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不倫・略奪・三角関係...文豪たちが書いたドロドロ恋愛小説10選

文豪が描いた恋愛小説って意外とドロドロしてる!?夏目漱石『それから』・『門』・『こころ』、三島由紀夫『美徳のよろめき』、トルストイ『アンナ・カレーニナ』、フローヴェール『ボヴァリー夫人』など、不倫・略奪・三角関係を描いたドロドロ恋愛小説まとめ!

更新日: 2018年09月16日

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plutocharonさん

それから

長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。大助は三千代との愛をつらぬこうと決意する。「自然」にはかなうが、しかし人の掟にそむくこの愛に生きることは2人が社会から追い放たれることを意味した。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。

学生時代、三千代を好いていながら、代助は「義侠心」から、平岡に彼女を譲ったのだった。

これが悲劇の始まりだった...

当時、人妻との不倫は、姦通罪として刑事責任を追及される可能性があった。代助と三千代は、犯罪者となることを恐れず、結婚に踏み切ろうとする。代助は、平岡に三千代への想いを告げ、離婚を頼む。

許されざる恋の行方は...ぜひ『それから』を読んでみてください。

それから(夏目漱石・300・日本語)ー高等遊民である男は、周りに働けと言われつつも金はもらい、気ままに暮らしていた。だがかつて友人に紹介して結婚した女と、再会し恋に落ち、歯車は狂っていく。終盤に作者の血が一気に迸る、日本の「静」と西洋の「動」が絶妙に織り交ざった作品。

不倫は文化、なんて全く思わないですが、どんな立場においても人が人を好きになってしまうというのは、どうしようもない事かと思うのです。 三四郎、それから、門 夏目漱石の作品を高校時代に読み、ゴリッと心をえぐられました故に。 最終的な振る舞いは、その人の「こゝろ」次第なのかなと。

親友の安井を裏切り、その妻であった御米と結ばれた宗助は、その負い目から、父の遺産相続を叔父の意にまかせ、今また、叔父の死により、弟・小六の学費を打ち切られても積極的解決に乗り出すこともなく、社会の罪人として諦めのなかに暮らしている。そんな彼が、思いがけず耳にした安井の消息に心を乱し、救いを求めて禅寺の門をくぐるのだが。『三四郎』『それから』に続く三部作。

宗助は「親友から女を略奪した」という罪悪感にさいなまされ続けている。その罪悪感ゆえ、社会と断絶した二人だけの世界にこもり続けた。

罪悪感を背負って生きるという、略奪婚の代償。

宗助自身の愛へのエゴイズム。宗助は親友の女を奪い、親友との友情を捨てた。愛とはそもそも競争や略奪なしには成立しない。

恋愛の負の側面を描いているともいえます

『門』夏目漱石 三四郎、それからに続く前期三部作 それからで描かれた代助の不倫、その続きか?と思われるような本作の不義の愛 「運命」から逃れられない、「運命」の力を感じさせる一冊 こころに受け継がれる親戚との関係や、円環の物語は流石と言うべきか…

夏目漱石の「門」は1910年(明治43年)に朝日新聞に連載された小説。今でも古さを感じさせない東京の近代的な雰囲気を感じさせる作品です。複雑な人間関係から生じる葛藤や苦悩を夏目漱石はたくさん書いています。親子、男女、夫婦。今でも、全く変わらない煩悩という名の万人の悩みではあります

こころ

恋人を得るために親友を裏切り、自殺へと追いこんだ。その過去の罪悪感に苦しみ、自らもまた死を選ぶ「先生」…。愛と偽善、誠実の意味を追究した傑作。

またまた夏目漱石の小説。『こころ』は教科書にも載っているので馴染みのある方が多いと思います。「友情をとるか、恋愛をとるか」という普遍的なテーマを扱った作品。

先生は「K」を出し抜いて恋を告白。そのことにショックを受けた「K」は自殺してしまいます。その後、「先生」はお嬢さんと結婚しますが、親友を裏切った自分を許せず、最後には「私」あての遺書を残して真相を告白し、自殺してしまいます。

