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円上昇、一時99円台  イギリスがEUからの離脱を決定した時の水準

1ヵ月半ぶりに1ドル99円台に。その原因や経緯をまとめました。

更新日: 2016年08月17日

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tarouyamaさん

2016年8月17日午前7時

1ドル100円割れ

16日夜の外国為替市場で円相場が一時、1ドル=100円の節目の水準を超えた。100円突破は7月8日以来になる。その後、円は一時、99円台半ばまで上昇し、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月24日以来の高値を付けた。夏休みシーズンで取引が少ない状況を狙い、海外のヘッジファンドなどが円買い・ドル売りを強めている。円買いの背景には米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げが難しいとの思惑もある。

米消費者物価指数が低調だった

円高が進んだ東京市場の流れを継いで、ニューヨーク市場でも円買いが先行した。朝方発表された7月の米消費者物価指数(CPI)は前月から横ばいと市場予想に沿った結果だったが、エネルギーや食品を除いたコア指数の上昇率が市場の予測を下回った。物価上昇の鈍さを背景に米利上げペースは緩やかになるとの見方から、CPIの発表直後には円買い・ドル売りに拍車が掛かった。

住宅着工件数と鉱工業生産指数は堅調だった

16日に発表された米経済指標は、7月の消費者物価指数が主にガソリン価格の下落を受けて前月比横ばいとなったものの、住宅着工件数と鉱工業生産指数は堅調だった。

投機筋がお盆休みの合間を狙ったという指摘も

16日の外国為替市場では、取引が少ないお盆休みの間隙をぬって海外の投機筋が円買い・ドル売りを仕掛けた。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁が明るい見通し

経済指標が強弱混交となるなかで、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、雇用が伸び続け、インフレ加速を示す「健全な」兆候もみられるとして、利上げについて「9月の可能性を排除しない」と語った。

1ドル99円台をつけるも、反発

ドルはニューヨーク時間に一時99.55円と6月24日以来の安値を付けていたが、ダドリー総裁の発言も手伝い、切り返して反発し100.54円まで上昇した。

日銀によるマイナス金利の効果はどこへ

日銀がマイナス金利政策を導入して16日でちょうど半年がすぎた。円安に導きたい日銀の意図とは裏腹に、円相場はこの日、一時1ドル=100円の節目を突破した。肝心の物価は上がるどころか下落基調を強め、銀行の貸し出しも増えていない。狙いどおりの効果が表れず、日銀は焦りを深めている。

金融緩和限界論

金融市場では、日銀の異次元緩和が限界に近づいているとの見方がくすぶる。「(国債を大量に買う)量的緩和の追加策はあと1回が限界」(フィデリティ投信の福田理弘インベストメント・ディレクター)との声も出ている。

9月に日銀の総括

日銀は9月の金融政策決定会合で、これまでの緩和策を総括的に検証する。追加緩和や2%目標の修正に動く可能性はあるが、その場合も日銀の思惑どおりに市場が反応する保証はない。

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