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信長や家康も愛用 世界に3点のみ 国宝『曜変天目茶碗』

織田信長や徳川家康らが愛したとされる『曜変天目茶碗』。南宋時代に作られ、現在では世界に3点しかなく、いずれも国宝。藤田美術館、静嘉堂文庫美術館、大徳寺龍光院に所蔵されるが、一般公開される機会は稀。「三菱センター デジタルギャラリー」で、デジタルコンテンツで閲覧可。『所さんのニッポンの出番』にも登場。

更新日: 2017年03月18日

aku1215さん

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■小宇宙を浮かべるような究極の美しさ

瑠璃色の曜変と呼ばれる斑紋は、まるで宇宙に浮かぶ星のよう に 美しい輝きを放ち、品のある華やかさの中にも落ち着きがあります。

曜変天目茶碗(藤田美術館)

小ぶりな黒茶碗をのぞくと、瑠璃色の斑紋が浮かんでいる。大阪市の藤田美術館所蔵の国宝・曜変天目茶碗は、薄い水色から紫がかった青までのグラデーションが天の川のようだ。

黒い器の内側に大小の星のような斑文が輝く。特異な美しさがあることから珍重されてきた。

■「曜変」「天目」茶碗とは

「曜変」とは、元来「窯変」の言葉が当てられていましたが、黒釉の下地に青く光り輝く斑紋が散在することから、「星」や「輝く」という意味の「曜」の字が用いられるようになったと云われています。

天目茶碗とは、天目釉(てんもくゆう)と呼ばれる鉄釉をかけてつくられた茶碗。その中の最高傑作が中国福建省の建窯(けんよう)で宋の時代に造られた曜変天目とされる。

■世界にわずか3点 いずれも国宝

国宝の「曜変天目茶碗」。世界にたった3つしか存在しない(あとの2つは静嘉堂文庫、大徳寺龍光院所蔵)。

曜変天目茶碗(大徳寺龍光院)

藤田美術館の曜変天目茶碗の特徴は、曜変模様が茶碗の外側にも描かれている点です。

静嘉堂文庫美術館は、存在する曜変天目茶碗の中でも最高作であると言われています。

曜変天目茶碗(静嘉堂文庫美術館)

【MIHO MUSEUM蔵】
加賀藩主前田家に伝えられたもの。重要文化財。大佛次郎が所蔵していたもの。なお、この天目茶碗を「曜変」と呼ぶかどうかは議論があり、「油滴天目ではないか」とする意見もある。

■信長や家康など、これまでの所有者たちもすごい

室町時代に中国から渡ったこれらの曜変天目茶碗は、信長や家康をはじめとした多くの戦国武将に愛されました。

藤田美術館の品は徳川家康が水戸徳川家に与え、その伝来品を大正期に藤田財閥の藤田家が購入した。

静嘉堂文庫美術館の品は徳川家光が乳母の春日局に与え、その嫁ぎ先の稲葉家に伝わったものを三菱財閥の岩崎家が買い取った。

静嘉堂文庫美術館

曜変天目茶碗だが、記録によればもう1碗あったと考えられる。信長がこれを愛用し、持ち歩いたため本能寺の変で他の多くの名物と共に焼失してしまった

■制作方法など、謎に満ちたミステリアスさも魅力

その制作方法は全くの謎であり、偶然作り出されたものではないかとも噂されるほど再現することは不可能と云われた世界の至宝です。

南宋時代(1127年 - 1279年)

南宋のある時期、曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか、大きな謎として残っている。

■見ることができる場所

藤田美術館は春と秋の年2回、所蔵品の一般公開を行っているが、曜変天目の展示は2、3年に1度。

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aku1215さん

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