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【経常利益から考察】東京電力が復活への軌跡を描くには、今のままで良いのか?

2015年度の連結決算の財務ハイライトを東京電力HPにて拝見し、今の世界経済状況も鑑みて、東京電力が電力会社としての形を取り戻すにはどれくらいの努力と期間が必要なのか考えてみた。

更新日: 2016年06月07日

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平成27年度(平成28年3月)の決算の状況はどうだったのか

何だかよくわからない人のために説明すると、平成27年4月~平成28年3月の間に、東京電力には6兆円を越える収入があり、従業員の給料や会社で必要なパソコンや事務用品その他、会社を続けていくのに必要なお金を差し引いても3259億円が手元に残ったことになる。

この数字をどのように捉えるかは人それぞれだが、新聞・ネットニュースが書いているのでまずはそれを紹介する

東京電力ホールディングス(HD)は経常利益が6割増えたものの、福島第1原発の事故に伴う賠償費用6786億円に加え、火力や水力発電所の減損損失2333億円を計上し、最終減益となった。

出典日本経済新聞 2016/4/28

東電の「営業利益がきっちり回復していることはプラスだ」としたが、一段の信用力強化には「柏崎原発が動き始めたとか、何か出てこないと難しい」

燃料費の減少が大きく、東京電力の燃料費は1兆6154億円と、前の年の2兆6509億円に比べて、何と1兆円も減少した。

『なんだ・・・東京電力大丈夫じゃん!』というわけにはいかない

賠償金のお支払い状況 お支払い総額 約6兆1,911億円(2016年6月3日現在)

被害を受けられた方々に 早期に生活再建の第一歩を踏み出していただくため 社員一人ひとり、真摯に対応させていただきます。

6兆円とは果てしなくてよくわからないが、東京電力はこんなお金を払いきれないので、日本国から無利子の借金をして福島の被災者の方々に賠償していると考えてもらうとわかりやすい。

単純に計算してみると・・・

6兆円(借金)÷3200億円(経常利益/年)=18.75(年)

毎年同じような状況で利益が出れば、借金はおよそ20年で返すことができることになる。しかしながら福島の賠償は終わったわけではなく、今も増え続けて底など見えない。そして今のような燃料費が安い状況が続くとも考えられない。

東京電力、大丈夫か?

原子力発電所が再稼動すれば・・・

原発の再稼働について、各種世論調査の結果は、反対が賛成の2倍前後に達している

鹿児島県にある九州電力の川内原子力発電所1号機が再稼働し、2年近く続いていた日本の「原発稼働ゼロ」状態に終止符が打たれました

色々と話題になっている原子力発電所ですが、基本的には再稼動の道を辿っているように感じます。再稼動したほうが何かと都合が良い人たちが多いんでしょうね。

『原発再稼動すれば、電気料金が安くなる』なんて迷信のようなことを言っている人もいますが、東京電力管内の方々の電気料金が安くなるというのは、この先20年は難しいでしょう。電気料金の自由化が平成28年4月から始まりましたが、そう簡単ではないと思うよ。

東京電力が電力会社として復活するには?

電気料金を高止まりで利用者から納得してもらい、福島の早期復興『福島の復興なくして、東京電力の改革・再生はあり得ない』

広野火力発電所(広野町)と、東北電力などと共同出資している勿来発電所(いわき市)に世界最新鋭の石炭火力発電所を作ります。2000人が雇用でき、税収も増えます

東電の黒字化は、筋の通らない電気料金値上げによって達成されたわけで、黒字化を背景にした東電社員の給与引き上げも「筋が通らない」

個人的には電力会社を応援したい気持ちもあるんですが、経営陣の官僚のような顔をした姿勢と冷然たる態度を改めなければ倒産したほうがいいと思わざるを得ません。東電管轄の地域の皆さまは、このまま黙って過ごすのでしょうか・・・。

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kimuraatsushiさん

インターネットは趣味以上、職業未満。