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憎悪デマ拡散、自宅全壊タレントを誹謗中傷…熊本地震で「ネット原住民」の卑劣さが明るみに

熊本で最初の地震が発生してから6日が経過している。相次ぐ大きな余震で被災者たちは不安にさらされ続けているが、そんな中、ネット原住民の悪質性があらわになってきている。自身は被災地とは何も関係ないくせに、高みから卑劣な「ネタ消費」をしているのだ

更新日: 2016年04月20日

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gudachanさん

被災しながらも情報発信続けた女優の心痛にとどめを刺した「炎上」

出典i1.wp.com

自宅が全壊し、避難生活を余儀なくされている女優の井上晴美。ニュースでは分からない現地の状況をブログで報告していたが、炎上にさらされてしまい、ブログの停止を宣言した

4月14日(木)午後9時26分ごろに発生した「平成28年(2016年)熊本地震」。熊本県出身で現在3人の子どもを故郷で育てている女優の井上晴美(45)がブログで避難生活を報告するも、バッシングを受け沈黙するという事態が起きた。

自宅が全壊したことを明かした熊本県在住のタレント井上晴美(41)が18日、2度目のブログ更新。心ない誹謗中傷があったようで、「これで発信やめます」とブログでの発信中止を報告した。

「井上は家が全壊し、支援物資を受け取れない過酷な状況をレポートしていました。ニュース報道だけではわからないことが井上のブログでわかったことも確かにある。それでも井上を叩く人間が少なからずいることがネットの怖さです。今回、井上がブログを一時閉鎖したのは良い判断だと思います。有名人が何かを発信すれば、必ず誰かが叩きにかかる。これを止めるためには、それぞれが想像力を豊かにして、相手の立場を考えること以外ありません」(ネットアドバイザー)

被災者へ情報発信続けるダレノガレ明美も「指だけ」と中傷された

ダレノガレ明美は被災者ではないが、震災以降、ツイッター上で被災者への支援情報を発信し続けている。これさえネット原住民の批判にさらされているものの、批判を受け止めた上で、SNSの可能性についてポジティブな認識を明かしている

タレントのダレノガレ明美(25)が20日、都内で脱毛ワックス「トゥルリーヌ」のPRイベントに出席。熊本地震の発生以来、地震のツイッターに被災者への支援情報を掲載、拡散しているが、今後も続けていくことを明言した。

一部ユーザーから「指で操作するだけじゃなくてなんか行動すればいいのに」などと批判を受けた。「あれは言われてもおかしくないとは思うので、受け止めている」と批判のコメントに対しても理解を示しつつ、「最低限のことはやっていこうと思っています。きょうもエコノミークラス症候群が多発していると聞いたので、記事を載せた。ちょっとでも役に立ちたい。むやみには載せないようにたくさん調べて、載せることが大事。今は載せることしかできないので」と続けた。

今回の情報掲載を通して“SNSの可能性”を実感したといい「SNSがこんなに便利だなと思ったのは、初めてです。情報を出せるということを学べたのですが(事実とは)違う情報で、現地の方も困ってしまうことがあると思う。むやみに載せずにちゃんと調べて発信することが大事だなと思いました」と明かしていた。

まさに「火事場炎上」被害に遭ったタレントは他にも大勢いる

理不尽なタレントの炎上は数え切れないほど起きている。大半は、誰かを叩きたいだけの人間が理由をこじつけて暴走をしているか、もともとそのタレントを好まない固定的なアンチ層が煽っているだけのものばかりだ

女優の長澤まさみさん(28)は2016年4月14日22時50分ごろ、インスタグラムに女優のりょうさん(43)らと笑顔で写った写真を投稿。「りょうセンパイ!!!!本当かっこ良かったっス!!!!」と興奮気味につづった。

だが、熊本で強い地震が起きたばかりとあり、コメント欄には「不謹慎」「タイミングが悪い、テレビを観よう」といった声がいくつも寄せられた。ほどなくして、長澤さんはコメントもつけずに写真を削除してしまった。

また元フィギュアスケート選手の安藤美姫(28)。15日に、誕生日を迎えた恋人のハビエル・フェルナンデス選手(25)とのツーショット写真をTwitterへアップ。幸せいっぱいの笑顔だけならまだしも、イカスミを食べてまっ黒になったベロを出した写真が、一部で反感を買っている。

タレントの加藤紗里(25)が、実家にいたずら電話をかけるアンチに向け「ここは、一旦、手を組もうよ」と、熊本地震の被災地支援に向けた協力を呼びかけた。

 加藤は15日に更新したブログで、熊本地震が発生して混乱する状況でもなお自身のブログに中傷コメントを書き込むアンチに対し「すごく大きい地震が熊本を中心にあったって知ってるのにどうでもイイ紗里のこと、ブログにわざわざディスりコメントしてる人ってなんなの?別に紗里をディスるなんていつでも出来るんだから そこは今は、違うでしょ」と批判していた。

