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夢を操る不思議な民族、セノイ族に学ぶ “夢の活用法”

マレー半島の山岳部に住む先住民族であるセノイ族は、夢を自在にコントロールし、見た夢について話し合い、覚醒中は驚くほど感情を抑制し平和に生きる驚くべき文化を持った民族です。彼らが教える「夢見の技法」とは━━。

更新日: 2016年05月03日

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夢に生きる民族、セノイ族とは

マレー半島の山岳民族。
夢を操る人々として知られている。

セノイ族(Senoi)またはサカイ族(Sakai)は、東南アジアのマレー半島中南部に居住する山岳民族で、アウストロアジア語派のモン・クメール系の言語を解する。

セノイ族は、西マレーシアの奥地に住む民族。

男子の平均身長は152cm。毛髪は波状ないし巻毛であり、長頭を有する。近年は同一地域に居住するセマン族との混血化が進んでいる。

同一地域に住むセマン族やベッダ族と同じく、低身長であることも特徴。

心理学や夢見に興味のある人なら、セノイ族という言葉をどこかで目にしたことがあるかもしれません。

彼らが注目を集めたのは、キルトン・スチュアート(1902-65)による「マラヤの夢理論」(1951)が発表されたことによります。スチュアートは1924-40年にかけて世界中を放浪して、1934年頃マラヤ(現マレーシア)に滞在し、セノイ族の夢の技法の調査をしました。

様々な夢の研究者によると、マレーシアの山岳少数民族であるセノイ族の文化では、先祖代々夢を実生活に活用する方法を子孫に伝え、それを皆が実践しているという。

セノイ族が送る “夢が中心の生活”

そんな彼らの最大の特徴は、夢に対する態度なんです。
1)1日の大半は夢の話をしている。
2)村会で夢の討議が行われ、村民全てが自分の見た夢を分かち合い、シンボルや状況の意味を話し合う。日常生活の活動の大半を討議で得た解釈で決定する。
3)夢の討議において、夢内容をポジティブな方向に解釈することで、次にみる夢をコントロールする。

セノイ族は夢を非常に大切にする。朝食の時間に、年長者は幼少の者たちの語る昨夜の夢について耳を傾けて聴いてやる。

たとえば、小さい子が、どんどん下に落下してゆく夢を見て怖くて目が覚めてしまったなどと語ると、父親は「それは素晴らしい夢を見たものだ。ところで、おまえはどこへ向かって落ちていった?途中でどんな景色を見た?」と聞く。子どもが怖くて何も見ない前に目が覚めてしまったと言うと、それは残念なことなので、次に機会があれば、もっとリラックスしてよく見てくるようにと励ますのである。

人間の身体にはたくさんの魂が宿っていて、夢の中でそのひとつの魂が抜け出て活躍する。セノイ族にとっての夢はそんな風に考えられているのだ。

「明晰夢」それは自由自在に夢を操る技法

人は訓練次第で夢を自在にコントロールできる(=明晰夢)と言われています。
セノイ族は、幼少時から夢をコントロールできるように教育されます。

セノイ族は幼少の頃より、自分で夢をコントロールするように育てられている。
つまり明晰夢を見る修行をしているってこと。

明晰夢とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことである。明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている。

明晰夢は夢であることを自覚しているため、夢の中で自由な行動ができるのです。

毎朝、親たちは子供にどんな夢を見たのかを聞き、彼らの方法で夢を見るようトレーニングをしていく。たとえば、夢の中で友人を作ったり、敵の集団とも仲良くなって助けてあげたり、それができなければ夢の中の友人と協力して敵を倒したりする。

明晰夢を見る為の方法、それは「家族で夢の話をする」といういたってシンプルなもの。
そればかりが、村全体で夢に対する議論も行われる。そして夢をポジティブに解釈することで、夢をコントロールする足掛かりとするのだ。

セノイ族にとっての夢は、平和に生きるためのカギだった

彼らを有名にしたのが、キルトン・スチュアートの『マラヤの夢理論』という論文です。
そういう夢の活用の仕方をしているセノイ族は、そのおかげでとても平和な部族だ、と言われていた

彼らは夢の中で、同じコミュニティーに住む人間と友人になったり、対峙したりしながら様々な経験を重ね、成長していく。その一方で、彼らは現実世界においては精神的に成熟しており、控えめで自己抑制ができるため、争いはほとんど起こらないという。

特殊な夢判断を行い、幸福な生き方を体現しているといわれているセノイ族(サカイ族)。彼らが実践する夢判断の法則を守っていれば、「夢」は見た人に最も理想的なライフスタイルをプレゼントしてくれるのだといいます。

ノンフィクションライターの大泉実成氏が実際にセノイ族の人々と過ごし、彼らの夢見観の体験を綴った本も出版されている。

セノイ族からの “夢見のアドバイス”

夢見に関するセノイの人々のアドバイス自体は、特殊でも神秘的でもなく、とてもシンプルで実践的なものでした。

①夢の中では意識して積極的であるようにしなさい(夢というのは、ちょうど学校の教室のようなものだから、積極的に学ぶようにしなさい)。
②夢の中で出会った相手とは、できるだけ友だちになりなさい。

このふたつを守れば、夢の中の相手は、有用な情報やパワーを与えてくれる、というのが彼らの考え方だった。

もし、落下する夢を見た時は、恐がらずに、落下や飛行を楽しみ、下に素晴らしい世界があると思って、何があるかを見届けます。
そして何か素晴らしいものをおみやげにもって帰ります。

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