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熊本地震で専門家が警鐘…7300年ぶり破局噴火の可能性は?

頻発する熊本県周辺を震源地とする巨大地震。7300年前に九州南部を無人化させた「アカホヤ噴火」、さらには地球最大規模の「阿蘇4噴火」など九州で過去起きた破局噴火が再発する懸念が高まっています。

更新日: 2016年10月08日

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7000年〜1万年に1回の頻度で起きる「破局噴火」とは

破局噴火とは、地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火形式で、しばしば地球規模の環境変化や大量絶滅の原因となる。

日本では7000年 - 1万年に1回程度の頻度で、破局噴火が起きている。鬼界カルデラが生まれた噴火を最後に、ここ7300年日本では破局噴火は起きていない。

日本においてもっとも近年起きた破局噴火は、7,300年前に現在の鹿児島南方で起きた「鬼界 - アカホヤ噴火」です。

最近12万年間における広域火山灰の分布範囲。
赤丸は巨大噴火のあった火山の位置を示している。

大規模なカルデラの形成を伴うことから、カルデラ破局噴火と呼ぶ場合もある。

カルデラとは大規模な噴火で、火山灰、火砕流、軽石、溶岩などの、いわゆる「火山噴出物」が大量に噴出したり、マグマが地下を移動して空洞化した地下のマグマだまりに、落ち込む形で地表が陥没した(続いて崖崩れによりさらに拡大した)もの。

鹿児島近辺だけで、5つ以上の巨大カルデラが知られている

南北25キロメートル、東西18キロメートルにおよぶ世界有数の巨大カルデラである「阿蘇カルデラ」をはじめ、九州には破局噴火の痕跡が集中しています。

約7,300年前 - アカホヤ噴火は九州の縄文文化に壊滅的な打撃を与えた

今からおよそ7,300年前、鹿児島市の南方およそ100kmの島で激しい噴火が発生し、島の大部分が失われて海底に巨大なカルデラが形成されました。

縄文時代の熟成期に九州の南方東シナ海の中、現在の薩摩硫黄島のあたりで、鬼界カルデラと呼ばれる海底火山が大爆発を起こした。火山で引き起こされた地震の規模は現在のマグニチュードMの規模で8.1以上。三回に及んだ大爆発は、南九州一帯に大被害をもたらした。

この噴火によって発生した火砕流の一部は海上を走り、大隅半島や薩摩半島にまで上陸。また、海中に突入した火砕流の一部は大津波を発生させ、その痕跡は長崎県島原半島で確認できます。

死の火山灰は以後500年にわたってすべての植生を拒否した。一気に噴き出したマグマの噴煙柱は3万mの上空まで上昇し、時速100キロを超える火砕流が海の上を走った。

爆発の痕跡は遠く関東エリアまで及んでいる。古代住民は命からがら南九州から脱出した。その旅路が新しい歴史を生むきっかけともなった

南九州から四国にかけて生活していた縄文人は死滅するか、食料を求めて火山灰のない地域に移動し、1,000年近く無人の地となったようです。

この火山灰層の上下から発見される縄文遺跡の土器の様式が全く異なっていることから、アカホヤ噴火は周辺の文化に甚大な影響を与えたと考えられています。

当時は縄文文化の熟成期であった。人々は豊か自然と豊富な食料の元、平和に暮らしていた。大爆発はその生活を一変させたのである。この時から縄文は新しい時代に入ったと言える。

アカホヤ噴火による火山灰はその前後で縄文文化を一変させた。

約2万9,000年前 - 鹿児島湾を作った姶良カルデラの大噴火

姶良カルデラ(あいらカルデラ)は、鹿児島湾北部(湾奥)において直径約20kmの窪地を構成しているカルデラである。カルデラを形成した姶良大噴火は、約2万9000年前から2万6000年前であると推定されている。

約29,000年前、現在の錦江湾北部で超巨大噴火が起こり、姶良カルデラとシラス台地が形成されました。

現在も活発な噴火活動を続ける桜島。

この桜島は「姶良カルデラ」と呼ばれる巨大な噴火口の中の突出した一部に過ぎない。

当初は桜島付近の噴火で、火砕流と軽石が大隅半島に降り積もると、活動を休止した。その数か月後である。現在の桜島以北の鹿児島湾全体を噴火口とする巨大な爆発的な噴火を起した。
これが姶良カルデラの大噴火である。

姶良カルデラの中では、桜島だけでなく若尊などの海底火山でも噴気活動が観察されている。

桜島一帯を含む姶良カルデラが、すでに超巨大噴火を起こすだけのマグマを蓄積している可能性がある、という指摘があることは忘れてはいけない。

阿蘇山は過去4度、破局噴火を起こした

阿蘇山は30万年前から9万年前の間に、4度も破局噴火を起こしています。最後の噴火では東京ドームの10万倍分のマグマが噴き出し、火砕流が北九州全域をのみ込み、瀬戸内海を越えて中国地方に及んだとされます。

阿蘇山の過去4度の破局噴火はそれぞれAso1〜Aso4と名付けられており、特に最後のAso4は世界的にも稀に見る巨大な規模の爆発だったようです。

9万年前の噴火は阿蘇4噴火と呼ばれ、わが国のカルデラ噴火としては最大級のものです。放出したマグマは600立方km以上に達し、先に述べた鬼界カルデラ噴火の5倍以上です。

Aso4と呼ばれる9万年前の大噴火は、その想像を絶する規模で知られています。

火砕流は海を隔てた秋吉台(山口県)まで流走した。その距離は160kmにもなる。

9万年前の「Aso4」での火砕流の分布。
山口県にまで達していた。

その時の噴火による火山灰は北海道までも及び、今でも厚さ10センチ以上の堆積が残っている

九州の火山の巨大噴火リスクに、対応が迫られている

鬼界カルデラ、阿蘇カルデラをはじめ九州には多数の巨大噴火の痕跡があり、今後の火山活動についての調査も本格化している。
仮にこれらのカルデラ付近で再度大噴火が起これば、噴火による被害だけでなく、稼働中の川内原発による汚染被害も懸念されている。

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