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バランススコアカード (BSC) ~ 経営戦略を実現するためのKPI作りに

バランススコアカード (BSC) : 財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点

更新日: 2016年05月26日

mamekotoさん

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バランススコアカードとは

バランススコアカード(BSC)は、1992年ハーバードビジネススクールのロバート・S・キャプラン教授とコンサルタント会社社長のデビット・P・ノートン氏により「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌上に新たな業績評価システムとして発表されました。

バランス・スコアカードは、「企業ビジョンと戦略を明確にし、それらを経営トップから組織の末端まで浸透させ、部門や個人の目標の整合性をはかり、企業組織のチームワークと結束力を強化し、ビジョンと戦略の実現に向けて、果敢に挑戦させる新時代のトップダウンとボトムアップの融合したマネジメント・システム」です。

バランススコアカードを導入することで企業ビジョンの実現・目標の達成を目指し、財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点から戦略を立てます。その戦略を重要成功要因→業績評価指標→アクションプランと現場の業務(所属単位や個人単位)まで反映させることで、従業員は日々の業務がどのように目標達成に影響するのかを意識でき、経営陣は視覚的、実質的に目標達成までの道のりを管理することができます。

ヒトの能力と数、モノの品質と生産性、カネの売上と利益は、互いに密接に因果関係を維持して初めて成長性が図れるものです。ただし、これでは成り立たないのが顧客の不在です。バランススコアカード、BSCの秀逸なところは、モノとカネの間にキャクを入れた経営手法です。

バランススコアカードでは四つの視点でフレームを区切ります。人材と変革の視点、業務プロセスの視点、顧客の視点、財務の視点に分けて、それぞれの課題や目標を設定し、人材→業務→顧客→財務の方向に因果関係でつなぎ、四つの視点の結果(目的)が財務の視点に表れます。

効果

バランス・スコアカード導入による効果は、ビジョンや戦略をトップから担当者に至るまで共有でき、組織と個人の目標を 一致できることです。

バランス・スコアカードとは、総合的な視点から戦略を策定し実行するためのフレームワークです。バランス・スコアカードは、報酬に連動させた業績評価システム、経営の品質向上にも役立てられるます。

「バランス・スコアカード」

★戦略マネージメントシステムとして最も注目度の高い「バランス・スコアカード」は、ビジネス活動・成果をモニタリング・コントロールするために不可欠なツールであり、経営革新を実現するために画期的なツールとして、多くの企業で導入され、その成果が実証されています。

★「バランス・スコアカード」は、企業を『財務の視点』だけでなく、「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「人材と育成の視点」からアプローチし均整の取れた企業のボディを作り上げます。

★「バランス・スコアカード」を作成することにより、企業戦略が明確になります。

★「バランス・スコアカード」は企業の戦略を組織全体に伝えるメッセージツールとしての機能と企業の戦略の遂行を多面的に評価する機能があります。

バランススコアカードの4つの視点とは

BSCの四つの視点(フレームワーク)
●財務の視点
●顧客の視点
●業務プロセスの視点
●学習と成長の視点

1.財務の視点

 従業員や株主から何を期待されているか

2.顧客の視点

 お客様から何を期待されているか

3.業務プロセスの視点

 他社より秀でた業務プロセスをどのように備えるか

4.人材と変革の視点

 社員の能力の開発や育成のために何をするか

①4つの視点と因果連鎖の結びつき
BSCの評価指標やアクションプランを完成させる上で考慮すべきは、4つの視点から見た重点項目の戦略目標間にある因果関係を明確にすることです。

(1)財務の視点

目標実現に向けて財務状況をどのように改善していくかという視点です。
「収益の拡大」、「生産性の向上」、「財務体質の健全化」などがおもなテーマになります。


(2)顧客の視点

財務の視点の目標実現のために、どのような顧客ニーズにいかに対応していくかという視点です。
漠然と「顧客全般」と捉えるのではなく、まずは「どのような顧客に対して(絞り込む)か」を検討してターゲット層を特定したうえで、その層に対してどのような価値を、どのような形で提供していくかを考えることが重要になります。


(3)業務プロセスの視点

顧客の視点の目標実現のために、仕事の仕組みや流れなどを組織的にどのように改善していくかという視点です。
顧客に満足してもらえる高品質の商品をいかに効率的に生産するかなどがおもなテーマになります。


(4)人材と変革の視点

業務プロセスの視点の目標実現のために、ベースとなる力をどのように向上させていくかという視点です。
社員の意識改革、組織人としての基本動作、人材の専門能力、リーダーシップ、組織風土、情報システムなどがおもなテーマになります。

・財務的視点

財務的業績を向上させるために、株主に対してどのように行動するべきかという視点。

具体的な指標(KPI)は売上高、利益、株主資本利益率(ROE)などとなります。


・顧客の視点

戦略を達成するために、顧客に対してどのように行動するべきかという視点。

KPIは顧客満足度、顧客のリピート率、マーケットシェア、クレーム発生率などとなります。


・社内ビジネスプロセスの視点

株主と顧客、双方を満足させるために、どのように社内のビジネスプロセスを構築するべきかという視点。

業種によってKPIは異なりますが、在庫の回転率、開発の効率、精算におけるリードタイムなどが代表的です。


・学習と成長の視点

戦略を達成するために、そこで働く人々がどのように変化と改善のできる能力、あるいは環境を、維持できるかという視点。

これら4つの視点はそれぞれ独立ではなく、各指標間の因果関係に基づいて設定されることが求められる。そのことにより、短期的利益と長期的利益、全社目標と部門目標、株主・顧客・従業員などのスタークホルダー(利害関係者)間のバランスを取りながら、統一的な戦略策定とその戦略と整合性のある実践が行われるようになる。

作成手順

典型的なバランスト・スコアカードの実装は以下の4つのプロセスからなる。
1.ビジョンを実現可能な目標に翻訳する。
2.ビジョンについて議論し、個々の業績とリンクさせる。
3.ビジネス計画立案。
4.フィードバックと学習により、戦略に修正を加える。

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