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【公務員試験】経済学の要点だけまとめた

自分自身の備忘録もかねて、ミクロ経済学、マクロ経済学の、公務員試験に出るとこだけ要点をまとめました。

更新日: 2017年03月20日

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この記事は私がまとめました

kani_kohさん

マクロ経済学で扱われる変数

D:需要
Y:国民所得、生産量(GDP)
C:消費、民間消費
I:投資、民間投資
G:政府支出
S:貯蓄
NX:純輸出
EX:輸出
IM:輸入
T:租税
L :労働(投入量)
K : 資本(投入量)
w : 賃金率
r : 利子率
生産関数 Y=F(K,L)

・GDP 国内で生産された最終生産物の価値 Gross Domestic Product
・GNP 国民が生産した最終生産物の価値 Gross National Product
・GNI 国民総所得 Gross National Income

ミクロ経済学で扱われる変数

C:費用
VC:可変費用
 生産量に依存する費用。
FC:固定費用
 生産量に依存しない費用。
AC:平均費用
 総費用を生産量で割った費用。
AVC:平均可変費用
 可変費用を生産量で割った費用。つまり、生産物1単位当たりの可変費用。
MC:限界費用
 費用関数を生産量で微分したもの。生産物を一単位変化させたとき、費用がどれだけ変化するかを表した値。
MR:限界収入
P:価格
 その生産物を1単位余分に売却したときに得られる収入の増加分

マクロ経済学において、出題される問題にもよるが、基本的にXは生産量を表している。

マクロ経済学

国民所得統計

国内総生産(GDP)… 経済全体の総生産量、経済全体の所得合計
国内純生産(NDP)… GDP-固定資産減耗
国内要素所得(GI)… NDP-間接税+補助金
国民純生産(NNP)… NDP+海外からの純要素所得
国民所得(NI)… DI+海外からの純要素所得
分配面から見たGDP… 雇用者報酬+営業余剰+間接税-補助金+固定資産減耗
支出面から見たGDP… 民間総消費支出+政府最終消費支出+国内総固定資本形成+在庫品増加+輸出-輸入
三面等価の原則
フロー(例:GDP)、ストック(例:貨幣供給量)
中古品の販売・キャピタルゲイン→GDPに含まない
帰属家賃・農家の自家消費→GDPに含む

支出面から見たGDP(Y)=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(EX)-輸入(IM)
分配面から見たGDP(Y)=消費(C)+貯蓄(S)+租税(T)
 →貯蓄投資バランス…経常収支=超過貯蓄+財政収支

☆産業連関表…すぐに式を立てられるようにしておく

物価指数
ラスパイレル指数… 過去(基準年)の消費パターンで固定→消費者物価指数、企業間物価指数etc…
パーシェ指数… 現在(比較年)の消費パターンで固定→GDPデフレータ

財市場の分析

消費関数… C=c(Y-T)+A {Y:所得(DGP)、T:租税、Y-T:可処分所得、c:限界消費性向}
 →平均消費性向… C/Y (Y↑⇒平均所得性向↓)
貯蓄関数… S=(1-c)(Y-T)-A (S:限界貯蓄性向)
 →平均貯蓄性向… S/Y (Y↑⇒平均貯蓄性向↑)
租税関数… T=tY+T0
投資関数… I=B-bi
 →投資の利子弾力性… ≒b
総需要… YD=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(EX)-輸入(IM) = C+I+G
総供給… YS=Y
財市場の均衡条件… YD=YS ⇔ Y=C+I+G ⇔ Y={1/(1-c)}・(-cT+A+I+G)
 →政府支出の増加G↑⇒Y↑、減税T↓⇒Y↑
有効需要の原理… 需要の増加⇒生産量(GDP)の増加
☆均衡予算乗数定理…10秒で1問解ける

失業と対策… 擦的失業(ハローワーク)、構造的失業(職業訓練)、自発的失業、非自発的失業(景気対策)
完全雇用GDP… YF(非自発的失業=0)
インフレギャップ・デフレギャップ… │YS(YF)-YD(YF)│

IS曲線… 財市場均衡条件 ⇔ Y=C+I+G ⇔ i=-{(1-c)/b}Y+定数項 (傾き:-(1-限界消費性向)/投資の利子弾力性)
 →IS曲線の傾き… 投資の利子弾力性b↑⇒傾き↓、限界消費性向c↑⇒傾き↓
 →財政政策… 政府支出の増加G↑⇒Y↑⇒右シフト、減税T↓⇒Y↑⇒右シフト

