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札幌2歳ステークス レース情報

1800mという距離であるためスケールの大きい馬がクラシックを見据えて挑むだけあって、人気サイドの決着が多い札幌2歳ステークス。しかし札幌開催が短縮されてからは、牡馬ではクラシックに直結しておらずスケールが小さくなった印象も、牝馬では変わらず好走すればクラシックに直結しています。

更新日: 2019年08月26日

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egawomsieteさん

前走レコード勝ちのゴルコンダに注目/JRAレースの見どころ

ゴルコンダ(牡2、美浦・木村哲也厩舎)は今回と同条件の未勝利戦を大差のレコード勝ち。大型馬なだけに初戦を走った上積みは大きかったが、それにしても圧倒的な内容だった。札幌コースが合っているのは明確で、ここも好勝負を期待できるだろう。

 サトノゴールド(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)は新種牡馬ゴールドシップの最初の勝ち上がり産駒。騎乗した武豊騎手の「素質だけで勝った」というコメントや、その後の調教の動きからして2戦目で更に期待できるだろう。

その他、新馬戦快勝の英国産馬ダーリントンホール(牡2、美浦・木村哲也厩舎)、2戦目で勝ち上がったゴールドシップ産駒ブラックホール(牡2、美浦・相沢郁厩舎)、クローバー賞2着の地方馬ヨハネスボーイ(牡2、北海道・桧森邦夫厩舎)、新馬戦を断然人気に応え快勝したレザネフォール(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)なども重賞初制覇を狙う。発走は15時25分。

■18年出走馬情報

ウィクトーリア(牝2、美浦・小島茂之厩舎)は母が秋華賞馬ブラックエンブレム、兄に2014年の札幌2歳Sを制したブライトエンブレムがいる良血馬。函館の新馬戦では1分48秒3のコースレコードで圧勝と、素質の高さを見せた。その後も順調で、兄妹制覇のチャンスは十分と見る。

 クラージュゲリエ(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)はここと同条件の新馬戦を快勝。1000m通過が67秒1という超スローペースの上、道中で頭を上げて後退する場面もあったが、直線では外から難なく突き抜けて見せた。素質はかなりのものがありそうで、ここも上位争いを期待したい。

その他、函館2歳Sで2着のラブミーファイン(牝2、栗東・田所秀孝厩舎)、コスモス賞を勝った北海道のナイママ(牡2、北海道・田部和則厩舎)、ブランボヌールの妹アフランシール(牝2、美浦・尾関知人厩舎)、福島の新馬戦を勝ったクリスタルバローズ(牡2、美浦・奥村武厩舎)なども重賞初制覇を狙う。発走は15時25分。

■過去10年の傾向から

☆人気 1番人気は【2・3・1・4】。勝ち馬は全て6番人気以内。

 ☆前走 勝ち馬6頭が札幌か函館でV。1800メートルを使った馬が6勝。

 ☆脚質 勝ち馬8頭までが4角5番手以内。中でも4角4、5番手が6勝。

 ☆性 牝馬Vは13年レッドリヴェールの1頭のみ。2着3回、3着3回と牡馬と比べると劣勢。

 結論 ◎クリノクーニング ○ディバインブリーズ ▲シスターフラッグ

■17年出走馬情報

クリノクーニング(栗東・須貝尚介厩舎、牡)だ。函館芝1800メートルのデビュー戦を2歳コースレコードで快勝。1週前の24日には、札幌芝コース(5ハロン62秒8-11秒4)で古馬に食らいつく動きを見せた。須貝尚介調教師も「気の入りもいいし、力をつけている。新馬らしからぬ勝ち方をしてくれたし、楽しみだね」と期待の面持ち。同厩舎からは、過去に11年2着ゴールドシップ、13年1着レッドリヴェール、15年1着アドマイヤエイカン、16年3着アドマイヤウイナーと、出走馬がいた年は必ず複勝圏に入っている。新種牡馬オルフェーヴル産駒による重賞初制覇への期待も高まる。手綱を取る北村友一騎手は日曜の小倉2歳Sでも有力馬の一頭であるヴァイザーに騎乗。土日2歳ステークス制覇もありそうだ。

カレンシリエージョ(栗東・鈴木孝志厩舎、牝)は、新馬戦でクリノクーニングに0秒2差2着に敗れたが、続く未勝利戦で8馬身差Vとド派手なパフォーマンスを見せた。今年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードの半妹で、久保田章吾調教助手も「新馬のときから期待していた馬。操縦性が高く、今の段階で注文をつけるところはない」と素質を高く評価する。新馬戦でのリベンジを果たすか注目だ。

