1. まとめトップ

読書の秋!夏目漱石のオマージュ作品はこんなにある

誰もが知っている夏目漱石。「こころ」が700万部を突破するなど没後100年の今でも多くの人に愛されています。もちろん尊敬する作家も多く、そのオマージュ作品も数多くあります。そんな夏目漱石のオマージュ作品をまとめました。

更新日: 2016年09月13日

daikon64さん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
14 お気に入り 8988 view
お気に入り追加

オマージュとは?

オマージュ(仏: hommage)は、芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。また作品のモチーフを過去作品に求めることも指す。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。

“リスペクト”の有無がパクリとオマージュを大きく分ける

尊敬する気持ちやその作品や作者を愛する気持ちが大切なんですね。

◎「吾輩は猫である」オマージュ作品

中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である「吾輩」の視点から、珍野一家や、そこに集う彼の友人や門下の書生たち、「太平の逸民」(第二話、第三話)の人間模様を風刺的・戯作的に描く。

夏目漱石の処女作品です。

吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。
 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。

有名すぎる書き出しですね。

内田百閒「贋作吾輩は猫である」

夏目漱石の門人は数多いが、内田百閒は一番その影響を受けた作家だろう。
岡山の造り酒屋に生まれ、東京帝大に進み夏目漱石に師事した。

1906年に水がめに落っこちた漱石の猫が、這いあがるとそこは1943年だった。酒好きのドイツ語教師、五沙弥先生の家にはいりこみ、風船画伯、役人の出田羅迷、共産党員鰐果蘭哉、馬溲検校などなど、ひとくせもふたくせもある風流人たちが繰り広げる珍妙な会話を聞く。漱石の弟子であった百閒が、老練なユーモアたっぷりに書きあげた『吾輩は猫である』の続篇。

原作との違い

原作と大きく違っているな、と思ったのは、社会情勢への言及が一切ない点である。言うまでもないことだが、原作には当時の西欧型国民国家建設へ邁進する明治日本の社会に対する強烈な風刺という一面がある。たとえば、「吾輩は猫である」にこんな一節がある。

小説としての内容は、『猫』の洒脱な会話を引き継いで、ほとんど軽妙な会話ばかりで成立している本だ。
しかし『猫』ほどの風刺や含蓄は無く、あまり意味のある会話とは思えない。

原作の猫のような皮肉はないようです。

三島由紀夫「我はいは蟻である」

生まれたばかりの働き蟻が主人公。初めて見る陽光の眩しさや人間の皮膚はすべすべして白く、人間の住む家はあまりに大きくて、主人公の視野にはおさまらない。それから、重いビスケットを運んだり、敵対する蟻の存在を老いた蟻に教わったりして、自分の家に帰る話。

このオマージュを書いた時、三島由紀夫は学習院中等科に在学中の10代半ばで、作文として書いたものでした。
三島由紀夫の早熟さが垣間見えます。

奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」

『「吾輩は猫である」殺人事件』は、奥泉光の小説である。夏目漱石の『吾輩は猫である』の文体を模写して、苦沙弥先生殺害を「猫」が追求するという物語である。

タイトルの通り、文豪・夏目漱石のデビュー作「吾輩は猫である」を元ネタにしたパスティーシュ作品です。しかも、文体までがそっくりそのまま原作を模倣しており、あの語り口や漢字・かな遣いがずっと続くため、現代の作品を読むのと比べて2倍以上の時間は優にかかりました(^^; でも、その分、じっくりと読み込めば読み込むほど、元ネタとの微妙な異同が染みわたってきて、ある意味ではオリジナルを超えた楽しみを堪能することができました。

『吾輩は蚕である』(中谷桑実)
『我輩は猿である』(松浦政泰)
『吾輩は鼠である』(よぼ六)
『我輩ハ犬デアル』(山口好恵)
『わが輩は犬である』(林房雄)
『吾輩はらんちゅうである』(大郷房次郎)
『わが輩は盲導犬メアリーである』(小林晃)
『我輩も猫である』(小室白也)など

まだまだある!吾輩は猫であるオマージュ作品

本書の軽妙洒脱な漱石文の模倣も、素晴らしい。
が、漢学という根っこがある故の漱石文のリズムとはやはり微妙に違う。
また本書はミステリとツッコミで構成されてるだけに内容がみっちみちだが、
本家はもっとグダグダしている。(笑)

猫が謎解きをするミステリーですね。原作を模倣しつつミステリー要素も入ってくるので、内容もギュッと詰まっています。

ドラマ「吾輩は主婦である」

『木更津キャッツアイ』や『タイガー&ドラゴン』で知られる人気脚本家の宮藤官九郎とTBSプロデューサー磯山晶の名コンビがタッグを組み手がけた初の昼ドラマとして大きな話題となった。また斉藤由貴・及川光博・竹下景子という豪華なキャストと、主婦に夏目漱石が乗り移るという大胆な物語も話題に

ドラマでもオマージュされました。

◎「坊っちゃん」オマージュ作品

小林信彦「うらなり」

夏目漱石が「坊っちゃん」を執筆してちょうど今年で100年。それに符合させたのかどうか、小林信彦先生がその後日談「うらなり」を発表した。枚数にして180枚の中篇。
目次の惹句に曰く、「漱石「坊っちゃん」を、影の登場人物うらなりの側から読む快作」。

1 2





daikon64さん

このまとめに参加する



  • 話題の動画をまとめよう