兵庫県出身の藤原紀香は、地震発生直後、阪神淡路大震災のこともあげながら、被災地を心配する文章をブログに投稿。しかし、そのなかにあった〈どうかこれ以上、被害が広がりませんように そして 火の国の神様、どうかどうか もうやめてください。お願いします〉という文章が被災者の心情を逆なでするとして炎上した。現在はその一文を削除しているのだが、その件について釈明がなかったことが新たな炎上の火種となっている。

AKB48に所属している村山彩希も炎上騒動に巻き込まれたひとり。14日深夜、Google+に〈熊本県で震度7の地震があった事をしりました。余震がまだあると思いますが、皆さんが無事である事を祈ってます。〉と書き込んだのだが、その投稿に楽屋でのオフショットを載せていたことから〈何も考えてないんだろうな アホだから〉といったコメントが多く寄せられた。後日、彼女はこの投稿を削除している。

タレントの矢口真里は18日、自身のブログを更新。「毎日私に出来ることはと考えているのですが、今のところ募金をして、ニュースで見守ることしかできません」と語り、「もっと考えてみます! 皆さんが元気になれる方法を!」と被災者に対する支援を熟考することを明かした。しかし、ネット上では「でしゃばるな」「表舞台に出るな」「禊は済んでいない」などと批判が浴びている。

また、14日の地震発生直後は、まだ熊本での地震のことを知らず、悪気なく普段通りSNSを更新したら〈不謹慎〉との非難を受けた例も多く確認された。T.M. Revolutionの西川貴教は地震発生の約30分後、そのことをまったく知らずに出演番組の告知をTwitterに投稿したところ非難が殺到。その後すぐに〈先程のツイートでの番組の告知ですが、出先で状況を全く把握しておりませんでした。大変申し訳ありませんでした。〉と謝罪のコメントを投稿するにいたった。

同じように、小室哲哉は新曲の配信がスタートした旨をTwitterに投稿したのだが、その行為に問題があると指摘され、その後、〈確かに、新曲どころではないね~。削除しますね。〉とつぶやき、当該投稿を削除した。

この問題に「大半は被災地と無関係」と専門家

こうしたネット原住民たちは、そもそも九州在住でもなければ、親族などに被災者がいるわけでもない。つまり完全な部外者だ。そのくせ、早々に通常放送を再開したテレビ局に「不謹慎」と批判することはない

「実際に被災者から『不愉快だ』とクレームが上がったケースはほとんどなく、大半は被災地と無関係なネットユーザーが独善的な感覚で批判している。海外ではSNS上で差別問題と熱心に闘うあまり攻撃的になる『ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー』が問題視されていますが、正義感の暴走という意味では似たような問題といえます。SNSの浸透によって『誰かを叩きたい』という願望を持ったネットユーザーが増加し、災害がいい口実になってしまっている。これでは『何もしない方がマシ』となってしまいかねない」(ITジャーナリスト)

個人の発信手段で被災地に激励のメッセージを送ろうとする人々が叩かれる一方、テレビ局は早くも通常営業にシフト。被災地への配慮など一切なくバラエティ番組が放送され続けている。彼ら彼女らを〈不謹慎〉と叩くのであれば、むしろ、メディアのこの現状をこそ批判するべきではないのだろうか。

ネット原住民の「憎悪デマ」拡散に抵抗するタレントもいる

「欽ちゃん球団」の選手・監督として有名になった熊本出身の片岡安祐は、被災した実家のある地区では井戸水を用いていることをブログで紹介。その上で、ネット原住民たちによる悪質な憎悪デマの横行に対し言及した。デマをめぐっては、「井戸水に毒」などとする投稿も横行している

熊本出身の茨城ゴールデンゴールズ・片岡安祐美選手兼監督(29)が19日、自身のブログを更新し、インターネットに流れる悪質なデマに怒りを表明した。

片岡の実家は熊本市東区で、大きな被害が出た益城町はいとこが住んでいたという。片岡はブログで「いとこのお家は全壊、もう住むことはできません。それでも命が無事で、3家族が集まって、避難生活しています。実家の地区は断水が続いてたりと、井戸水があるところにお水をもらいにいったり、川の水をくんでトイレに使ったりです」と現状を報告した。

そして、悪質なデマツイートに言及。「火事って言って花火の写真、ライオンが逃げた、気象庁の発表だって言ってM7以上の地震がくるから、家に入るなって。みんなを不安がらせて楽しいのかな、おかしいよ。情報が欲しくて、共有したくてなのに」とデマを流す人を糾弾。そして「例えそれが、みんなに気を抜かせないためのものだとしても、それは言葉を間違ってる。そこでまた、空き巣や強姦。なんで? 最低だよ。どんな理由でも、それは絶対におかしい」と訴えた。

被災地に生理用品配布されないという「うわさ」も浮上

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