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VRIO分析 ~経営資源を4つのポイントから分析

企業の持つ経営資源の強み・弱みを分析する際に発すべき4つの問い(視点)により企業の「競争優位性」「経済的パフォーマンス」を測定する手法。

更新日: 2016年10月20日

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mamekotoさん

VRIO分析とは

VRIO分析とは、企業の経営資源を分析するために使われるフレームワークです。

VRIOは、オハイオ州立大学のジェイ・B・バーニー教授が提唱。
経営資源に基づく戦略論(リソース・ベースト・ビュー,RBV)の中のフレームワーク。
企業の持つ経営資源の強み・弱みを分析する際に発すべき4つの問い(視点)により企業の「競争優位性」「経済的パフォーマンス」を測定する手法。

VRIO分析の手法

VRIOとは、競争に打ち勝つために自社が保有しているリソース・経営資源がどの程度優れているのかを判断するためのフレームワークです。

V:価値があるか(Valuable)
R:希少か(Rare)
I:模倣困難か(Inimitable)
O:組織化されているか(Organized)

VRIO分析

自社の経営資源の競争優位性分析は以下の4つの点から分析します。
① 資源の価値(Value)
② 資源の希少性(Rarity)
③ 資源の模倣困難性(Inimitability)
  → 歴史的要因
  → 因果関係の不明性
  → 社会的複雑性
  → 特許
④ 資源を活用する組織(Organization)

VRIOフレームワークは、それぞれ問いかけの形で構成されています。(VRIOはヴリオと読みます。)

■V:経済価値(Value)に関する問い
その企業の保有する経営資源やケイパビリティ(企業が有する組織としての能力)は、その企業が外部環境における脅威を無力化することができるか?あるいは機会を捉えることができるか?

■R:希少性(Rarity)に関する問い
その経営資源を現在コントロールしているのは、ごく少数の競合企業か?

■I:模倣困難性(Inimitability)に関する問い
その経営資源を保有していない企業は、その経営資源を獲得あるいは開発する際にコスト上の不利に直面するか?

■O:組織(Organization)に関する問い
企業が保有する、価値があり、稀少性があり、模倣コストが大きい経営資源を活用するために、組織的な方針や手続きが整っているか?

◆VRIO分析とは?
→企業の持つ経営資源を以下の4つのポイントから分析し、企業の競争優位性
を判断するもの。

◆V=Value(価値)
→自社の持つ経営資源に価値があるかどうか?

◆R=Rareness(希少性)
→自社の持つ経営資源は希少性があるがどうか?

◆I=Imitability(模倣可能性)
→自社の持つ経営資源は真似されにくいかどうか?

◆O=Organization(組織)
→自社の持つ経営資源を最大限に活かすことのできる組織作りができているか
どうか?

考慮する点

VRIO分析を行ううえで重要なことは「どのように企業内部の経営資源を特定(測定)するか」にあります。そこで行うのが「バリューチェーン分析」です。ほとんどの製品やサービスは連鎖する事業活動(バリューチェーン)の中で作り出されているからです。

VRIO分析に基づく経営資源の評価は、あくまで現時点のスナップショットです。従って技術革新や社会・経済情勢、業界内の競争状況などの外部環境に大きな変化が生じたときは、これまでの経営資源では通用せず競争優位が失われるかもしれません。時間の経過にともなってVRIO分析の結論も変化する点に注意しましょう。

活用例

トヨタでは国内工場で中国生産に匹敵する低コスト生産を実現している。①経済的価値を有しているのはもちろんのこと、他社では見られない「作業者の判断を優先する『ロボット共存型工場』」を実現しており(②)、その工場にはトヨタのノウハウが詰まっているため他社は容易に模倣することができない(③)。さらに、その工場で構築した最先端ラインを、自社の海外工場に技術移転する仕組みもすでに容易されている(④)。このようにトヨタのこの強みは4つの視点をすべてクリアする質の高い強みだと言える。

①Value(経済的価値)
 自社の持つ経営資源は経済的価値を有するか

②Rareness(希少性)
 自社の持つ経営資源は業界で希少性を有しているか

③Imitability(模倣可能性)
 他社は自社の持つ経営資源を容易に模倣することが可能か

④Organization(組織)
 自社の持つ経営資源を十分に活かせる組織が作られているか

VRIO分析テンプレート

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