クリノクーニングと同じオルフェーヴル産駒のロックディスタウン(美浦・二ノ宮敬宇厩舎、牝)も、新馬勝ちの走りが圧巻だった。新潟芝1800メートル戦で唯一の牝馬だったが、メンバー最速の上がり3ハロン32秒5をマーク。瞬発力比べを制した。デビュー3連勝でクイーンCを勝ったキャットコインを半姉に持つ血統馬。初めての洋芝、4つのコーナーがある小回りコースなど、課題はあるが、全てを克服して勝ち切るポテンシャルを感じさせる。

 実績という点でリードしているのが、ホッカイドウ競馬所属のダブルシャープ(米川昇厩舎、牡)だ。前走のクローバー賞では、直線で一旦は2着タワーオブロンドンに前に出られたが、差し返す勝負根性を見せた。22歳の若手、石川倭(やまと)騎手の気迫あふれる手腕にも注目したい。同所属のミスマンマミーア(松本隆宏厩舎、牝)は、前走のコスモス賞で上がり最速の末脚を繰り出し、クビ差の2着に好走。タニノギムレット×サンデーサイレンスという芝向きの配合で、決め手には目を見張るものがある。今回と同じ舞台を経験しているのは大きな強みだ。

先週のキーンランドCをエポワスで制し、歴代単独2位となるJRA通算1359勝を挙げた美浦・藤沢和雄厩舎からは、ファストアプローチ(牡)が参戦する。東京芝1400メートルの新馬戦こそ4着に敗れたが、続く札幌芝1500メートルの未勝利を5馬身差V。洋芝に替わって一変の走りを披露した。今回は距離延長となるが、1週前追い切りに騎乗した初コンビの蛯名正義騎手は「いい動きをしていました。ガンガンいく感じでもないし、距離は大丈夫だと思う」と好感触をつかんでいる。2週連続の重賞制覇を厩舎にもたらすか。

コスモインザハート(栗東・西園正都厩舎、牡)は、6月の阪神芝1600メートルのデビュー戦を快勝。内で脚をためて、直線で狭いスペースを抜け出してきたレースぶりから、小回りコースにも対応できそうだ。

 シスターフラッグ(栗東・西村真幸厩舎、牝)は、叔父にゴールドシップがいる血統背景、函館芝1800メートルでデビュー勝ちした内容からも、当舞台への適性を感じさせる。その他、中距離重賞2勝のロードクエストを半兄に持つロードトレジャー(美浦・小島茂之厩舎、牡)、決め手の鋭いロジャージーニアス(美浦・武井亮厩舎、牡)なども注意したい存在だ。

■過去10年の傾向から

☆人気 1番人気は【3313】と堅実。勝ち馬は全て6番人気以内。

 ☆前走 勝ち馬7頭が札幌か函館でV。1800メートルを使った馬が7勝を挙げている。

 ☆脚質 勝ち馬8頭までが4角5番手以内。中でも4角4、5番手が7勝。

 ☆性齢 牝馬Vは13年レッドリヴェールの1頭のみ。2着2回、3着4回と牡馬と比べると劣勢。

 結論 ◎タガノアシュラ ○コリエドール ▲インヴィクタ

■“昼顔”インヴィクタ 余力残し併入12秒2

「第51回札幌2歳S」の最終追い切りが8月31日に行われた。札幌競馬場では逆転での札幌リーディングを狙うルメール騎乗のインヴィクタが、鋭い伸び脚を見せた。

 朝の調教で動いても昼のレースになるとしぼんでしまう馬を「朝顔」という。逆に朝の調教で動かなくても昼のレースで才能の花開く馬は「昼顔」である。世界に共通する競走馬の比喩。インヴィクタの追い切りから引き揚げてきたルメールの第一声も「この馬は昼顔だね」だった。母国のフランス語ではリズロン。「朝の調教は眠たいし、賞金も出ないから本気で走らない。でも、昼になると頑張る。そういう馬です」

昼顔だけに、この日午前5時半の本馬場追い切りでは才能の片りんを見せただけ。それでも、未勝利馬相手では体力が違う。ラブフルーツ(2歳未勝利)の3馬身後方から差を詰めると、余力残しで併入に持ち込んだ。ラスト1F12秒2の瞬発力。新馬時に余裕があった腹周りは引き締まり、後肢の張りが増している。見届けた友道師も「1回使って落ち着きが出てきた。馬体もシャープになった」と言う。新馬戦では出遅れながら4角からまくって首差勝ち。「ノットフルパワー(全力を出さず)少しだけ勝つ。昼になると、仕事をする馬です」とルメールは昼顔ぶりを強調した。

