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声に出して読みたい美しい秋の歌(和歌・短歌・俳句集・紅葉の歌・月の歌など多数)

響きの美しい秋の和歌や、素敵な短歌や、有名な俳句を集めました。紅葉や月を題材にした有名なうたもあります。万葉集に古今和歌集。山上憶良、柿本人麻呂、大伴家持、紀貫之、紀友則、小野小町、在原業平、藤原定家、和泉式部、西行、松尾芭蕉、正岡子規、与謝野晶子、石川啄木、与謝蕪村、俵万智など多数。

更新日: 2016年09月27日

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oriorinoutaさん

ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは

在原業平・百人一首

不思議が多かった神代の昔にも聞いたことはありません。
こんなふうに竜田川の水面に紅葉が真っ赤に映って、まるでくくり染めにしたように見えるなんて。

かつての恋人・藤原高子のために詠んだ歌と言われています。

秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといへば 事ぞともなく 明けぬるものを

小野小町

秋の夜が長いだなんて言葉で言うだけのことだったよう。
愛しいあの方に逢えたかと思えばその夜は何ということもなくまたたく間に明けてしまうのだから。

今来むと 言ひしばかりに 長月の
有明の月を 待ち出でつるかな

素性法師・百人一首

今すぐに行くとあなたが言った言葉を信じて長月(9月)の長い夜を眠らずいたら、夜明けに昇る有明の月を待ってしまいました

君(きみ)待つと、我(あ)が恋(こ)ひをれば、我が宿(やど)の、簾(すだれ)動かし、秋の風吹く

額田王(ぬかたのおおきみ)

あなた様を恋しく待っていますと、家の簾(すだれ)を動かして秋の風が吹いてきます。
額田王(ぬかたのおおきみ)が近江天皇(天智天皇(てんじてんのう)のこと)を思って詠んだ歌

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

藤原忠平・貞信公(ていしんこう)・百人一首

小倉山よ、もしもあなたに人の心を理解することができるのなら、再び上皇様がおいでになるそのときまで、どうかその美しさを失わず待っていてください

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき

猿丸大夫

人里離れた奥深い山で、一面に散り敷き詰められた紅葉を踏み分けながら、恋しいと鳴く牡鹿の声を聞いているときこそ、秋の物悲しさがひとしお身にしみるものだ

湯原王

夕月夜 心もしのみ 白露の 置くこの庭に こおろぎ鳴くも

月が浮かぶ夕暮れ、心がうち萎れるほどに、へ
白露の降りた庭の草木の陰で蟋蟀が鳴いているよ

万葉集

秋さらば、見つつ偲(しの)へと、妹が植ゑし、やどのなでしこ、咲きにけるかも

大伴家持(おおとものやかもち)・万葉集

秋になったなら、いっしょに見て楽しみましょうね。」と言って妻が植えた、家の撫子(なでしこ)が咲いている。
天平11年6月、このとき大伴家持は奥さんを亡くしています。奥さんが「いっしょに眺めましょうね。」と言っていた撫子が、家の敷石のかたわらに咲いているのを見つけて、また悲しみを新たにしているのでしょう。

うつせみの、世は常なしと、知るものを、秋風寒(さむ)み、偲(おも)ひつるかも

大伴家持(おおとものやかもち)・万葉集

この世ははかないものと知ってはいますが、秋風が寒く、(妻のことを)思い出します。

秋の花、種(くさぐさ)にあれど、色ごとに、見(め)し明(あき)らむる、今日(けふ)の貴(たふと)さ

大伴家持(おおとものやかもち)・万葉集

秋の花には色々な花がありますが、それらの花をひとつひとつ、ご覧になり愛でられる、今日は貴き日です。

秋去(さ)れば、置く露霜(つゆしも)に、あへずして、都の山は、色づきぬらむ

遣新羅使(けんしらぎし)・万葉集

秋がやってくると、露や霜に耐えかねて都の山は紅葉したでしょう。

神さぶと、いなにはあらず、秋草(あきくさ)の、結びし紐(ひも)を、解くは悲しも

石川賀係女郎(いしかはのかけのいらつめ)・万葉集

えらそうにして嫌って言っているのではありません。秋草(あきくさ)を結んだ紐(ひも)をほどいてしまったら、悲しいですわ。

秋の田の、穂田(ほた)の刈(か)りばか、か寄りあはば、そこもか人の、我(わ)を言(こと)成(な)さむ

作者不明・万葉集

秋の田の稲刈りで、刈っている場所が隣同士になったりすると、そんなことでも人は、私たちのことをあれこれうわさするのでしょうか。

春は萌(も)え、夏は緑に、紅の、まだらに見ゆる、秋の山かも

作者不明・万葉集

春は萌黄(もえぎ)色に、夏は緑色に、そして紅のまだら模様に見える秋の山。

秋山(あきやま)に、霜(しも)降(ふ)り覆(おほ)ひ、木(こ)の葉(は)散(ち)り、年(とし)は行(ゆ)くとも、我(わ)れ忘(わす)れめや

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)・万葉集

秋山に霜(しも)が降り覆って、木の葉が散って、年が過ぎ行きても、私は、あなたのことを忘れたりはしません。

古今和歌集

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