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wanneco0717さん

このほど米食品医薬品局(FDA)が、世界で始めて「老化を防ぎ寿命を延ばす効果がある」とされる「メトホルミン」の臨床試験を承認。そんな衝撃的なニュースが英紙「デイリー・テレグラフ」を始めとする欧米メディアで報じられたのは12月1日のことだ。

メトホルミンとは?

もともと糖尿病患者やその予備軍に投与されていた基礎治療・予防薬で、1959年にフランスで承認されて以来、世界各国で広く用いられてきた。
日本では先発品名であればメトグルコという名前である。

以前からメトホルミンは、寿命を延ばす効果があるのではないかと指摘されてきた。

どのような試験が行われた?

メトホルミンを回虫に投与したところ、加齢が遅れ寿命が延びる効果が確認されている。また、マウスへの投与実験でも、寿命が40%も延び、骨も丈夫になることがわかった。

人に対しては?

18万人以上の大規模調査が実施された。その結果、治療薬としてメトホルミンを定期的に服用してきた糖尿病患者は、ほかの薬を飲んでいた患者に比べて平均で8年も長生きだったことが明らかになった。そして驚くべきことに、糖尿病に罹っていない人と比べても、メトホルミンを定期的に服用することで同等以上に寿命を延ばす効果があることがわかったという。

また、メトホルミンを服用していた糖尿病患者の中に、がんに罹る例が少ないという観察研究も多く発表されており、同剤のがん抑制の効果も注目されている。その原因を分析したところ、メトホルミンには生物の細胞を頑丈にし、寿命を延ばすとされる物質を細胞内で増やす効果があることが判明。従来の生命学研究では、ポリフェノールの一種である「レスベラトール」が、いわゆる「長寿遺伝子」のスイッチを入れると言われているが、それと同じような作用がメトホルミンにあるかもしれないというのだ。

どのような期待がされている?

研究者らは、メトホルミンの投薬により人間の老化を20年ほど遅らせる効果があると見ており、「100歳の人は寿命が120歳まで延び、70歳の人は50歳の若さと健康を手に入れられる」と主張する。さらにマウスで寿命が40%延びた効果が人間で再現された場合には、人間の寿命は50%延びる可能性もあると考えられている。

カリフォルニア州の研究所で老化を研究するゴードン・リスゴー教授は、「老化の速度を落とせれば、老化に伴って発生するすべての病気、がんやアルツハイマー病、パーキンソン病などの発症や進行を抑えることができる。すべてのがんを克服しても、平均寿命は3年ほど延びるだけだが、老化を遅らせることができれば、人類にはるかに大きな恩恵をもたらすだろう」と訴えている。

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