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田中角栄が再評価される理由

今、書店に行きますと田中角栄氏関連の本がベストセラーになっています。田中氏は第64代65代の総理大臣ですが、ロッキード事件で失脚しました。田中氏の政治手法は金権政治として批判されていたのですが、今年に入りその田中氏が再評価されています。その背景を探ってみました。

更新日: 2016年08月06日

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m.satoakiさん

■角栄氏の魅力

小学校しか卒業していない田中角栄が総理大臣に昇りつめていく途中、大切にしたのは人間関係であり、義理、人情だった。

寒い冬に孫がコタツでうたた寝している時に、風邪を引いてはいけないと自分の羽織をかけてやる心

「碁とか将棋とかと同じように政治に天才があるとすれば、政治勘みたいなところでは田中先生は間違いなく天才であった。それは常人ではとても真似のできないことであり、努力して追いつけるようなものではない。ある種の天分みたいなものがあったように思う」。
竹下登

■角栄氏が失脚した経緯

1974年(昭和49年)10月 - 月刊誌『文藝春秋』で「田中角栄研究」「淋しき越山会の女王」が掲載。立花隆らが田中金脈問題を追及する。

11月 - 日本外国特派員協会における外国人記者との会見や国会で金脈問題の追及を受け、第2次内閣改造後に総辞職を表明。

1976年(昭和51年) 2月 - ロッキード事件発生。

⇒立花隆氏

1974年(昭和49年) 『文藝春秋』に「田中角栄研究〜その金脈と人脈」を発表。田中金脈問題として大きな反響を呼び、田中角栄首相退陣のきっかけを作ったとされる。

立花氏は現在は「知の巨人」として有名ですが、世の中に出たきっかけは田中金脈問題を書いたことでした。
この記事が出たとき、新聞記者たちは「そんなことはみんな知っていた」と言ったそうですが、それを「書かなかった」、「書けなかった」ことが時代を映しているのです。
そこが立花氏のすごいところでした。

⇒ロッキード事件

この事件は、国内航空大手の全日本空輸(全日空)の新ワイドボディ旅客機導入選定に絡み、自由民主党衆議院議員で田中角栄元内閣総理大臣が、1976年(昭和51年)7月27日に受託収賄と外国為替・外国貿易管理法違反の疑いで逮捕され、その前後に田中元首相以外にも佐藤孝行運輸政務次官や橋本登美三郎元運輸大臣2名の政治家が逮捕された。

ロッキード事件に関しては定期的に「アメリカの陰謀説」がマスコミをにぎわすのですが、真相は藪の中というのが実際のところです。

⇒闇将軍

田中氏は逮捕後も闇将軍として権勢を保持していました。権勢が衰えたのは竹下登氏が創政会、経世会を設立したのと同時に田中氏が脳梗塞で倒れてからです。

■角栄ブームが起きた背景

若者は低所得が理由で結婚できない。格差は広がる...今、 なんとも妙ちきりんな『閉塞感』に包まれている。このままでは、日本は? そんないら立ちが『だから、今、田中角栄なのだ』という気分に重なっているのだ。知恵、決断の政治力、それ以上に日本人は『角栄のオーラ』を今、感じてみたいのだ

■今年に入って角栄ブームが爆発したきっかけ

早稲田大学の森元孝教授が
「石原さん、あなた実は田中角栄という人物が好きなのではないですか?」と聞くから、「たしかに、現代にあんな中世期的でバルザック的な人物はいないので、とても興味がありました」と言ったんだ。すると、「あの人のことを一人称で書いたらどうですか」と提案してきた。

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