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小学生中退!「セーラー服の歌人 鳥居」の胸に刺さる言葉とは

第一歌集「きりんの子」が話題になっている「セーラー服の歌人」鳥居。テレビやラジオ、新聞など各メディアで取り上げられています。

更新日: 2016年05月12日

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ラガモさん

セーラー服の歌人 鳥居とは

新聞を拾って、独学で文字を覚えました。孤児、ホームレス、小学校中退、虐待、親の自殺、DVシェルター避難など。意図的にセーラー服を着ています。「生きづらいなら短歌をよもう」

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たった31音という短歌の定型の中に、ナイフで心に傷をつけるようにして圧倒的な一瞬を封じ込めてしまう、そんな短歌をよみ続ける歌人。

セーラー服に身を包んだ彼女は小柄で、まるで人形みたいで、小さな声で話す礼儀正しい人だった。

今も「複雑性PTSD」を抱え、働くことにドクターストップがかかっている状態だ。

過酷で壮絶な半生を送る

両親は私が2歳のときに離婚していて、父の記憶はありません。

新宿の児童相談所に一時保護され、地元の三重県の養護施設に入りました。どちらの施設でも、ひどい虐待がありました。一時保護所では、あざが残るほど殴られたり、母が死んだことも私のせいのように言われたり……。

1人暮らしをするも叔父から生命の危機を感じるほどのいやがらせを受け、最後には逃げるためにDVシェルターに避難。

その後、里親の家に行ったんですが、体調を崩したときに「そんな体の弱い人はいらない」と追い出されました。それで、行く場所を失ってホームレス状態になりました。

現実逃避の図書館で歌集に出会う

穂村弘や吉川宏志の歌集に出会う。五七五七七に様々な思いや情景がうたわれ、映画のように見えた。

「1首1行。すっくと立つ短歌に一目ぼれした。短歌があるから私はひとりぼっちじゃない」

義務教育を途中までしか受けていない彼女は、今も持っている歌集の漢字に、友人などにルビをふってもらっているという。

なぜ「セーラー服」なのか

彼女がセーラー服を着ているのは、自身が排除されてきた義務教育を受けたいという思い、そして様々な理由で学びへの道を断たれてしまった子どもたちの思いの体現である。

義務教育を受けられず困っている人の存在を世間に知ってほしいからです。私は、「3割引」と書かれていても、いくら安いのか、ぱっとわかりません。

「小学校の途中で通学できなくなってしまった学校に行き、“もう一度学び直したい”と願う一方で、同じように学校へ行きたくても行けない子がいることの表現でもあるんですよ」

彼女の言葉には背負ってきた人生の重みがある

母の死で薬を知ったしかし今生き抜くために同じ薬のむ

病室は豆腐のような静けさで割れない窓が一つだけある

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