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東京学芸大学附属高校、東大合格数激減・新入生定員割れ

東大合格者数が激減!窮地に立たされた東京学芸大学附属高校の現在の入試状況や、いじめ事件、盗撮騒動、その後の入試崩壊と呼ばれる事態をまとめました。

更新日: 2020年05月22日

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kurumisawaさん

【衝撃】東大合格者数が激減、1ケタ転落危機&新入生定員割れ

大混乱の状況に陥っています。2020年3月、東京学芸大学附属高校の東大合格者数が発表され、現役合格数はわずか18名、浪人を入れても28名と急落。過去50年で最低の結果となりました。

2020年は、女子御三家桜蔭の灘超え、日比谷の東大医学部83人合格など数多くの話題があったものの、「学芸大附属の凋落具合が大きすぎて、受験雑誌の話題を独占してしまう」という状況に。

いじめ事件の影響は、収まるどころか拡大を続けてしまっています。2020年4月の入学者数は313名。またもや標準定員(335名)を22名も下回り、大幅な定員割れ世代となりました。これで、東京学芸大学附属高校の3学年のうち、2学年が定員割れという異常事態に。高校募集の停止による完全中高一貫校化や、管理職を含む教員の総入れ替えを求める声も高まっていて、とにかく改革は急務です。

【真相】いじめ、盗撮、行事廃止、塾批判、入試崩壊“五重苦”

全国的にも大々的に報じられ、社会問題になった東京学芸大学附属高校のいじめ問題。

男子ホッケー部で、長いと小学校から9年間固定された内進生のエリート複数人が、高校から入学した少数派の高入生にいじめ(内容は犯罪行為)を繰り返し、ある日は手首骨折、ある日は突き落とし脳震盪を起こさせる、せみの幼虫をなめさせるなどをしました。

高校入学の保護者がいじめの実態を学校に何度も訴えるも、東京学芸大学附属高校は隠蔽し調査もせず。社会やメディアを巻き込む大問題に発展してようやく調査という杜撰さでした。結局、警視庁が傷害容疑で送検し、進学校としては歴代で最も悪質ないじめ事件の一つとなりました。

さらに、東京学芸大学附属高校が、外部に漏らさないようにしていた盗撮事件も、週刊文春による文春砲により暴露されましまい、学校が再炎上。「いじめ発覚 学芸大附属高で報じられない“盗撮事件」では、男子生徒たちが、女子生徒たちのスカートの中を盗撮して、在校生がLINEで共有するという犯罪行為が、東京学芸大学附属高校では、内進生を中心に日常的に行われていたということでした。学校側の評判低下を極度に恐れる体質と、一部生徒たちの極端な素行の悪さが問題となりました。

学校側は締め付けを急激に強化。東京学芸大学附属高校の締め付け強化の象徴が、「三大行事」の解体でした。下馬祭を一方的に廃止すると生徒に通達し、生徒は猛反発。署名運動や要望書提出まで起きたものの、学校は一切意見を聞かずに廃止をしました。さらに、文科省指定校を維持するためだけの土曜日授業の強制、謹慎処分の連発がなされ、恐怖政治のような状態となっていました。こうした生徒たちの不満も一因だったと見られます。

なお、下馬祭の復活や、土曜日授業の再考は、2020年現在も実現しておりません。三大行事の一つは今も欠けています。

謹慎者が出るのは生徒の勝手だが、下馬祭をなくすことは許さん。

下馬祭なくなったのが地味にショック。 時間がないっていうなら土曜の総合いらないよ

ここからは転落の一途です。いじめ傷害事件と盗撮事件から人気は戻らず、2020年まで連続して「入試崩壊」と呼ばれる事態が起きています。東京学芸大学附属高校の合格者の多くが、横浜翠嵐、湘南、川和、柏陽、日比谷、西、戸山などの都立・公立トップ校へ逃げてしまい、一斉に入学を辞退。慌てた東京学芸大学附属高校は100人以上の繰り上げを連発し、2019年は大量の繰り上げ合格が高校入試界のルールを犯すものであったため、近隣他校や教育業界から大批判を受け、全国紙でも取り上げられる騒動に。2020年入学者も20名以上の定員割れが発生。附属中学も偏差値40台に転落しました。本格的に影響した世代は来年より卒業します。

