連日の追及に続いて、来週には、東京都議会で、集中審議が行われることになった舛添要一知事。以前、神奈川・湯河原の別荘通いについて、東京の奥多摩より早く帰ってこられると説明していたが、その発言に、東京の多摩地域で怒りが噴出。地域の自治体からも、辞職を求める動きが出てきている。

都議会での答弁の疲労のせいか、やや疲れた表情で登庁した、東京都の舛添知事。

舛添知事は、「給与の返納をしたいと申し入れしました。(目的は?)いろいろ身を切るような対応をしてくれと、厳しく議会の皆様方に問われたので、わたしの1つのけじめのつけ方として、そういう形で、お応えしたいと思っています」と述べ、一連の問題へのけじめとして、自身の給与を大幅に減らすことを明らかにした。

しかし、舛添知事への不信感は増すばかり。今や、多摩地域の住民の怒りが爆発している。

清瀬市では、「やっぱり常識では考えられない」、「あきれて物が言えない。知事は、自分勝手なことばかりしている」、「失礼ですよね、本当ね」などと話した。

事の発端は4月。

神奈川・湯河原町の別荘への公用車通いが発覚した直後の「(湯河原で首都直下地震が起きたら)全く問題ありません。奥多摩よりも、おそらく早く帰ってこられる」、「少なくとも時間・距離的に言うと、早いです。湯河原の方が」との発言。湯河原より奥多摩の方が遠いと、突然、奥多摩を引き合いに出した舛添知事。この発言に対し、7日の代表質問では、都議会自民党の神林 茂都議が「このことは、奥多摩地域にとって、『遠い地域』であるという、ひどいマイナスイメージを抱かせるもの」と述べていた。

8日の一般質問では、その多摩地域選出の都議たちが声を上げた。舛添知事は、海外や美術館への視察を繰り返す一方、この1年間、一度も多摩地域の視察をしなかったという。

都議会民進党(西多摩選挙区)の島田幸成都議は、「何で知事は、湯河原の滞在を正当化するために、奥多摩や檜原を例に挙げたのでしょうか。西多摩地域や島しょ地域を見下げるような知事の発言には、地域の方も、深い失望と強い怒りを感じています!」と述べた。

都議会自民党(小金井市選挙区)の木村基成都議は、「いつの間にか、多摩地域からは足が遠ざかり、美術館ばかりを巡り、湯河原通いを指摘されると、『奥多摩より近い』と豪語する始末です。多摩に住む都民にとっては、たった1人しかいない都知事から放たれた言葉に、失望と憤りを感じています!」と述べた。

舛添知事は「今後は、東京全体への目配りを怠ることなく、魅力にあふれ、夢と希望に満ちた多摩地域の実現に向け、全力で取り組んでまいります」と述べた。さらに、多摩地域では、2020年東京オリンピック・パラリンピックをめぐって、不安の声も上がっている。

調布市では、オリンピックの開催に向け、新たな施設が建設されているが、事業者には舛添知事の名前が記載されている。今まさに建設中のバドミントン会場や、7人制ラグビーの会場になる味の素スタジアムがある調布市では、「不安です。やっぱり、ああいう知事の方だと、不安です」、「今の現状だと、任せて大丈夫なのかな」などといった声が聞かれた。

また、調布市と連携して、オリンピックを盛り上げようとしている隣の府中市。府中市のオリンピック・パラリンピック等推進担当者は「これから機運を高めていくタイミングなので、ゴタゴタが、停滞するような要因にならないように、していただきたい」と話した。

一方、清瀬市議会では、舛添知事の辞職を求める意見書を全会一致で可決。清瀬市議会の渋谷信之議長は「この意見書が、清瀬市議会全員の意志であることは、間違いありません」と述べた。

さらに、小金井市議会も、辞職などを求める意見書案を、10日の議会に提出する方向で調整している。自民小金井市議団の中根三枝幹事長は「市民の方々が、厳しい言葉をおっしゃるんじゃないですかね。小金井市の市議会としても、意見申さなければならない」と述べた。

これまで、都議会の各会派は、舛添知事の答弁について、説明責任が果たされていないなどと、強く反発。総務委員会の加藤委員長は「13日に、知事を呼んで、総務委員会で、集中審議を行うという決定をしました」と述べた。

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