よく、妻子ある人を好きになっちゃった、友達の彼を好きになっちゃった、という相談に対して、安易に「好きになったら仕方ない、奪っちゃえ」というアドバイスを与える人がいます。しかし、自分の想いが叶っても誰かが傷ついたり、それによってこの先生のように、一生忘れられない後悔を背負うこともあります。

柄谷行人は恋愛とは「他者の欲望を欲す」ことだと書いていたはず。つまり、恋愛は「三角関係」による嫉妬でしかありえず、第三者がいない場合でも人は「見えない他者」に嫉妬しているのだと。これは夏目漱石の『こころ』を論じた本で書いていたんだっけか。

最近、夏目漱石の「こころ」が好き。 昼ドラみたいなドロドロした三角関係だから面白いんだよなー。 授業でやってるけど、先が気になってしょうがない

友情

脚本家野島と、新進作家の大宮は、厚い友情で結ばれている。野島は大宮のいとこの友人の杉子を熱愛し、大宮に助力を願うが、大宮に心惹かれる杉子は野島の愛を拒否し、パリに去った大宮に愛の手紙を送る。野島は失恋の苦しみに耐え、仕事の上で大宮と決闘しようと誓う――青春時代における友情と恋愛との相克をきめこまかく描き、時代を超えて読みつがれる武者小路文学の代表作。

白樺派を代表する武者小路実篤の小説。「友情か恋愛どちらを取る?」という青年にとって普遍的なテーマを扱った小説。恋に落ちた時の盲目さや恋愛の不条理が描かれています。『友情』は夏目漱石の『こころ』、『それから』と同じように三角関係を描いた作品ですが、二つの作品とは異なり恋の敗者側である野島の視点で物語が進行します。最後の手紙のくだりは心が震えます...

『こころ』では主人公が友情と恋愛どちらを取るか悩むが、『友情』では主人公の立場が友人に裏切られる側である。この作品のテーマは、人は友のへの義理(友情)よりも自然の義理(恋愛)をとってしまうということなんだろうか。

夏目漱石『こころ』と対比させて読むとさらに面白い

恋愛はトキメク素敵な感情のように思われがちだが、逆に恋愛ほど、友情という貴重な人間関係をもくずし、悩ませるものはないと感じた。恋愛はした方がいいのか、しない方が人間は幸せなのではないかとまで感じた作品でした。

愛の渇き

杉本悦子は、女性問題で彼女を悩ませつづけた夫が急逝すると、舅弥吉の別荘兼農園に身を寄せ、間もなく彼と肉体関係に陥った。彼女は夜ごと弥吉の骸骨のような手の愛撫を受けながら、一方では、園丁三郎の若若しい肉体と素朴な心に惹かれていく。だが、三郎には女中の美代という恋人がいることを知った時、悦子は……。〈神なき人間の逆説的な幸福の探求〉を主題にした野心作。

大阪の農園を舞台に、亡き夫の父親(舅)に身をまかせながらも、若く素朴な園丁に惹かれる女の「幸福」という観念を描いた物語。園丁の恋人である女中への激しい嫉妬の苦しみに苛まれた女の奇怪な情念が行き着くところを劇的に描き、その完成度と充実で高い評価を得た作品である。

『愛の渇き』とはなんともすごいタイトルですよね。愛が渇くとは一体どういう状態なのでしょうか。ところが実際に読んでみると、その感じが実によく分かります。要するに主人公である杉本悦子の心が愛で満たされないということなんですが、なぜ満たされないのか、また満たされないことによってなにが起こるのかというのが重要になってきます。

『愛の渇き』三島由紀夫 少し前に読んだ作家 安部譲二をモデルにした作品が不満足だった為、三島らしい小説を欲し再読。愛されない女の狂気が華麗なほど精緻に描かれており、呑み込まれ、戦慄する。映画も存在するがこの主人公の心理描写を表現す… twitter.com/i/web/status/9…

三島由紀夫の「愛の渇き」を読んでるけど、好きな女の子相手にストライクを取れない程度の恋愛能力の僕にはレベルが高すぎた。

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