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「華僑」成功の法則とは?

今や勢力はアジア圏にとどまらず、EUはもちろん、アメリカにも強い影響力を及ぼしている華僑の人々。このように世界各地に移住し、そしてその土地土地で商売を成功に導いている華僑の成功の秘密とは?

更新日: 2017年04月01日

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egawomsieteさん

■日本における華僑の歴史

日本で華僑という言葉に馴染みのない方でも、横浜・神戸・長崎にある三大中華街をご存知でない方は少なくないと思います。この中で最も古い歴史を持っているのは長崎新地中華街で、江戸時代の鎖国期までさかのぼります。このころ長崎は鎖国下においても対中貿易港として認可されており、当時長崎の人口が7万人、そのうち長崎に移住した中国人が1万人ともなれば相当な数であったことがうかがえます。

その名残もあり、明治30年ごろ華僑が長崎に移住してからは日本人と中国人とが親密に付き合う町として繁栄していくわけです。華僑は移り住んだ土地で血縁や地縁によって集団構築していきますので、その流れを汲んで日本にも中華街が生まれました。もっともそうなるまでの背景には政治的に華僑は大変な困難を伴ってはいるのですが、結果として全世界に中華料理店は存在しており、華僑のすさまじい経済力を感じずにはいられません。

■商業民族のボスから教えられた「条件が整うのを待たない」

華僑の勢力はアジア圏にとどまらず、EUはもちろん、アメリカにも強い影響力を及ぼしています。アメリカには多くの華僑ロビイストが存在し、絶大な資金力でホワイトハウスに働きかけていますので、どこの国も華僑を無視した動きはできなくなってきています。

 資金力と書きましたが、華僑は最初からお金持ちというわけではありません。彼らの多くはもともと貧乏で、中国本土では生きていけず外へ出るしかなかった人たちです。当然、ビジネスを始めるに足る資金などありません。それなのに世界中どこでも必ず成功していくのが華僑の強さなのです。

私の師匠は華僑社会で知らない者はいないという超大物ですが、来日した当時はお金もなく、知り合いもおらず、日本語も分からない状態からスタートして財を築いたそうです。

 そんなボスから教わった起業の成功法則は「条件が整うのを待たない」こと。人、物、金、情報、すべての経営資源がそろうことなど永遠にないのだから、四の五の言わずにスタートして走りながら条件を整えていく。そして、修正していく。

日本人は当初のプラン通りにいかなければ失敗と捉えて落ち込んだりしますが、それは愚の骨頂。修正の必要が出てきたということは物事が動いている証拠、経営者として成長している証拠ですから、むしろ喜ぶべきなのですね。

 ただし、華僑から見れば、日本人のプランは利益に結びつかないものも多いようです。利益に結びつくかどうかはアイデアと思いつきの違いが分かっているかどうかです。アイデアは事実・現象から生まれますが、思いつきは感情から生まれます。これを判断基準のひとつとしてアイデアが固まっているのであれは、あとは動くのみですね

■華僑に学んでわかった「金は天下の周りもの」の本当の意味

「金は天下の回りもの」よく聞く言葉ですが、どういう意味で捉えていますか?大辞林によると「金銭は一か所にばかりとどまっているものではなく,世間を回って動く。金は世界の回りもの。」と書いてあります。では「天下」とは具体的にはどこなのでしょうか?漠然とした言葉ですが、華僑の間ではしっかりと天下の範囲が意識されているようです。

華僑は富を独占するのではなく家族や顔の見える仲間内で回すことでお金を外に流さないようにします。一人が儲かれば仲間内の困っている誰かに与えたり、誰かの新しい商売の援助に使うことで、さらに富を倍増させながら華僑は栄えてきました。

華僑が他人を自分の仲間と認める条件は「ハードワーカー」「知的」「短期的利益を追求して裏切ることがない」の3つです。ただ単に友人というだけではなく、この3つの条件の揃ったお互い利益を生むことのできる人物だけを囲い、自分の天下とします。

このように、華僑のいう「天下」とは世の中のことではなく、自分の周りにいる家族・信頼できる仲間を囲って作り上げたコミュニティのことです。お金を流れるままに流すのではなく、囲いを作ってその中で循環させるのが華僑流の「金は天下の回りもの」といえそうです。

