韓国北部の砲兵部隊で1等兵が先輩の兵士らの集団暴行により死亡する事件が発生した直後、事件を直接目撃した兵士が上官に「先輩兵士が1等兵の口にギョーザなどをぎっしり詰め込んで殴った」と証言していたことが分かった。

先輩兵士が1等兵に無理やり食べ物を食べさせた、という内容だ。これまで韓国軍は「1等兵が食事していたところ、先輩の兵士に殴打されて気道が詰まり、死亡した」と説明していた。

韓国陸軍第28師団の憲兵隊は、1等兵死亡事件翌日の4月7日午後、問題の大隊本部で砲隊長の大尉から聞き取り調査を行った。この聞き取り調査によると、大尉は4月7日の午前中、1等兵の殴打・死亡の現場を目撃した兵士を呼んで面談した。

当時ぜんそくを患い、事件が起きた医務班に入室していたこの兵士は、4月6日に1等兵が死亡した当時の状況を最初から最後まで目撃していた。この兵士は、大尉との面談で「先輩兵士たちは、1等兵の任務遂行態度が気に入らないという理由で(1等兵の)口に冷凍食品をぎっしり詰め込んだ上、顔や胸、腹などを殴ったり蹴ったりした」「その後、1等兵は息苦しそうに見え、顔色も悪かったが、先輩兵士たちは暴行を続けた。

1等兵が気を失って床に倒れると、先輩兵士たちは(1等兵の)口に指を入れて中の食べ物を取り除き、救急車に乗せた」と語った。

その後この兵士は、28師団憲兵隊の聞き取りに対し「(事件が発生した)4月6日夜、内務班に戻ってきた先輩兵士たちが自分に(事件発生当時)『お前は眠っていたことにしろ』と言うので『分かった』と答えた」と証言した。ちょうど、1等兵を暴行した先輩兵士たちが憲兵隊の聞き取り調査を受け、内務班に戻ってきた時間帯だった。

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