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参議院の役割と、参院選であなたの一票を最大限に活用する方法

参院選も衆院選も同じでしょ?…そう思っていませんか?そもそも参議院には、衆議院とは違う役割が求められています。それは選挙における選挙区の扱いや比例代表制にも表れており、参院選と衆院選では投票の注意点も大きく異なっています。参院選において、大切な一票を最大限活用する方法とは?

更新日: 2016年07月05日

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この記事は私がまとめました

そもそも参議院の役割って?

7月10日に行われる参議院選挙。
衆議院選挙とどう違うの?
そもそも参議院ってなに??

…まずは、簡単に「参議院」の役割についておさらいを。

参議院とは、日本国憲法下、衆議院とともに国会を構成する一院。上院または第二院に相当する。

日本における参議院はイギリスやアメリカ合衆国の上院(上流階級による議院)に相当する議院で、もともとは識者や皇族・華族といった身分の高い人物が務める「貴族院」に端を発しています。

日本の国会は衆議院と参議院の二院で構成されていて、このような制度を二院制と呼びます。

世界の民主主義国の多くは日本と同様に二院制を採用しています。

衆議院と参議院の関係でいうと、参議院は「良識の府」「再考の府」と呼ばれ、衆議院の決めたことに行きすぎがないかチェックしたり、衆議院の足らない点を補うことも求められている

よく衆議院は「アクセル」、参議院は「ブレーキ」に例えられます。

衆議院を通過した法案は参議員で審議され、成立の是非が判断されます。
参議院は、いわばダブルチェックの役割を担った議院なのです。

憲法改正以外は、参議院の反対があっても衆議院による多数決で法案が成立します。

衆議院を通過した法案は参議院で審議されますが、そこで否決の判断が下されても、次に衆議院で「再議決」により、三分の二が賛成すれば、その法案は可決されます。

参議院は、衆議院の議論に参画して、議論するところです。つまり名前から、すでに主体が衆議院であり、参議院は参画する立場というのが現れています。

国会の主体は事実上衆議院です。
参議院はここまでまとめたように、衆議院を通過してきた法案や予算案などをチェックする機能がメインなのです。

参議院は、有識者や学識者によるチェック機能を持たせようという考えです。なので、プロレスラーやTV司会者などがいても不思議ではありません。

最近では参議院が「プチ衆議院」と化し、チェック機能が働いていないという指摘もあり、その存在意義を問うような意見も見受けられます。

参議院は、内閣が好き勝手にできないからこそ、時の内閣にとっては「やっかいな存在」のはず!?

内閣=衆議院与党に対する牽制、言い換えれば『世論の暴走を抑えること』こそが、参議院の一番の役割といえるのではないでしょうか。

だが比例代表制などの導入で参議院は衆議院同様の政党同士がしのぎを削る場に堕ちてしまった。
前述のチェック機能も即断即決が要求される場面では邪魔な場合もあり、小泉純一郎元首相は参議院で郵政民営化関連法案が否決されたため衆議院を解散して民意を問うという行動に打って出た。

このような参議院と衆議院の役割の違いをきちんと理解し、投票に臨んでいる国民はいったいどのくらい居るのでしょうか?

衆院選とは少し違う!参議院選挙の仕組み

参議院議員の任期は6年ですが半分ごとに改選しますので選挙は3年に1度行われます。

参議院の定数242議席のうち、半数の121議席(内訳:選挙区73人、比例代表48人)を3年ごとに改選するのが参議院の特徴です。

このように改選の時期を6年の任期ごとに一斉に行うのではなく半数改選としたのは、議院の継続性を保つとともに国会の機能の空白化を防ぐことを目的としているからです。なお、参議院には衆議院のような解散がないので、半数改選も規則正しく実施されます。

参議院議員通常選挙は全国規模の国政選挙ではあるが、総議員を一斉に選出するわけではなく半数改選であるから「総選挙」とは呼ばず、公職選挙法32条では3年ごとの参議院議員選挙を「通常選挙」と呼んでいる。

いきなり解散・総選挙のある衆院選と違い、参院選は3年ごとに規則正しく行われます。

参議院議員は、選挙区が広いため、多くの人に顔を知られている、タレントや芸能人が、当選しやすい傾向があります。

小選挙区で争われる衆議院選挙は地元の有力者が当選しやすいのに対し、選挙区は各都道府県の47、比例区は全国統一であるなど範囲の広い参議院選挙は知名度のある候補者が当選しやすい傾向にあると言われています。

衆院選と参院選で大きく違うのは「比例代表」の投票方法

同じ全国規模の選挙でも、衆院選と参院選でだいぶ違うのが「比例代表」。

私たちの選挙では、選挙によって投票方法が違います。
特に間違えやすいのが、衆議院と参議院の比例代表選挙の違いです。あなたの一票を有効に生かせるよう、しっかり覚えておくことが大切です。

衆院選と参院選で特に違うのは、「比例代表区選挙」です。

比例代表制は、第18回通常選挙(1998年)まで「拘束名簿式比例代表制」によって行われていましたが、第19回通常選挙(2001年)からは「非拘束名簿式比例代表制」にかわりました。

現在、参院選の比例代表は「非拘束名簿式」となっています。

非拘束名簿式では、政党は当選順位を決めずに候補者リストを提出し、有権者はそのリストの中から候補者を選んで名前を書くか、もしくは政党名を書いて投票する。

非拘束名簿式の場合、政党の総得票数は政党に投ぜられた票と候補者に対する票を足したものになります。

参院選の比例代表は「非拘束名簿式」

参院選は、比例代表も候補者名で投票できる。

これが有権者にとっての参院選と衆院選の大きな違いです。

非拘束名簿式とは、選挙における比例代表制において比例名簿の順位を決めない方式のこと。

あらかじめ政党内で決められた順位によって当選者が決定する衆院選の比例代表と違い、参院選の比例代表では「非拘束名簿式」といって各政党で個人の得票数によって当選者が決まる「非拘束名簿式」が採用されています。

各政党の当選人の数はドント式で決定され、政党内の当選者は得票の多い順に決まる。この方法だと、当選人の決定に有権者の意思が反映しやすいといわれている。

単に政党名を書くだけの拘束名簿式の場合、比例代表区から立候補している特定の候補を当選させたくてその政党に投票しても、当選させたくない候補者が同政党の名簿リストの上位にいれば、その人のみが当選してしまうという現象が発生する可能性があります。
そのため、参院選が採用する非拘束名簿は民意を反映しやすいといわれています。

名簿順ではなく個人名での得票数順に当選者が決まるシステムを非拘束名簿式比例代表制といいます。

参議院の比例区は、2001年の参議院選挙から非拘束名簿式比例代表制をとっているので、投票も名簿に載っている特定の候補者の名前を書く事が出来ます。

参院選で比例区に「政党名」を書く有権者は多いと言われていますが、ここに「個人名」を書いてもよいのが参院選の特徴です。

非拘束名簿式は、名簿では当選順位は決められておらず、有権者が候補者名または政党名のいずれかを記載して投票する方式であるため、有権者は当選させたい候補者を選ぶことができます。

各政党は名簿に順位をつけられず、個人名による得票の多い順に当選者が決定します。

参院選の非被拘束名簿式では、候補者名を書いてもいい。というよりは、個人名で投票するのが建て前で、政党名を書いてもいいということなのです。だから有権者は候補者名か、あるいは政党名を書いて投票します。

衆院選で比例区の候補者名を書いてもその票は無効となってしまうのに対し、参院選では比例区は個人名を書くことが前提となっているのです。

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