 札幌リーディングは既に香港へ転戦した1位モレイラ(17勝)を、ラスト1週で2位ルメール(13勝)が逆転できるかが焦点。札幌最終日(4日)騎乗後にダービー馬マカヒキ(11日のニエル賞出走)の待つフランスに移動するルメールは「僕もリズロン(昼顔)になって、仕事します」と母国語でタイトル獲りを誓った。

■出走馬情報

過去3年で13年レッドリヴェール、15年アドマイヤエイカンと2頭の優勝馬を出している須貝尚介厩舎(栗東)は今年、2頭出しで臨む。近藤利一オーナー、岩田康誠騎手と3者での連覇がかかるアドマイヤウイナー(牡)は、7月の函館芝1800メートルでデビュー勝ち。中団から馬群をさばいて抜け出す大人びたレースぶりだった。500キロ超と馬格にも恵まれている。父ワークフォースに初の重賞タイトルをプレゼントするか。

須貝厩舎のもう1頭、トリオンフ(牡)は、新種牡馬タートルボウルの産駒。こちらも520キロの雄大な馬体を誇り、函館での初陣(芝1800メートル)を好位からそつのない競馬で快勝した。須貝調教師は「2頭とも能力が高いし、楽しみ」とワンツーフィニッシュをもくろむ。

タガノアシュラ(栗東・五十嵐忠男厩舎、牡)も前評判はかなり高い。函館新馬(芝1800メートル)を2歳コースレコードとなる1分49秒9で逃げ切り勝ち。4馬身差の2着に負かしたサトノアリシアがその後、未勝利、コスモス賞と連勝したことからも評価は急上昇している。近親にステイゴールド(香港ヴァーズ)、サッカーボーイ(マイルCS)、ショウナンパンドラ(ジャパンC)がいる一族の出身。鞍上も中央、地方、海外通算4000勝(JRA所属馬の騎乗のみ)まであと2勝と迫る武豊騎手で、注目度はさらに増している。

ブラックオニキス(美浦・加藤和宏厩舎、牝)はクローバー賞の勝ち馬で、実績なら最上位。一戦ごとに内容が良くなっており、キャリア5戦はメンバー最多だ。410キロ弱の小柄な馬なので、中1週続きのローテが鍵となるが、鞍上の城戸義政騎手にとっても重賞初Vがかかる。人気にならないタイプだが、軽視は禁物だろう。

そのクローバー賞で2着だった公営・川崎所属のトラスト(河津裕昭厩舎、牡)は、サンケイスポーツのGIコラム「相馬眼」でおなじみ、ビックレッドファームグループ代表の岡田繁幸オーナーが惚れ込む素質馬。前走は競馬場、芝、右回り、距離と初物づくしで、力を出し切れない中での2着なら悪くない。スピードが豊富なぶん、300メートルの距離延長で折り合いがポイントとなるが、今回は上積みの方がはるかに大きいだろう。

また、 中京2歳Sで3着だったアンノートル(美浦・池上昌弘厩舎、牡)も岡田総帥の評価が高い。注目の新種牡馬アイルハヴアナザー産駒でもあり、タイトル奪取が期待される。

 プロ野球、大リーグで活躍した“魔神”こと佐々木主浩オーナーの所有馬でヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル連覇)の近親にあたるインヴィクタ(栗東・友道康夫厩舎、牡)、タガノアシュラと同じ一族の出身で母がローズS、クイーンSの重賞2勝馬というコリエドール(美浦・堀宣行厩舎、牡)は、同じ札幌芝1800メートルの新馬を勝ち上がってきたアドバンテージがある。地味でも着実に走るエトルディーニュ(美浦・小桧山悟厩舎、牡)も注意が必要だろう。

■須貝厩舎ウイナー&トリオンフ 大先輩の軌跡たどる

札幌開催のラストを飾る「第51回札幌2歳S」。須貝厩舎のアドマイヤウイナー&トリオンフ2頭が、偉大な先輩G1馬の軌跡をたどる。厩舎はこれまでに3頭を送り込み【2・1・0・0】と好相性。11年2着ゴールドシップ、13年Vレッドリヴェール(函館開催)の2頭は、ここからG1ホースへと出世した。今年の2頭は函館芝1800メートルの新馬戦を快勝して重賞に挑戦する。

須貝師は「2頭とも2歳馬らしくない競馬をしていた。血統、走りからも洋芝は合うと思っていたし、北海道で使って正解だったな」と目を細めた。

 昨年も函館デビュー戦Vの僚馬アドマイヤエイカンが優勝。指揮官は「今年の2頭にはひ弱さがない。エイカンよりも状態は上だと思う。ともに初戦で苦しい競馬をし、2歳Sにつながると期待している。十分チャンスはある」と手応えを口にした。ここから大舞台へ――。今年も須貝厩舎の逸材から目が離せない。

■タガノアシュラ使って落ち着き出てきた

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