金融市場の分析

中央銀行(日銀)→政府の銀行、発券銀行、銀行の銀行
現金預金率(c)=現金(C)/預金(D)
法定準備率(r)=法定準備(R)/預金(D)
ハイパワードマネー(H)=現金(C)+法定準備(R)
貨幣供給量(マネーサプライ)… M=現金(C)+預金(D)⇒M={(c+1)/(c+r)}・H …中央銀行(日銀)がコントロール
 →分類… M1=現金+流動性預金、M2=M1+貯蓄性預金、M2+CD=M2+譲渡可能預金証書、M3=M2+郵便局等の預金 
 →金融政策①公開市場操作… 買いオペ⇒H↑⇒M↑、売りオペ⇒H↓⇒M↓
        ②公定歩合政策… 引き上げ⇒H↓⇒M↓、引き下げ⇒H↑⇒M↑
        ③法定準備率操作… 引き上げ⇒H↓⇒M↓、引き下げ⇒H↓⇒M↓
割引現在価値(n年後のA円)… V={1/(1+i)^n}・A
コンソル積の価格(≒株価・地価)… Pb=A/i (利子率i↑⇒コンソル積価格Pb↓)

貨幣需要… L=L1+L2+L3=aY-bi+A (Y↑⇒L↑、利子率i↓⇒L↑)
 →L1… 取引動機に基づく貨幣需要(Y↑⇒L↑)
   L2… 投機的動機に基づく貨幣需要(i↓⇒L↑)←利子率↓⇒債権ではなく安全な貨幣の形で持ちたい⇒貨幣需要↑
   L3… 予備的動機に基づく貨幣需要(Y↑⇒L↑)
貨幣市場の均衡条件… L=M/P (L:実質貨幣需要、M:名目貨幣供給量、P:物価水準)
LM曲線… 貨幣市場均衡条件 ⇔ L=M/P ⇔ i=a/bY+定数項 (傾き:貨幣需要の所得弾力性/貨幣需要の利子弾力性) 
 →LM曲線の傾き… 貨幣需要の所得弾性率↑⇒傾き↑、貨幣需要の利子弾性率↑⇒傾き↓ 
 →金融政策… 貨幣供給量の増加M↑⇒M/P↑⇒右下シフト、物価水準P↑⇒M/P↓⇒左上シフト

流動性のわな… 利子率が最低値⇒貨幣需要関数・LM曲線が水平(貨幣需要の利子弾力性が∞)
 →財政政策:クラウディング・アウトがないので非常に有効 (金融政策は無効)

IS-LM分析 <文章題に即答できるようにしておく>

財政政策… 政府支出G↑(T↓)⇒IS曲線右シフト⇒Y↑、i↑
 →クラウディング・アウト… 利子率i↑⇔投資I↓⇔Y↓のメカニズムで拡張的財政政策の効果を抑制
 →効果… LM曲線の傾き小(⇔貨幣需要の利子弾力性大、貨幣需要の所得弾力性小)⇒効果大
金融政策… 貨幣供給量M↑⇒LM曲線⇒シフト⇒Y↑、i↓
 →効果… IS曲線の傾き小(⇔投資の利子弾力性大、限界消費性向大)⇒効果大

★IS傾き (1-限消)/投・利 が、小⇔金融政策◎
 LM傾き 貨・所/貨・利 が、小⇔財政政策◎

物価とインフレーション

総需要曲線AD… 財市場均衡&金融市場均衡での需要(IS曲線とLM曲線の交点の軌跡) ⇔ P=F(Y)
 →財政政策… 政府支出G↑(T↓)⇒IS曲線右シフト⇒AD曲線右シフト(ディマンドプルインフレ)
 →金融政策… 貨幣供給量M↑⇒LM曲線右シフト⇒AD曲線右シフト(ディマンドプルインフレ)
 →AD曲線の傾き… IS曲線の傾き大(⇔投資の利子弾力性小、限界消費性向小)⇒AD曲線の傾き大
 →流動性のわな… P変化⇒LMシフト⇒Y不変⇒AD曲線は垂直

労働需要… f'(x)=w/Pとなるxが利潤を最大にする生産要素投入量 (w:生産要素価格、P:生産物価格、f’:限界生産性)
古典派の第一公準… 労働の限界生産性=実質賃金率(名目賃金率/物価水準) となる生産要素が労働需要LD
古典派の第二公準… 労働の限界不効用=実質賃金率(名目賃金率/物価水準) となる労働消費量が労働供給LS

