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2016~2017モスル奪還作戦の記録/7月10日勝利宣言

有志連合による対イスラム国の天王山「モスル奪還作戦」の進捗や戦況についてまとめます。2016年10月の作戦開始からほぼ9カ月を経て、2017年7月9日、イラクのアバディ首相はモスルの解放を宣言しました。その激戦と報道の記録です。

更新日: 2017年07月25日

il0veb00ksさん

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◉2016年10月17日、イラク首相が「モスル奪還作戦」の開始を宣言

テレビを通じて声明を発表するアバディ首相(中央)

(CNN) イラクのアバディ首相は17日未明にテレビ放送された声明で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されている北部の都市モスルの奪還作戦が始まったことを明らかにした。

◉10月20日、イラク首相「奪還作戦は計画より早く進展」

作戦4日目の20日、イラク軍は引き続き南や東から部隊を進め、モスルの20キロ東の町バルテラを制圧したとしています。
また、クルド人部隊は新たに北や北東の3つの戦線で複数の村を制圧したということです。
イラクのアバディ首相は「作戦は計画より早く進んでいる」と述べ、順調だと重ねて強調しました。

◉10月24日、トルコ軍がイスラム国を攻撃

トルコ軍とクルド人自治政府の治安部隊ペシュメルガは23日、イラク北部で過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する要衝モスル奪還に向けた戦闘で、モスル近くにある町バシカを攻撃した。
(略)
23日にバシカを砲撃したトルコ軍は、クルド人部隊から支援の要請を受けて攻撃を実施したと述べた。

同作戦をめぐるトルコの軍事行動は初めてとみられる。イラクはトルコの作戦参加に反対しており、反発を強める可能性がある。一方、イラク治安部隊の統一作戦司令部は24日、声明で「トルコはモスル解放のいかなる作戦にも参加していない」と否定した。

◉10月29日、シーア派の民兵部隊が参戦、宗派対立激化へ懸念

モスルの西に位置する町タルアファル(Tal Afar)に29日、イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)民兵が主でこれまでは控え的な役割を果たしていたハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)が展開し、新たな作戦を始めた。
(略)
 モスル奪回作戦にシーア派民兵が加わることは論争の的となっていたが、ハシド・シャービの複数の幹部はイスラム教スンニ派(Sunni)が多数を占める地域に進軍する計画はないと述べている。

シーア派民兵はイラク中部ファルージャ奪還作戦の際にスンニ派住民を拷問したとの疑いもあり、モスルやその周辺でも宗派間の対立感情が悪化する懸念が高まっている。最大150万人が取り残されているとも指摘されるモスルの住民はスンニ派が中心。

◉11月1日、イラク軍がモスル市内に到達(作戦開始から約2週間)

【ドバイ=久門武史】イラク軍は1日、過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点モスルの東端に進撃した。今後、激しい市街戦になる見通しだ。

イラク軍は1日、モスル東端のコクジリ地区を制圧し、続いてチグリス川の左岸にある市内のジャディーダ・ムフティ地区などに部隊を進めたと発表しました。奪還作戦でイラク軍の部隊がモスル市内に入ったのは初めてで、作戦は重要な局面を迎えています。

イラク内最後の主要IS拠点であるモスル奪還に向け、2週間余り前に大規模な作戦を開始したイラク軍は、チグリス川(Tigris River)に分断された同市の東側に同軍部隊が入ったと発表。

イラク軍が進めるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル奪還作戦で、同市南郊の村に向けて走るシーア派部隊(2016年10月31日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

アバディ氏は「モスル市内に入るのは軍と警察だけだ」と強調している。過去にISから奪還した都市では、シーア派民兵がスンニ派住民に報復した例が伝えられた。発言はモスルで多数を占めるスンニ派住民に配慮したものだが、奪還後の統治にクルドやシーア派の勢力を関与させない意図がある。

◉11月3日、最高指導者バグダディが徹底抗戦を呼びかけ

【カイロ時事】AFP通信などによると、過激派組織「イスラム国」(IS)指導者のバグダディ容疑者は、イラク軍などが奪還作戦を進める北部モスルでの抵抗を呼び掛けた。本人のものとみられる音声メッセージが3日、インターネット上に投稿された。

実際にバグダディ容疑者の音声だと確認されれば、同容疑者が公に発言したのは1年ぶりで、すでに死亡したとの一部の見方が否定されることになる。
 これまでもバグダディ容疑者が死亡したとの情報は流れており、昨年はイラク軍が同容疑者が乗っていた車両を含む車列を攻撃した際にも死亡説が出ていた。
 バグダディ容疑者はモスル市内にいるとみられている。

3日に公開されたメッセージは、イラク軍の攻撃からモスルを防衛するよう呼びかけ、「名誉をもって持ち場を守るのは、恥辱にまみれた退却よりも1000倍簡単だ」と述べている。
さらに、「退却するな。この全面戦争と偉大なイスラム聖戦は、我々の固い信念をより強くした。そして神のご意志のもと、何もかもが勝利への布石だという確信が強くなった」と語った。
また、モスルを県都とするニネベ県の人々に「神の敵」と戦うよう呼びかけている。

◉11月7日、イラク大統領「作戦は2016年内に完了」/作戦開始から3週間

【バグダッド共同】イラクのフアド・マスーム大統領は6日、首都バグダッドで共同通信と会見し、イラク軍などが進める過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点北部モスルの奪還作戦に関し、「2カ月でISの戦闘員を一掃できる」と述べ、年内に完了するとの見通しを示した。また、IS指導者のバグダディ容疑者は「裁判にかける」とし、身柄の拘束を狙う考えを強調した。

バグダッドで取材に応じるイラクのフアド・マスーム大統領(共同)

◉11月8日、国連機関「イスラム国が住民を集団拉致」

[ジュネーブ 8日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所の報道官は8日、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員らがイラク治安部隊の元メンバー295人をイラク北部モスル近郊で拉致したほか、モスル南東郊外のハマムアリルから撤退する際に1500の家族に同行するよう強要したと発表した。スイスのジュネーブで会見した。

イラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還したモスル南郊の村ハマム・アルアリルの自宅に戻った子どもたち(2016年11月6日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE

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幼い頃から本の虫で、書店が大好きです。
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