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「そして誰もいなくなった」風の作品を集めたら、タイトルが意味深ww

アガサ・クリスティーの代表作「そして誰もいなくなった」。この作品に感銘を受け、あるいは影響され、その後続々とパスティーシュ作品が登場した。「そして誰もいなくなった」に影響を受け書かれたとされる作品群を紹介しようとしたら…なんか物語ができあがちゃった。

更新日: 2019年03月05日

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gesyutarutoさん

「そして誰もいなくなった」とは?

1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説

「クローズド・サークル」(吹雪の山荘や嵐の孤島)モノの代表作とも言われる

「童謡殺人」(見立て殺人)の代表的作品とも評される

秀逸な内容や独特の響きがあるタイトルの影響からか、日本のエンターテインメント作品の多くにこの作品のオマージュが見受けられる

そんなオマージュ作品を集めたら、一つのストーリーが出来上がったww

――それは七人から始まった

それは七人から始まった…

作者:今邑彩

ペンション「春風」を経営する晶子に届いた手紙。それは二十一年前に発生した医者一家虐殺事件の復讐予告だった!?クリスマスイブの日に集う七人の客。一体誰が復讐者なのか?

新本格系の密室や物理トリックといった趣向ではなく、過去の犯罪から発生する復讐される女性側視点から描く、誰が復讐者なのかという興味に的を絞ったサスペンス色の強い作品

内容は王道ミステリの犯人あて。どことなく折原作品っぽい文体

まず五人がいなくなった…

作者:はやみねかおる

「伯爵」と名乗る正体不明の人物が、遊園地から次々と天才と呼ばれる子供を消してしまう。名探偵、夢水清志郎と三つ子の姉妹は「伯爵」の正体と子供たちの行方を探し始めるが…。

残るは二人…

作者:森博嗣

全長4000メートルの巨大な海峡大橋。その中にある「バイブ」と呼ばれる閉ざされた空間に、天才科学者や建築家、医者などの6名が集まる。外界と遮断された空間で起こる殺人、盲目の天才科学者とアシスタントの運命やいかに?

謎が謎を呼び、めまぐりしく物語は進行する。そして待ちに待ったラスト・・・。衝撃。そして、ちょっと不可解。終盤までの怒涛の展開は面白いだけに、心残りである

閉鎖空間での殺人事件という王道のミステリィでありつつ、終盤繰り広げられる怒涛の展開、想定外のラスト。せして読み終えた時に分かる邦題・洋題の意味に戦慄を覚える

二人のうちいなくなったのは誰?

作者・夏樹静子

豪華クルーザー「インディアナ号」に招待された五人の客。彼らの罪を告白する謎の声。次々と殺される乗客。犯人は一体?

アガサ・クリスティーのパスティーシュとしては、恐らく最高レベルの作品だと思います。ほんのちょっとしたアイデアを最大限効果的に見せる著者のテクニックには、いつもながら感嘆の念を禁じ得ません

クリスティの某作品達のオマージュらしきものもあるんです。全体的に懐かしの火曜サスペンス劇場の雰囲気

いよいよ最後の時が来た

作者:今邑彩

演劇部による『そして誰もいなくなった』の上演の最中、生徒が本当に死んでしまう。次々と芝居通りの順序と手順で殺されていく部員たち。演劇部の部長と顧問は犯人探しを行うが…?

「そして誰もいなくなった」と同じシチュエーションで連続殺人が起きる、という話なのだが、劇中劇が発端となるなど構成が凝っていて、ミステリマニア向けに書かれたような印象

容疑者がストーリーが展開するに連れて絞られてくるというミステリーとしてはかなりのハンデを背負いながらも、最後の最後まで二転三転するストーリー展開で微塵も飽きさせない

結局、最後の一人も…

作者:アガサ・クリスティー

とある孤島に面識のない十人の男女が集められた。彼らを招いた招待者の姿は見当たらず、夕食の席で謎の声が過去の犯罪を暴き立てる。そして童謡の歌詞になぞられ、次々と人が殺されていく。

本作の構成はシンプルであるが、ミステリーのエッセンスが詰まっている。人物描写、連続殺人の恐怖、孤立した島という舞台設定

童謡殺人の最高峰といってもいい傑作で、クリスティ好みの犯人当てミステリの基本的なものを含んで、しかもスリルとサスペンスに満ち溢れた、そして演劇・映画的な視覚的効果も十二分に発揮されたとてもダイナミックな小説

こうしてすべては終わった…

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