東京学芸大学附属高校は、止まらない入試崩壊について、2019年3月9日、「指導が塾などでなされていたとすると残念」というコメントを発表し、早稲田アカ、ステップ、湘ゼミ、Z会といった進学塾の責任を主張。自分勝手な校長談に、教育関係者から批判が殺到。教育評論家のおおたとしまさ氏は「学大附属のコメントがひどい。あまりに自己中。要約すれば「第二志望の人はいらない」「塾のせい」。受験生だってみんな最後まで悩むんだよ。受験生に納得できる受験をさせてあげたいという視点が感じられない。」 とコメント。東京学芸大学附属高校に批判が殺到したため、慌てた校長は週刊文春での公開質問に「不適切な内容であった」と謝罪。

公立・都立の滑り止め化した東京学芸大学附属高校は、教員入れ替えや学校の内部改革をするのではなく、高校受験生に圧力をかけて入学者数を確保しようとします。しかし、推薦とは違って、一般入試は様々な志望順位の受験生が受けます。それが中学生の権利。法的には完全に無効の「入学確約書」で圧力をかけ、あたかも入学をしないといけないように錯誤させる東京学芸大学附属高校の手法は悪質だと批判殺到…。

結局、「入学確約書」自体が選択の権利侵害の違法行為であると認識する多くの受験生は、東京学芸大学附属高校を辞退。2020年2月入試はまたもや大幅な定員割れを起こし、繰り上げ合格をしても定員を満たせず。

【進学実績】東大合格数は3年後「1ケタ」柏陽,川和,新宿,青山と競合

凋落が続く東京学芸大附属高校ですが、本格的な下落は来年以降から。現中3生で東京学芸大附属高校を積極的に選ぶ生徒も減るので、3年後は、今とは別の学校に。神奈川の柏陽高校,川和高校。東京の新宿高校,青山高校と同じレベルになることは確実です。

「不祥事を起こした進学校は、暴落が止まらない」は受験界の常識。いじめ、国立附属の急落事例があります。

【事例1 桐朋】
東大60人台で全盛期は「私立御三家」。自殺事件で人気急落。東大合格数は一気に10人台に減り、2017年に東大現役合格数が1人まで激減。現在は都立2番手校の滑り止め。

【事例2 京都教育大学附属高校】
全盛期は50名前後の京大合格数を出し京都最難関。その後、公立トップ校の復活で人気急落。ついに京大合格数が5人に。現在は公立トップ校の併願校扱い。

【神奈川】難関国立大(東・京・一・工)の合格実績は、東京学芸大附属の55名に対して、横浜翠嵐高校が65名。湘南高校も65名。2020年を契機に、横浜翠嵐高校、湘南高校がトップとなりました。東京学芸大附属高校は、今後3年間で上位層の入学者が激減します。そのため、柏陽高校、川和高校が競合校となります。昨年から、東京学芸大附属高校に合格しても、柏陽高校や川和高校へ進学する生徒が増え始めていますから、3年後には、柏陽、川和の躍進も予想されます。

【東京】東京都内の高校入試は、神奈川県で同様の事態が起こるもっと前から、「すでに学芸大附属は日比谷、西の併願校扱い」だったので、影響は大きくなさそうです。レベルとしては、2番手都立の青山高校や新宿高校と競合することになりそうです。

中学入試の低迷は深刻。いじめ事件の影響で、附属中学の志願者数や偏差値は下がり続け、小金井中の日能研偏差値は衝撃の46で、受ければ入れる状態。さらに、竹早中は、2004年で956人いた応募者数が、2019年度には321人と激減、しかも受験者数は更に減り231人。繰り上げも含めると全入に近づいてきています。