クリティカル・マスの法則

華僑は人脈からお金を生み出しますが、それ以上に人脈から知識を引き出すことの達人です。彼らは何かの分野に特化した専門家の人脈を得ると、メンターとして徹底的に頼ります。そしてその知識を独占することなく他の仲間にも紹介し、利用させます。

これは単に仲間意識や抜け駆けをしないためではなく、ひとりのメンターを皆で使うことで、評価を共有し、監視することができ、メンターは次々に顧客を紹介してもらえ、儲けることができるのです。

華僑は築いた人脈をこうして雪だるま式に大きくしていきます。人が人を呼び、人脈が育っていくとある時からより知識の深い人物や大きな財を持つ人物と出会います。華僑はこの「物事が一定の段階に達するとそこからは急激な成長を遂げる」という「クリティカル・マスの鉄則」が人脈にも適用されることを知っているため、自分の囲いの中に入れた人物とは徹底的に付き合うのです。

知り合いのお店だけでお金を使う

そして華僑はお金を使うときこそが商売のための人脈作りのチャンスだと考えています。とにかく知り合いのところでする買い物を徹底しており、服でも車でも知り合いのお店で購入しようとします。

決して友人価格で安くしてもらいたいからではなく、同じお金を使うのであれば人脈作りをしたいと考えているからです。もし、欲しい品物を取り扱っている人がいなければ知り合いの知り合いを探してでも人脈を作ろうとします。

華僑は役に立たない「死に金」を大変嫌い、次の商売に繋がる人脈が得られればどんな買い物であろうと、そのお金はこの先も生きるお金になります。お金を儲けるにしても使うにしても、数値以外に表れる損得までシビアに計算するのが華僑のやり方です。

先に相手に得をさせ良いお客さんとしてサービスしてもらい、さらに「私と付き合うことは得ですよ」と刷り込むことで良い情報や仕事の舞い込むチャンスまで得られるのが華僑のお金の使い方なのです。

「声を制するものは人を制する」

大音量で行われる街頭演説の内容を覚えていますか?逆に喫茶店の隣の席でコソコソと話されている会話にはつい聞き耳を立ててしまったりなんてことありますよね。大きな声は雑音と化し聞き流されてしまうが、小さな声で話せば相手は聞き取ろうとして集中して聴くようになります。相手の関心を引き付けたいなら小声で話すべし。

「無表情で相手をコントロール」

何を考えているのか分からない相手を前にすると人間は焦ります。つい先ほどまで歓談していたのに相手が突然無表情になれば誰でも一体どうしてしまったのかと心配になり、それが何か質問をされた直後だったら早く相手がまた笑顔になるような答えを探してしまいます。笑顔と無表情の緩急を付けることにより相手の計算を狂わせ、精神的に有利に立つことが出来る。商談の最後には無表情で決断を迫るべし。

「好きじゃなくても犬を飼う」

犬を飼うことは会話の糸口を作るためにとても良いとされています。犬を連れて外を散歩すると犬好きの人が声を掛けてくる事が多い為、そこから親密な関係になることも多いのです。犬ではなくても共通の話題があれば良いのでは?と感じるかもしれませんが、子供の話題や趣味の話題では優劣の問題が発生してしまいます。犬だったら「可愛い」という個人の価値観だけなので優劣の問題で気を使う必要がありません。人付き合いの良いツールとなってくれる犬を飼うべし。

中国と日本ではかなり文化が違うため、いつでも使えるテクニックばかりというわけではないですが、相手と状況によってはかなり効果が出るのではないでしょうか。どのテクニックも人の関心を引き、有利なポジション取りをするためのものです。理屈だけでも覚えておけば応用が利きそうです。

華僑の扱うお金

華僑はたくさんの種類のお金を取り扱います。国を跨いで商売をしているため様々な通貨を使うということもありますが華僑は、回収できるお金・あげるお金・ビジネスのためのお金・嗜好品のためのお金・人の財布に貯めるお金など、同じお金でも用途によって認識をガラリ変え、それぞれ扱い方も変えます。

