1. まとめトップ

窃盗を繰り返す疾患&病気「クレプトマニア(窃盗症)」&前頭側頭型認知症

ちょっと待って!その万引き犯がもしかしたら病かもしれないって知ってた?実は窃盗などの常習犯も病が原因の事があるんです。

更新日: 2019年11月01日

2 お気に入り 8626 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

gojalさん

◆ 窃盗や万引きを起こす人が実は病だった?!

前頭側頭型認知症 (ぜんとうそくとうがたにんちしょう)

前頭側頭型認知症

自分でもよく分からないうちにものを盗んでしまうことが多く、動機をうまく説明できないことが多いという。

前頭葉や側頭葉が委縮して起こる認知症で主に感情や行動を抑制できなくなります。

前頭側頭型認知症とは、若年性認知症など若い人でも発症する認知症で、頭の前にある前頭葉と横にある側頭葉の委縮によって認知症が起こります。

前頭葉は物を考えたりする中枢的な役割を持った場所です。感情をコントロールし、理性的な行動が出来るようにしたり計画を立てたり、状況を把握する機能を持っていて、生きる意欲を湧き立たせる事が出来る部分でもあります。また側頭葉は、言葉を理解したり、記憶したり出来る場所で、聴覚や嗅覚も司っています。

この疾患の特徴は?

反社会的な行動が見られます

ルールを無視した、自分の思うままの行動を取る事が多くなります。店先の商品を万引きしたり、痴漢などをして警察に捕まっても、本人には罪悪感がなく反省しません。また赤信号でも周りを注意せず平気で渡ったりするので危険です。順番を無視する事が多く、注意されると怒り出し、時には暴力を振るうこともあります。

※ すぐにクレームを出して怒る人は認知症でなくても前頭葉が委縮している可能性もあります。委縮している部分によって認知症の症状も変わります。

見た物に影響されやすくなりますが、言葉が中々出てきません

近くの人が立つと自分も立ちあがります。じゃんけんのグーに勝つのはパーだとわかっていても、こちらがグーを出したらグー、パーを出したらパーを出します。また相手が「それ取って」などと言うと、「取って」などと相手の言葉をオウム返しします。言葉が中々出てこないため、会話が苦手になり、黙ってしまう場合もあります。

集中力や自発性がなくなる

話をしていてもじっと聞いていられず、急に立ちあがってどこかへ行ってしまうこともあります。デイサービスなどで、皆と同じ作業などをしていても、飽きるのが早く最後まで出来ません。また身なりを気にする事がなくなり、汚れていても平気で、だらしなくなります。

同じ行動を繰り返す

同じ言葉を何度も繰り返す事が多くなります。またある時間になると家の中を歩きだすというような、決まった行動をとることもあります。徘徊で迷子になる事は少なく、同じコースを歩いて帰ってきます。

異常な食関係の行動

同じ物を食べたがり、料理の際には同じメニューばかりを作ることもあります。料理の味付けは驚くほど甘く、濃い物になったりします。また机の上に置いておいた砂糖を、全部食べてしまったなどの事例もあります。食欲も異常に旺盛となり、夜に冷蔵庫の中の物を食べあさる事があります。

クレプトマニア

クレプトマニア

前頭側頭型認知症との違いは動機。クレプトマニアは依存症で、10代でも依存者がみられ、物を盗む直前の高揚感から何度も犯行に手を染めてしまう。

物を盗みたいという衝動・欲求を制御できず、コントロールできなくなる病気

盗った物は個人的な用途や金儲けのために必要とされないことが多く、捨ててしまったり、隠したり、常に貯めておいたり、人にあげたりすることがあります。合併症として、過食症や買い物依存症が多く報告されています。

この疾患の特徴は?

クレプトマニアの特徴・なりやすい人

男性よりも女性の方が多いこと

過食症、拒食症と呼ばれるいわゆる「摂食障害」を抱えている人の約7割が発症していること

家族関係などトラブルを抱えている人に多いこと

個人的に用いるためでもなく、金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。

欲しいから行うのではなくて、盗む際のドキドキ感などを味わいたいからになります。依存症の一種です。

窃盗におよぶ直前に緊張の高まりがある。

特に高揚感が高まると言われています。

窃盗を犯すときの快感、満足、解放感を感じる

人は緊張時や苦しい時にそれらを緩和させるために脳内にβエンドルフィン(ハッピーホルモン)などが分泌されます。そのホルモンはモルヒネの6倍の鎮痛効果や依存性があると言われています。いわゆる脳内麻薬です。

これらのホルモンに依存してしまう現象になります。マラソン・焼き肉などの高カロリーな食べ物・辛い食べ物などでも同様な現象がみられます。

盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない

疾患が原因で起きているといった症状が見受けられない場合は依存的なもの(クレプトマニア)と疑われます。

原因として挙げられるのが性的虐待や性的葛藤など。月経との関係性や摂食障害(所謂拒食症や過食症の総称)が要因など関係性が着目されています。ただし線引きは中々難しい様で、例えば窃盗癖でも やはり純粋な利益目的の場合もありますし、 必ずしも窃盗癖=窃盗症ではありません。

◆ 窃盗などを起こしてしまう疾患の人はどうすればよいの?

クレプトマニアの治療

自分をコントロールできないのですから、精神面での治療を行います。まず行動療法と言って盗みたいと考えると、吐き気や痛みという感覚を持つように訓練します。次は薬による治療、ダイレクトに脳神経に働きかけるSSRIと呼ばれる薬物を投与します。

前頭側頭型認知症の治療

認知症と同様に一度なってしまうと、確実に効果がるという治療法が発見されていません。

向精神薬だったり抗うつ剤だったりが効果が多少あるという報告あるので投薬によるものと脳の萎縮を進行させないようにする方法が主になります。

◆ 窃盗したものが全員疾患ではない!

窃盗・万引きを行った人の言い分

1. 生きるため
いわゆる貧困層に多いタイプの窃盗です

2. 供給型
これは、アルコール中毒や薬物中毒患者が行う窃盗/万引きです

3. 強迫的窃盗
例えば心の中にストレスや鬱憤を多く蓄積していて、それが爆発した時に、窃盗犯罪を犯します。 この場合の窃盗理由は、「ストレス発散」

1