東京学芸大学附属高校にとって、今後大切なことは、柏陽高校、川和高校、青山高校、新宿高校といった2番手校との争いに勝てるかどうか。すでに3年後の東大合格数は「4~5名」にまで減ることは確実。去年あたりから、学芸大附属よりも柏陽、川和、青山を選ぶ中学生が増えていて、2番手公立にも負けてきています。この状況を変えるために、教員総入れ替えなどの大改革ができるかどうかが注目されます。

【2021年度入試に向けて】比較対象は2番手校に 戸山や柏陽で比較

高校入試と中学入試の歴史的な易化により、学芸大学附属高校の東大現役合格数は1ケタ程度まで下がると予想されます。これからの比較対象は、戸山高校、青山高校、柏陽高校、厚木高校、川和高校、サイエンスフロンティア高校といった2番手校になりそうです。

実は、公立・都立2番手校との比較の上では、学芸大学附属高校は十分に魅力的な選択肢の一つになります。志望を悩む競合校を紹介します。

戸山高校は、都立2番手校で、2019年度は東大+京大に19名、医学部32名など合格実績を大幅に伸ばしています。SSH指定のため理数系に強く、大学レベルの実験や実習が受けられることが魅力です。

教育内容が学芸大学附属高校と類似性があるため、今後、戸山と学芸大附属の競合が激化しそうです。大学合格実績は今後、戸山高校のほうが優勢になるかもしれません。

青山高校は、都立2番手校で、2019年度は東大+京大に16名が合格、一橋大12名も全国屈指の実績です。学校行事の充実度は折り紙付きで、文化祭の外苑祭は、西の国高祭と並び称される有名行事です。3年生のクラス演劇のハイレベルぶりは素晴らしいものがあります。

高3の演劇という点では、学芸大学附属高校と類似していて、進学実績的にも今後、学芸大学附属高校の競合相手となりそうです。

柏陽高校は、神奈川の公立2番手校で、2019年度は東大+京大に8名合格を出したほか、東工大9名合格と理系にも強さを発揮しています。1年次には生徒の研究・探求力を育む「科学と文化」といった独自授業があり、大学や研究機関・企業等と連携した授業があるほか、海外修学旅行を実施しています。

2年前から、学芸大学附属高校に合格辞退して柏陽高校を選ぶ生徒も増え、競合が激化してきています。

横浜サイエンスフロンティア高校は、総事業費150億円かけて創られた理工系難関大進学の専門高校で、国内最高の理科実験設備を持つ異色の高校です。2019年度は、少数精鋭の生徒数から東大に5名ほか、東工大に10名を出すなど、理系国立大学に強さを発揮しています。

2年前から、学芸大学附属高校の合格辞退者の入学が急増しており、今後、進学実績の均衡化で、さらに競争が激化しそうです。

【2021年度入試に向けて】入試変更に注意、2番手校志望者にチャンス

ここ数年、学芸大学附属高校の入試は毎年のように変更されて、朝令暮改のごとく、混乱が続いています。来年度も突然に予想もしないような入試制度の変更を行う可能性がありますし、内部進学率を高めて、高校募集を大幅に制限する可能性も将来的にあるでしょう。受験を考えている生徒保護者は、かなり注意が必要な特殊な学校であることを留意する必要があります。

学芸大学附属高校の下落は、逆に言えば、今まで合格できなかった生徒が入学できるチャンスが到来したといえます。特に2020年度は、横浜翠嵐高校や湘南高校などの不合格者が、学芸大学附属高校に進学する例が増えました。実質的に難易度は公立2番手レベルに落ちているので、東京都内では戸山、青山、両国、立川など、神奈川県内では柏陽、川和、厚木、サイエンスフロンティアの志望者も積極的に考えたいところです。

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