総供給関数AS… 財・金融を供給するための労働量 ⇔ P=G(Y)
①古典派AS曲線… 賃金の伸縮性⇒労働市場均衡LD=LS(常に完全雇用、失業0)⇒Y=Yf (Yf:完全雇用GDP)
②ケインズAS曲線… 賃金の下方硬直性⇒労働の超過供給時は失業発生⇒P=F(Y)
                         ⇒労働の超過需要時は賃金↑(完全雇用、失業0)⇒Y=Yf
 →賃金率w↑⇒労働需要↓⇒AS曲線左シフト(コストプッシュインフレorスタグフレーション)
 →他の生産要素価格↑(例:石油価格)⇒AS曲線左シフト(コストプッシュインフレorスタグフレーション)

総需要総供給分析
 →①古典派AS曲線とAD曲線… AS曲線が垂直⇒財政政策×金融政策×(⇒真性インフレーションを招く)
 →②ケインズAS曲線とAD曲線… 労働の超過供給時はAS曲線が右上がり⇒財政政策○金融政策○
 
ベバリッジ曲線UV… V=a/U (U:失業率 V:欠員率 U=VのときのU:摩擦的・構造的失業)
フィリップス曲線PC… π-πe=-a(U-UN) (UN:自然失業率=完全雇用時失業率、πe:期待物価上昇率)
 →①ケインズ経済学説… PCは常に右下がり
 →②古典派(マネタリスト)によるPCの説明… 静学的期待形成⇒短期的には貨幣錯覚⇒PCは右下がり
  →自然失業率仮説… 静学的期待形成⇒長期的には貨幣錯覚なし⇒U=UN (PCは垂直、πに依らず完全雇用)
  →新古典派学説… 合理的期待形成⇒PCは常に垂直

オークンの法則… U-UN=-a(Y-Yf)
インフレ供給曲線S… π-πe=a(Y-Yf) (π:物価上昇率 Y:GDP 原型はPC→労働市場の状態を表す)
 →期待物価上昇率πe↑⇒S曲線は上シフト
インフレ需要曲線D… Y=Y(-1)+b(m-π)+cg (m:貨幣供給量増加率 g:政府支出増加率 原型はIS-LM分析)
 →拡張的財政・金融政策⇒D曲線は右シフト
S-D短期近郊… Y≠Yf⇔財政・金融政策⇒D右シフト⇒Y↑、π↑(有効) …ケインズ経済学的世界
S-D長期近郊… Y=Yf (π=πe=m) ⇔完全雇用実現 …古典派的世界
★S曲線は(Yf,πe)を通り右上がり、D曲線はg=0のとき{Y(-1),m}を通り右下がり

古典派とケインジアンの分類
賃金率… 伸縮的  下方硬直的
古典派第一公準… 成立  成立
古典派第二公準… 成立  不成立
労働市場… 完全雇用  非自発的失業発生
GDP… セイの法則(供給面)  有効需要の原則(需要面)
経済政策… 無効 有効

ケインズ経済学モデル… 賃金の下方硬直性を前提
 →説明:暗黙の契約理論、効率賃金仮説、ヒステレシス効果、メニューコスト理論、調整の失敗
古典派市場モデル… Yf,w/P決定(労働市場)⇒i決定(財市場)⇒P決定(金融市場)⇒w決定
貨幣数量説… MV=PY (V:貨幣流通速度) ⇒貨幣供給量Mと物価水準Pは比例する
 →古典派の二分法、貨幣ヴェール観
マネタリズム… 貨幣錯覚、k%ルール(貨幣供給量増加率は一定に保つべき)、タイムラグ(経済政策の害悪性)
合理的期待形成学派(ルーカス、バロー)… 貨幣錯覚はない、短期的にもPC垂直、経済政策無効
 →ルーカス批判… 計量経済学は期待が考慮されてない⇒正しい経済政策は予想不可
リアル・ビジネス・サイクル理論(キッドラント、プレスコット)… 景気変動=完全雇用GDP自体の変動、経済政策無効
サプライサイド経済学… 完全雇用GDP自体を向上させる⇒社会保障・税水準の引き下げ(小さな政府へ)、ラッファーカーブ

消費と投資 <学者の名前、学説の要点を暗記>

短期消費関数(ケインズ)… C=cY+B (Y↑⇒平均費用性向↓)
長期消費関数(クズネッツ)… C=cY (平均消費性向一定)
消費の三大仮説①ライフサイクル仮説(モディアーニ、ブランバーグ、安藤)… 消費=生涯所得/消費年数
          ②恒常所得仮説(フリードマン)… C=F(Yp) (Yp:恒常所得 変動所得には依存しない)
          ③相対所得仮説(デューゼンベリー)… ラチェット(歯止め)効果、デモンストレーション効果
          ④流動資産仮説(トービン)… 消費は流動資産にも依存

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