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”教育困難校(底辺高)”のリアル

底辺高(底辺高校、底辺校)とかモンキー高校と呼ばれることもある教育困難校(教育困難高校)のリアルな実態についてまとめました。

更新日: 2018年09月24日

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この記事は私がまとめました

教育困難校とはどんな学校?

「教育困難校」という言葉をご存知だろうか。さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校のことだ。

教育困難校(きょういくこんなんこう)とは、一般的には生徒の授業態度や学力などが原因で教育が困難な学校のことである。進学校であるか、または偏差値の高低は関係なく、いじめ、校内暴力、学級崩壊、長期欠席、少年犯罪などの難しい課題が集中しているために課題集中校(かだいしゅうちゅうこう)と呼ばれることもある。

「教育困難校」という言葉を、あまり聞き慣れない方が多いのではないかと思う。このタイプの高校は「進路多様校」と言われることもあるが、最も知られている呼称は「底辺校」だろう

筆者は偏差値40台前半以下の普通科の高校が「教育困難校」に該当すると考える。商業高校や工業高校等の専門高校は、受験偏差値は高くないところが多いが、そこでは専門的技術や資格の取得というわかりやすい目標があり、授業1つとっても、「教育困難校」とはまったく違う風景が広がる学校がほとんどである。

「教育困難校」に通う生徒はどのくらい存在するのだろうか。細かい統計的分析を経たわけでないことをお断りしておくが、筆者は体験から、「教育困難校」に通う生徒は、同学年全生徒の約15~20%ではないかと推測している。

教育困難校に通う生徒はどんな生徒?

教育困難校が発生する原因は各種あるが、生徒の学力、学習意欲、家庭環境などの影響が大きいとされる。

1.小中学校で不登校を経験した子
潜在的な能力は高いが、小中学校で不登校になって学力を伸ばすことができなかった。学習の遅れを高校で取り戻そうと考えている。一部の人にしか心を開かず、対人能力は低い傾向がある。

2.いわゆるワル
本当は高校に来たくなかったのに、親に勧められて進学したという生徒が多い。のっけから勉強する気はなく、様々な授業妨害をする。教師への暴言や暴力事件を起こすことも日常茶飯事。教師は手を上げることができないことを利用して巧妙な挑発をする。このタイプの多くは学業不振か問題を起こして退学する。だが、それまでに周りに与える悪影響たるや計り知れない。退学後はフリーターになるか、建設業や製造業などの高卒の資格が要らない仕事につくことが多い。

3.無気力な子
生気が全く感じられず、極端に学力が低い子もいる。真面目に学校に来るし、おとなしく授業を受けている。掃除はきちんとするし、部活動はせずに早く帰宅する。何も問題はなさそうに思えるが、じつは人の話を全く理解しておらず、自分で考えて何か行動を起こすこともない。1よりも重症の対人能力不足。

底辺校の高校生たちの経済状況をみる。
底辺校の生徒たちはおしなべて貧しい。なかには授業料は滞納、遠足や修学旅行にも行けない子や、鉛筆やノートなどの筆記用具も満足に買えず、2cmの鉛筆で小さい字でノートにびっしり書く子もいる。

「教育困難校」に通う生徒の家庭環境はたいへん厳しく、その構成員や家族となった経緯も実に多様だ。ひとり親家庭も多く、父親であっても母親であっても正規雇用ではないため、収入が少ない家庭がほとんどである。

特に貧困率の高い母子家庭では、母親が収入を得るためにダブルワーク、トリプルワークをしている場合も珍しくない。

教育困難校のリアル

「こら~! 教室に入れ!」
「教育困難校」の授業は、教師のこの声から始まる。チャイムが鳴っても、廊下にたむろしている生徒に向けられる言葉だ。座り込んでまったく動こうとしない生徒を、腕を取って床から引きはがそうとする教師に、「あっ、教師の暴力!」という言葉が浴びせられる。

生徒が持っているスマホや携帯電話を集めて、授業時間中保管することだ。生徒に電源を切らせて、カバンに入れさせればよいと思われるだろうが、それができるのは「教育困難校」以外の高校だ。

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