し燃焼させ、炭酸ガスを排気した。
 炭酸ガスは海水に良く溶けるため、ほぼ無航跡にすることができた。
 他国の魚雷もしくは九三式より前の魚雷は「空気」を使用。 
・高速推進・長航続距離
 高純度酸素とケロシン(灯油)の燃焼ガスにより、従来より強力なエンジン出力を得ることができ、既存の魚雷と比較して航続距離・雷速共に優れていた。
 米軍はこれをロング・ランス(長槍)と呼んで警戒していた。
・大きな打撃破壊力
 強力なエンジン出力により、より多くの炸薬の搭載量も増やせることができた。

九三式酸素魚雷の構造

九三式魚雷の内部構造は魚雷先端から弾頭、気室、前部浮室、機関室、後部浮室、尾部舵、二重反転推進器に分けられる。

大和ミュージアムに展示されている九三式魚雷推進部
機関室の一部と後部浮室、尾部舵、二重反転推進器。

星型気筒機関回路図

九一式魚雷にも使用されている「星型機関」の回路図
参考までに。
(JACAR Ref.C10080071400、自大正6年6月至同年7月 第2特務艦隊 各種報告 其1 其2 其3 地4(防衛省防衛研究所)英式魚雷説明書より)

九三式酸素魚雷の各型

九三式酸素魚雷1型(艦艇用)
全長 : 900 cm
直径 : 61 cm
重量 : 2,700 kg
射程 : 36 kt で 40,000 m、48 kt で 20,000 m
弾頭重量 : 490 kg
九三式酸素魚雷3型(艦艇用、炸薬量を 780 kg に増加したタイプ)
全長 : 900 cm
直径 : 61 cm
重量 : 2,800 kg
射程 : 36 kt で 30,000 m、48 kt で 15,000 m
弾頭重量 : 780 kg

九二式二型61cm4連装発射管。

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人間魚雷回天や大神基地・あるぜんちな丸・空母海鷹のことを調べています。ありがたくもこれが縁でまだまだ多くありませんが、講演やラジオ出演もさせていただきました。よろしくお願いいたします。

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