華僑は「ビジネスのためのお金」に関しては必要だと感じれば迷うことなく出します。お金を生む道具や仕組みにケチっていては富は増やせないという考えが骨の髄まで染み混んでいるからです。

「嗜好品のためのお金」は欲しいと思ったものに対して迷いが生じたら「買おうか、買わまいか。本当に必要か?本当に欲しいのか?」と考え込む時間が無駄だと捉えるため、迷った時点で使いません。無駄遣いをする事よりも時間を無駄にする事の方が長期的にお金を儲ける上で無駄だと考えているのです。

「人の財布に貯めるお金」は人と食事をした時に自分の財布からおごるお金のことです。「人におごったお金は消えるのではなく、人の財布に移動するだけ」というのが華僑の感覚なので、華僑の間には「割り勘」という概念がありません。相手に奢れば、相手が奢り返すために次の場が自然と設けられ距離が縮まりますし、人の財布にお金を入れておけば自分のお金がない時には躊躇なくおごってもらうことができます。

おごる、おごられるが当たり前というのは人間関係もとても密なように感じますが、華僑はそこに一切の感情を挟みません。華僑が重視するのは感情ではなく「経済的合理性」ただひとつなのです。

よく汗水垂らして稼いだ「きれいなお金」という言い回しがありますが、華僑はお金はお金であると割り切っているため、地道に貯めたお金であろうと資産運用で得たお金であろうと一切区別をしません。どのようなお金を扱うにしても結果論で見るのです。

お金の価値をただ単に「その時自分の手元にあるお金」だけではなく、先を見通し自分の周囲に配置した分まで含めて、「経済的合理性」をもとに計るのが華僑のお金の取り扱い方です。

■華僑富豪たちの「妻の操縦法」

老夫婦を見かけると、たいてい、華僑かそうでないかがわかります。その理由は、華僑の老夫婦の場合、パリッとした服装で年のわりにしっかりとメイクをした妻が背筋をピンと伸ばして先に歩き、夫は妻の後をヒョコヒョコついていくからです。一方、華僑でない、日本人または韓国系の老夫婦の場合は、一般的に手荷物を持たない夫が先に歩き、両手に荷物を持った妻が背中を丸めて後を歩きます。

華僑富豪たちの妻の操縦法には、いつも感心させられます。特に意図的にしているのかどうかは不明ですが、一見、妻をたてて大切にしているようではあるものの、実は「負けるが勝ち」という高等戦術を使っているように思えてなりません。

基本的に彼らが家計を握っているのですが、妻の金銭感覚を育てるために、家計を任せることがあります。また、妻の浪費対策として「夫婦一緒に楽しめる趣味があると楽しいじゃないか」とゴルフを勧めているように思えます。なぜなら、妻に買い物に行かせるとクレジットカードで宝石や高級品を買い、あっと言う間に大金を散財するのに比べると、ゴルフ場で数時間かけて18ホールを回っているほうが金額的には安くつくからです。

 その他の浪費対策として、妻に系列会社を任せます。妻は仕事で外へ出かけるので、見聞が広がります。また、いつも人前に出るため、みだしなみにも気をつけるでしょう。ビジネスに関する情報を得るために新聞を読んだり、経済誌を購読し、ビジネスパートナーとして共通の話題も増えるでしょう。

 また、常にリスク回避を考えている世界のできる男や富める男達は、妻には別の業種を進ませることがあります。万が一、夫のビジネスが倒れても、別分野の妻のビジネスが生き残って新たなチャンスを広げる可能性が十分にあるからです。

さすが中国4000年の歴史に育まれた知恵をもとに、「妻が暇にしているとロクなことがない」ことを知っているようです。

 また、「女性には口ではかなわない」ことも知っているので、とにかく妻をハッピーにさせておけば「頭痛のタネ」が減るとわかっているのでしょう。冒頭に書いた「妻を先に歩かせる」のも「ボクが後ろからしっかりキミを見守っているからね」と言いつつ、実は、妻を「人の盾」にして自分の身を守っているのかもしれません。

 きっと彼らは愛妻家だとは思いますが、私には上手に妻を操縦しているように思えてなりません。

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