俺は気が付いたらバスに乗っていた。普段余りバスに乗ることはないけど
おそらく普通のバス。
書いてある言葉、乗客が喋る言語も普通の日本語。
どうやら俺は家に帰ろうとしているところらしい。

そのバスは終点がJRのターミナルになっているみたいで
俺はその終点の駅から電車に乗り換えて帰宅するみたいだった。
ちなみに俺は岡山の人間だから岡山駅に向かってバスは進んでいた。

俺の家は岡山県倉敷市というところにあって
だいたい岡山駅から電車で30分掛からない程度。

とにかく岡山駅を目指して進んでいるバスは
これといって変わった様子は無かったように思える。
少し変わった点と言えばバスに車掌が2人乗っていること。

普通バスの車掌って運転手一人だよね?
と思いつつもバスガイドさんも乗っているのかな?
それが男なのかな?変わったバス会社だななんて気楽に考えてた。

すると運転手では無い方の車掌さんが急にアナウンスを始めた
内容はあまり覚えてないんだけど、
「バスは良く揺れるから気を付けて」とか
「お年寄りがいたら席を譲ってとか」とか
なんだか道徳的なアナウンスだった

こっちの世界だと機械的なアナウンスで流れるようなことを
1人1人の目を見ながら車掌が直接言うという事に不思議な感じがした。
ちなみに他の乗客の反応としては「うんうん」みたいな感じ。
うっとうしがることもなく、きちんと心に収めましたよといった表情。

バスの外の風景もいつもの街並みと変わらない。
どれぐらいバスに乗っていただろうか
バスは岡山駅に着いた。
降りるときに始めて気づいたが、バスは運賃が掛からないらしい。
他の乗客がスタスタ降りるとこを見て驚いたが、ICカードでの支払いなどでもなく
本当にバスの運賃は無料みたいだった。

このあたりから自分は異世界にいるのだろうかと感じ始めた。
言いえぬ不安感を覚えながらも、とにかく電車に乗ろうと改札まで向かった。

改札についてICOCAを出そうとしたが、財布の中や鞄の中など
いくら探しても見つからない。
仕方なく現金で払おうかと考えて、改札の方をちらっと見ていると
他の人がICOCAを使わずに改札を抜けているのを目撃した。

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