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盲導犬と普通の犬との違い・訓練方法は?

盲導犬の特徴や、どんな訓練を受けているのかをまとめました。

更新日: 2020年02月24日

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この記事は私がまとめました

Whiprinさん

盲導犬について知っていますか?

目の見えない人・見えにくい人が行きたい時に行きたい場所へ出かけられるように、盲導犬は障害物を避けたり、段差や角を教えたり、安全に歩くためのお手伝いをします。
道路交通法や身体障害者補助犬法という法律でも認められていて、目の不自由な人と一緒に電車やバスに乗ったり、お店などに入ることができます。

誕生・パピーウォーカーとの生活

健康で盲導犬に向いている性格の両親から、盲導犬候補の子犬が誕生します。生まれた子犬は、生後2ヵ月になるまで、母犬のそばで兄弟姉妹と一緒に過ごします。

子犬は、生後2ヵ月から1歳になるまでの約10ヶ月間、パピーウォーカーと呼ばれるボランティアの家庭で愛情に包まれながら育ちます。
この時期、子犬の「社会化」が重要なポイントとなります。電車や車の音、雨や雪、人混みなど、人間社会で様々な経験をするために、色々な場所に一緒にでかけ、人間と生活する喜びを経験します。

社会や家庭で暮らすルールを学んでいき、将来、目の不自由な方との生活をスムーズに送ることができるようになります。

訓練開始

訓練では、まず、人と関わることを楽しみながら、犬に「GOOD」という言葉の意味を教えてゆきます。人が求めることが出来たら「GOOD」と褒める、それを繰り返す中で犬は「GOOD」と褒められることが楽しいことだと学習していきます。さらに、シット(座れ)、ダウン(伏せ)、カム(来い)、ヒール(左につけ)、ウェイト(待て)といった指示(コマンド)を出し、そのとおりに動いたら「GOOD」と褒め教えてゆきます。こうした訓練を DE(Dog Education= 犬の教育)と呼んでいます。

DEは、単に犬の教育ということだけではなく、犬とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築くための非常に大切な訓練です。訓練期間を通じて毎日、また盲導犬となった後にも行われます。
厳しい訓練というよりも、毎日コツコツと楽しい作業を通して、盲導犬として大切なことを覚えていきます。

訓練は厳しいというより楽しいものなんですね。意外!

こんな訓練をする

電車の乗降や上手にエスカレーターに乗る訓練をします。また、駅のホームでの安全な歩行についても 繰り返し訓練します。

角では、壁などに沿って左に入り込みます。のぼりくだりの段差を見つけたら止まって 教えます。できたら「GOOD」とよく褒めます。

看板、自転車、駐停車中の車、通行人などの障害物をよけて歩く訓練をします。 また、白杖では、高い場所にある障害物を発見することが難しいですが、盲導犬は高いところにある障害物も避けられるように訓練します。

動いている車・バイク・自転車などに対して危険を察知し、犬自身が進むか進まないかを判断できるよう 訓練します。

評価(試験)のステップは3つあって、盲導犬に向かないと判断された犬は、「キャリアチェンジ」する

キャリアチェンジ後、それぞれの性質にあった環境のもとで暮らすことになります。啓発活動の場でデモンストレーションなどを行う盲導犬PR犬や、手足が不自由な方のサポートをする介助犬として活躍することもあります。

キャリアチェンジの主な理由は、活発すぎる、動物や人を怖がる、警戒吠えをするなどのほか、身体的健康面でクリアできなかったなどです。早い段階でキャリアチェンジとなった場合、十分に訓練されていないことをご理解ください。

どんな犬が適しているの?

盲導犬には温厚で、人との作業を楽しんでできる(作業意欲が高い)犬が向いています。いろんなところに行っていろんな人や犬など他の動物にも会ったりすることから、攻撃性のない犬であることが重要です。またどこにいてもあまり動じない順応性の高い犬が向いていると言えます。

大きさや力加減、見た目のかわいさなどの面から、現在国内では主に、ラブラドール・レトリーバーが一番多く活躍している犬種です。他には、ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーとゴールデン・レトリーバーの1代雑種(通称、ミックスブリード)もいます。

最後に、共同訓練をする

目の不自由な方が自分のパートナーとなる盲導犬と生活し一緒に歩くための訓練を共同訓練といいます。約4週間の共同訓練では、訓練センターに宿泊しながら街の中で盲導犬と歩く訓練をします。交通機関の利用の仕方、また、排泄や給餌など犬の世話の仕方についても学んでゆきます。

そして卒業へ

共同訓練が終わると、晴れて卒業!これからは、目の不自由な人と盲導犬との新しい生活がスタートします。まずは自宅に戻り、通勤や買い物など、普段使う道で、訓練士とともに盲導犬との歩行を確認するフォローアップを行います。その後も盲導犬とともに歩き続ける間、定期的に担当訓練士がフォローアップを行ってゆきます。

盲導犬の引退の日

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