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驚異! 技術大国日本の礎を築いた “東洋のエジソン” が偉大すぎる

『弓曳き童子』や『文字書き人形』などのからくり人形師として知られ、1000以上の部品を用いた驚異の精巧さをもつ『万年時計』など数々の発明品を遺した日本の天才発明家、田中久重。東芝の創業者としても知られる彼のおかげで、日本の技術は発展したのかもしれません。

更新日: 2016年04月07日

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“東洋のエジソン” と呼ばれた男、田中久重

たなか ひさしげ、1799年10月16日 - 1881年1月11日
江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した日本の発明家。

留米出身、江戸時代後期から明治にかけての発明家で、日本で最初の民間機械工場、芝浦製作所(東芝の重電部門の前身)の創業者でもあります。

べっこう細工師の長男として生まれた田中久重は、既に9歳にしてからくり細工をほどこした「開かずの硯箱」を作って周囲を驚かします。

幼い時分よりからくり仕掛けに興味を抱いて、いくつもの作品を作り上げては皆に披露していた。その評判は高く、近所からは「からくり儀右衛門」と呼ばれていたという。

「儀右衛門」とは久重の幼名。

その後、からくり興行師として九州や、大阪・京都・江戸などを巡業する中、次々と、水力や空気圧などを利用した新しいからくり人形を発明して人々を驚かせる久重は、各地で大評判となり、「からくり儀右衛門」として、行く先々で人気を博します。

わずか8歳にして開かずの硯箱をつくった久重。"発明の虫"は成長とともに大きくなり・・・。
ゼンマイ仕掛けのからくり人形づくりから身を起こし、和時計の最高傑作、蒸気機関、電話機までも開発します。

まるで生きているかのような『弓曳童子』

田中久重が遺した最高傑作のひとつ。
4本の矢を次々に的に当てるからくり人形。

人形が矢立てから矢を取り、弓につがえ、的を射るという高度な動作を繰り返す、からくり人形です。

弓を手に取り矢を放つ「弓曳童子(ゆみひきどうじ)」には、江戸時代の最先端技術が詰まっている。

動力は真鍮製のゼンマイを用い、人形の動きは数枚のカムに連動する糸によって行われる。機構的には極めて簡単なものであるが、人形を動かす糸の半分か集中する頭部分は、能のような動きといえばよいだろうか。人間の動きや仕草を見事に表現している。

弓曳童子の仕組みを解説した動画。
200年も前に、こんな技術があったことに驚きます。

筆で4種類の漢字を書く『文字書き人形』

「寿」「松」「竹」「梅」という4種類の文字を書くことができたからくり人形。

この文字書き人形は、幅・奥行きおよそ50cm、高さ30cm程の台座に乗った人形が、右手に持った筆で、正面の板に貼られた紙に、ゼンマイを動力に自動的に文字を書くからくり人形です。

「寿」「松」「竹」「梅」の4文字が書ける「文字書き人形」が、平成3年(1991年)にアメリカにあることがわかり、平成16年(2004年)に日本に持ち帰られ、修復が施された上で、翌年の愛・地球博で展示された。

長い間所在が不明になっていましたが、アメリカの蒐集家の元にあることがわかり、日本のからくり人形師・東野進氏によって交渉の末日本に戻ってきました。

弓曳き童子も有名ですが、この文字書き人形はもう驚異的。書き終わった後のドヤ顔がたまりません。

この絶妙な筆圧…
一体どうやっているのだろう。。

機械時計の最高傑作『万年自鳴鐘』

技術修行の途上で、久重は時計の修理技術を身に付け、大坂で時計師としての生活を新たに始める。久重はすでに三十六歳になっていたが、それから五十四歳になるまでの十八年間、彼は大坂、京都に居を定めて本格的に発明創造に取り組み始める。たとえば大坂では、風砲(空気銃)を考案したり、懐中燭台、空気圧を利用して菜種油が管を伝って灯心に昇っていくようにした無尽灯という照明器具などを発明したりしている。

からくり人形の製作だけでなく、あくなき好奇心で時計師としての技術や天文学まで学んだ田中久重は、50歳を過ぎて素晴らしい作品を世に残すことになります。

「万年時計」とも呼ばれる、久重の最高傑作。
ぜんまいを一度巻くと、1年間動き続ける。
天文学などもマスターした久重52歳の頃の製作。

万年時計(正式名称:万年自鳴鐘)は、嘉永3年(1850年)から翌年にかけて、東芝の創業者「からくり儀右衛門」こと久重が設計・製作した機械式和時計。久重の生来の技術である金属細工と、からくりの才を素地として、高度の天文暦学と西洋の時計技術の精髄を取り込んだ最高傑作です。

その機構の精巧さのみならず、耽美な美術品としての価値も評価され、2006年に国の重要文化財にも指定されています。

これは、ほとんど彼の手作りによる1000点以上の部品で構成され、一度巻けば一年動き続けるという驚異の複雑からくり時計です。

機械式時計としては驚異的な持続時間を誇っていました。

六角柱様の本体の各面に7つの機能が配置され、それらが底部のぜんまい動力によって連動して動作する。

天象儀、和時計、洋時計、曜日、十干十二支といった7つの機能を搭載しており、これらが一度ぜんまいを巻くと自動で動き続けるのです。

平成16年に東芝、セイコーなどの研究者によって分析・復元され、レプリカが平成17年の愛・地球博で展示された。この復元作業には100人の技術者が携わり最新の機材を投入したが、解析に時間がかかり、愛・地球博の開催日までに動力の発条(ぜんまいばね)に使われている分厚い真鍮板を調達できなかった事などを理由に展示されたレプリカは完璧な復元には至らなかった。

その機構は長く謎に包まれており、つい近年、100人の技術者が集ってようやく解明されました。

設計図もなく、どんな構造で動いているのか謎に満ちていた万年時計を分解し、解き明かすプロジェクトを収めた動画。

技術大国ニッポンの夜明けを生きた、晩年の田中久重

青年時代には「からくり儀右衛門」としてその名を馳せた彼は、その後、西洋の最新の知識と機械技術を修得して近代的機械技術者へと転身し、やがては現在の東芝の前身となる日本で最初の民間機械工場を設立をするなど、わが国の近代科学技術の発展に大きく貢献した。

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