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フルアコ?セミアコ?ジャズギターの選び方まとめ。

ギターというと、ポップスやロック方面ばかりが注目を集めがちですが、元祖エレキギターといえばジャズギターであることを忘れてはいけません。ちょっと大人でかっこいいジャズギター、今からでも始めてみませんか?

更新日: 2016年11月29日

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frompapuaさん

※ジャズギターってかっこいい!

ジャズの花形というと、ピアノ、サックス、トランペットあたりが有名で、ギターってあまりフィーチャーされないですよね。

でも、ギターはソロもコンボもビッグバンドも、どんなスタイルのジャズにも対応できて、スタイリッシュな演奏も情熱的な演奏もできる、本当に魅力的な楽器なんです。

ギターはソロも伴奏もできる楽器ですので、新しい音楽仲間との出会いもあるかもしれません。きっと、楽しい世界があなたを待っているはずです。まったく初めての方も、良い機会ですので思い切って始めてみましょう。どんな名人でも、誰もが始めの一歩はあったのですから。

※ジャズギターの種類

ギターには主に「フルアコ(フルアコースティック)」、「セミアコ(セミアコースティック)」、「ソリッド」と呼ばれる3つのタイプがあり、トラディショナルなビッグバンドのギター奏者はフルアコを使うことが多いですが、セミアコやソリッドタイプのギターでジャズを演奏する奏者も数多くいます。

※フルアコ(フルアコースティック)

フルアコは、アコースティックギターにピックアップを取り付けたものを原型としており、元祖エレキギターともいうべきギターです。

アコースティックギターと同じくらいボディーの空洞部があり、太くてやわらかいサウンドが特徴です。

トラディショナルなジャズ(モダン・ジャズ)を演奏するプレイヤーはほとんどこのタイプを使用しています。

センターブロックを持たない構造のため、箱鳴り感・木の響きが豊かに感じられるフルアコ。そしてアコースティックな感覚を残した豊かなボリューム感。エアー感と表現される音の奥行。そこに明るい響きが感じられるのも特徴です。

ブリッジの構造などの要因からソリッドギターほどのサスティンは得られませんが、逆に心地よい減衰の仕方が魅力です。またもともとアコースティックギターであることから、ピッキングの強弱による音量変化やピックの入射角による音色変化が非常に豊かであり、音の分離が良くコードの響きに優れています。

※ソリッド

ソリッドは、いわゆる「エレキギター」そのもので、ボディの空洞部が全くないタイプのことです。

ジャズで使用する人はそれほど多くないですが、Ulf WakeniusやEd Bickertのようにレスポール系やテレキャス系のソリッドギターで素晴らしい演奏をする人もいますので、決してジャズに不向きというわけではありません。

空洞部がないためハウリングが起こりづらくサステインも長いので、エフェクトをかけて演奏することに向いています。

レスポールは本来ジャズ用に開発されましたが、今やロックの王道モデルです。これらソリッドギターの持つ硬質なトーンには澄みわたるクリーンからズムズムのディストーションまで良好に使用でき、あらゆる音楽シーンに対応できる柔軟性があります。

※セミアコ(セミアコースティック)

セミアコは、ちょうどフルアコとソリッドの中間にあたるもので、音色の傾向や構造的なメリット・デメリットも、フルアコとソリッドをミックスしたような特徴を備えています。

一口にセミアコと言っても、センターブロックの有無やボディの大きさなどの構造的な傾向によってフルアコ寄りのものとソリッド寄りのものがあり、モデルごとに音色の傾向は大きく異なります。

セミアコの歴史は1958年、ソリッドボディとホロウボディの両方の個性を併せ持つ、全く新しいギター「ギブソンES-335」の登場で始まります。ホロウボディ特有のエアー感、コードの美しさ、ピッキングニュアンスの豊かさを残しながら、ソリッドギター特有の立ち上がりの鋭さとサスティンの長さ、またハウリングへの強さが加わり、ボディが薄くて弾きやすいことからたちまち評判になりました。

※弦の種類

巻線の断面が丸くなっておりざらっとした感触。サスティーンに優れ倍音成分を豊富に含んだ振動をします。エレキギター用の弦として最も一般的なタイプです。

巻線の断面が板状になっており滑らかな感触。芯線とは面接触となるためサスティーンや倍音成分は少なくなるが、独特の甘いトーンになります。ジャズギタープレイヤーに好まれます。

ハーフラウンドはラウンドとフラットの中間ですが、従来のラウンドワウンド弦とは製造方法が異なり、ワイヤーを圧延させることによって作られています。ラウンドワウンドが持つブライトさを失うことなく、フラットラウンドのようなしなやかな感触を実現しています。

※弦の選び方

ジャズでよく使用されるセミアコ・フルアコタイプのギターでは、一般的に「1弦が0.11よりも細いセット」が好んで使われることはほとんどないと思います。例外はジム・ホールで、彼は1弦が0.10〜のセットを好んだと言われています。ジム・ホールに多大な影響を受けたパット・メセニーも細いゲージの愛用者で、フルアコでは1弦が0.11〜のセットを主に使用しています。ソリッドギターを使う人であれば0.10〜のセット愛用者も多いと思います。ジョン・アバークロンビーは1弦が0.10です。

細い弦と太い弦とで何が違うかというと、勿論まず音色が違います。一般的に「太い弦のほうがフルアコやセミアコはよく鳴る」と言われることが多いと思いますが、個人的には 必ずしもそうではない と思います。正確には「トップ板が厚いギターでは太い弦が適しており、トップ板が薄いギターの場合は細い弦のほうがむしろ鳴りが良いケースが多い」と思います(この点については科学的な論文も統計データもないので、意見が分かれるかもしれません)。

次に弦の種類について。「セミアコ・フルアコでジャズをやるならフラットワウンド」と一般的には言われると思います。これも間違いではないと思いますが、唯一解ではないと思います。フラットワウンドのほうが音がマイルドでメロウです。フィンガリングノイズも非常に少ない。よってジャズで好まれることになります。

しかし、ジャズを演奏するにあたりラウンドワウンドを使っていけないのでしょうか。そんなことはありません。ラウンド弦は、細い弦がそうであるように、ダイナミクスの大きい演奏に適しています。つまりピアニッシモからフォルテッシモまでの音域をコントロールしやすいのです。フィンガリングノイズが出やすい代わりに、指のタッチによる音色変化も表出しやすい。だから、フラットもラウンドもどちらもありだと思います。

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