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タイトル不明?!中身不明?!謎の本を売る本屋さんが話題に

岩手の本屋さん「さわや書店フェザン店」では「文庫X」という制度が行われています。「文庫X」とはいったいどのような制度なのでしょうか。

更新日: 2016年08月17日

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blue_tigerさん

タイトルと中身がわからない本「文庫X」?!

盛岡市のさわや書店フェザン店で、謎の文庫本が異例の売れ行きを見せている。「それでも僕は、この本をあなたに読んでほしいのです。」。本のカバーにはそんな文句が記され、ビニールで覆われて店頭に山積みされている。タイトルも中身も一切分からなくても、ふらっと店内に入った人の目を捉え、立ち止まらせている。

文庫本にオリジナルの全面帯に巻き、タイトル、中身が読めないようにシュリンクした企画「文庫X」。7月21日から開始し、8月10日午前中までで265冊と驚異的なペースで売れている。

SNSで紹介したところまさかの大ヒット!

7月下旬に店頭に並べたところ、これまでに350冊以上が売れた。ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で紹介したところ、北海道から九州まで注文が相次ぐ。業界紙が取材に来るなど、厳しい状況が続く出版業界で、明るいニュースとして話題になっている。

「こんなに売れるとは」。長江さんらは驚きを隠さない。東京の書店でも表紙を伏せ、本の中から一文だけを引用して紹介する形で販売していたようだが、内容にも一切触れないさわや書店フェザン店の手法は珍しいという。

購入層は老若男女と幅広い。「文庫本の表紙とタイトルを見たら絶対買わなかったけど、読んで良かった」「みんなが知った方が良いという本があるんですね」と、寄せられた感想も好評だ。

さわや書店フェザン店から『文庫X』が到着。担当さんイチオシの一冊を覆面で売るという大胆な企画。お店オリジナルのカバーをはずすと……。なんとなんと!今日ちょうど買おうとして、立ち寄った書店で在庫切れだった文庫でした。なんというご縁! pic.twitter.com/oWKZAewedi

文庫Xの読後は鈍器で殴られたような思いが残る、痛みじゃなく、重くずんっと響く感覚。ご興味のある方はお取り寄せ推奨。決してメルヘンじゃないけれど、この一冊に揺さぶられると、ひとかけらの勇気を取り戻せる気がする。 twitter.com/oideyo_morioka…

文庫Xの素も、文庫Xとして働きかけたさわや書店さんの気持ちも合わせて良い買い物しました…。 「文庫X」、通販対応してくださってるので、気になる方はさわや書店さんにお問い合わせしてみて下さい。ついったーアカウントあります。 pic.twitter.com/nAuedoVwEQ

文庫X、とても良い本だと思う。でもこれ、普通に面陳にしても手にとってもらいづらい。普通に売った場合の販売数って大体想像がつく。 「こうした本」を普段読まない人に手にとってもらうにはどうするか。 賭けだったろうけど、実行したんだ。あのお店は。そしてそれは成功しているように見える。

このサービスを始めたのは岩手の本屋さん

フェザン店独自の取り組みを企画したのは、従業員の長江貴士さん(33)。お勧めの文庫本に、長江さんの思いがつづられた手作りのカバーを付けた。店内では「文庫X」と呼んでいる。本は500ページ超で、価格は810円(税込み)だ。

この文庫本は、単行本で販売されていた時もお勧めの作品だったが、売れ行きは今ひとつだった。文庫本の発売となり、長江さんは「この本なら」と以前から温めていた企画を実行した。

「読めば心の中で何かが絶対に変わる。中身が備わっていないと、『これに810円を落としてください』なんてできない」。田口幹人店長(42)も自信を見せる。

売り場には店員の情熱があふれる?!

Q.ズバリPOPとは?
A.レシピです。本屋も八百屋も同じ。本屋にとっての産地は出版社。中身は味。味がわからないのに野菜を買いたいですか?そういうことです。

さわや書店が同じ駅ビル2階に出店している本と雑貨の店D-Styleがスタイリッシュで落ち着いた売り場作りをしているのとは対照的に、あえて、暑苦しいまでの文字量のパネルを付けるのには、田口店長なりの作戦があるという。

最近、盛岡市内には、TSUTAYA、M’s EXPO、ジュンク堂が出店し、競争環境は厳しくなっている。いずれも大型店舗で、店舗の広さや品揃えでは勝負にならないが、このパネルを読むことで強い印象を与えることができる。

さらに踏み込んで、同じ本を同じ値段で買えるのに、さわやフェザンでパネルを読んで買った本は違うものに見える、そんなことをテーマにパネルを書いているという。

パネルを付けてオススメする本は、必ずしもその時の新刊ではない。スタッフがある本を仕掛けたいと言ってきたときには、なぜ売りたいのか、いつ売るべきなのか、どんな本と並べて売るのか、徹底して話を聞くという。

その年のベスト本を決める「さわベス」

岩手県内に10店舗ほどを展開する地域チェーンさわや書店グループは、年に1回、「さわベス」という、前年に発行された本の中から、ベスト本を決めている。各店舗のスタッフが自分の推したい本を持ち寄って居酒屋で深夜まで討議して決める選書がユニークだ。

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