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欧米で人気、へその緒を切らない出産「ロータスバース」とは

分娩直後に、赤ちゃんと胎盤を繋ぐへその緒をクリップして切ってしまう…そういえばこれ、何故なのでしょう?欧米では近年、へその緒を切らずに、自然に乾燥して取れるのを待つナチュラルな出産法「ロータスバース」が普及してきているようです。

更新日: 2016年06月08日

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この記事は私がまとめました

海外で人気、ロータスバースという出産法

自宅出産や水中出産など、出産の方法は人それぞれだが、諸外国では「ロータスバース」と呼ばれる出産法が人気を博している。

欧米を中心に、「ロータスバース(ロータス出産、Lotus Birth)」と呼ばれる出産法が流行しているようです。

ロータスバースは、へその緒を切らずに一緒に出てきた胎盤とつながったままにしておき、自然に乾燥して取れるのを待つという方法だ。

へその緒は3日から長くても10日ほどで乾燥し、自然に取れるとのこと。

チベット地方、アフリカ、インドネシア等の昔の民族や、アメリカのネイティブインディアン達が昔から行っていたやり方だそうです。

ロータスバースは、赤ちゃんが誕生したら、へその緒を止めない、切らない。
胎盤が出てきても、へその緒は繋がったまま。
その後、胎盤には、ハーブと塩をふりかけ、ガーゼ布で包む。

新生児と繋がったままの胎盤はきれいに保ち、汚染がないようにしなくてはなりません。

へその緒はたいてい3日ほどで乾燥してぽろっと取れるが、東南アジアなど湿気の多い場所では1週間から10日かかることもある。それまでのあいだ、胎盤は周りについている血の塊などを洗い落とし、全体に塩とハーブをまぶしてコットンやシルクなど通気性のよい布でくるんでおく

胎盤にハーブや塩などをまぶしておくのは、悪臭を防ぐため。

「出産直後にへその緒を切らない」が合理的な理由

出産後、へその緒はすぐに切られるのがこれまでの常識でしたが…

そもそも、へその緒を切る必要があるのかというと、実は「へその緒を切らないで」という考え方もあります。

へその緒はすぐに切られるのが当たり前と思ってました…。

実は、生まれた赤ちゃんの“へその緒を切るタイミングがその後の健康に影響を及ぼす”という驚きの研究結果があるんです。

通常へその緒は、お母さんのお腹から生まれてすぐに切断される。

これまで、母親の子宮内に残った胎盤を素早く取り出すためにも、出産直後にへその緒は切られるのが普通でした。

ところが新たな研究により、赤ちゃんが外の世界に出てきてから3分間へその緒をつけたままにしておくと、血中の鉄分値が良好になり、赤ちゃんが健康的になることが判明。

ここでいう「へその緒をつけたまま」とは、もちろん胎盤と赤ちゃんがへその緒で繋がった状態のこと。

遅延臍帯クランプは、生後4カ月から6カ月での鉄分不足を防ぐと見られている。子どもの鉄欠乏症を防ぐことで神経の発達を促す可能性があるとされる。

へその緒を分娩後すぐに切らず、数分遅らせて切る医療行為は「遅延臍帯(さいたい)クランプ」と呼ばれています。

多くの人は胎盤と胎児が同じ細胞でできていることを認識していないという。「胎児とは別々に作られた廃棄物」というイメージがあるが、胎児と一体ということか。

胎盤は母親のDNAではなく、胎児と同じDNAでできています。

胎児と胎盤は同じ受精卵から生じた、いわば一卵性双胎だが、その姿のみならず両者の運命はことごとく違っている。胎盤の生活はひたすら兄弟である胎児を育てることに費やされ、胎児が出生すると子宮外へ排出されてその生命を閉じる。

イギリス国立医療技術評価機構は、出産後1~3分はへその緒をつながったままにしておくことを推奨するガイドラインを来年発行するとしています。

いきなりへその緒を切られるのは赤ちゃんにとって大きな負担?

胎盤は臓器の未熟な胎児に代わって「肺」の役割を負い、栄養をもらい、様々な雑菌などから胎児を守り、そして分娩後にその役目をひっそりと終えます。

分娩の直後にへその緒を切るのは、ひどく残酷な行為です。それが赤ちゃんにどれほど破壊的な影響を及ぼすか、想像もつかないほどです。

F・ルボワイエ著『暴力なき出産』より。

へその緒は、赤ちゃんが生まれても、まだしっかりと脈を打っています。
赤ちゃんの呼吸器官が完全に機能し始めるまでに、沢山の酸素と栄養素を血液でもって送っているんです。

胎盤は分娩により胎児が母親の体外に出た後でも、へその緒を通じて血液や栄養を送り続けているようです。

3~5分待つだけでも、大体、160mlもの血液がまだ赤ちゃんの体へ行くそう。
でも、3~5分も待っている医者ってほとんどいません。直ぐにクリップ&チョキン!

出産直後にすぐにへその緒を切る医療行為を「早期臍帯クランプ」、対してへその緒を3分ほど遅らせて切る医療行為が「遅延臍帯クランプ」。

年に数回、お産が急に進んで自宅やタクシーの中で出産になり、赤ちゃん、へその緒をどうしたら良いでしょうか?と電話で相談があります。

万が一、ちゃんと設備の整った場所意外での緊急出産となった場合も、へその緒を安易に切ってしまうのはよくありません。

母親が落ち着いておれば、赤ちゃんは洗濯した乾いた大判バスタオルでくるんで母親に抱っこさせて、へその緒は切断せずにつながったまま胎盤と臍帯は洗濯したバスタオルか、大人用の紙おむつで包んで病院に向かうことを勧めています。

仮にへその緒を消毒のされていない自宅のはさみなどで切ってしまうと、感染症にかかってしまう可能性が高くなってしまいます。

ロータスバースのメリット

胎盤用の袋を用意して出産に臨む人もいるのだそうです。

ロータスバースはハサミを用いないため、感染症を引き起こす心配がない。また、胎盤とへその緒に残った血液や栄養が残らず赤ちゃんに送られるというメリットがあり、諸外国で人気を博しつつある。

まず、胎盤から幹細胞が豊富な血液を得ることができる。
そして、免疫グロブリンを得ることができるのだ。

免疫グロブリンとは、新生児が感染症から身を守るために獲得する大切なもの。
免疫の中で大きな役割を担っているという。

出産と同時に雑菌だらけの世界でたくましく育っていかなければならない新生児にとっては、胎盤からの血液の流れを止めないことが後々病気の予防にもつながるそうです。

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