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慰霊の森

俺の地元は岩手なんだがまだ地元で働いていた頃に職場の先輩から聞いた話。

詳しい時間はわからないけど夜中に友達含め6人で飲んでいたらしい
その内の一人が慰霊の森いこうぜと言い出した
地元の奴なら知らない奴が居ないくらいメジャーでヤバイと噂の心霊スポット

普段なら絶対に近寄りたくない場所だがその時は
酒が入ってたし6人も居るんだから大丈夫と結局行く事に。

俺は実際に行った事無いんだけれども結構険しい山道を登って行くと慰霊碑があるらしい
そこで手を合わせて、帰るために階段を下っていくんだがそこが狭いから2列になって降りていた。
先輩は一番前。

夜の森ってだけでも気味が悪いけど別に何も無かったねと話しながら降りて行く
階段を半分ほど降りたあたりで急に頭がぐわんぐわんするような、めまいのようなものに襲われた
なんだ?と思いながらも降りていく。

めまいはどんどん強くなってちょっと休もうとした時急にスッとめまいがなくなった
その時背後で声が聞こえた。

でも先輩は今みんなに「なんか声聞こえた!」って言ったら
パニックになると思いそのまま黙って下まで降りた

すると先輩と並んで歩いていた友達が「俺階段で声聞いた・・・」と言って来た
「マジ?俺も聞いたんだけど・・・。じゃあせーので何て聞いたか言ってみようか。」

せーの・・・「「ねぇ」」
小さい女の子の声だったらしい

画像ファイル

shereで偶然見つけた個人のデジカメの画像ファイルがあって
大学の入学式やら旅行やら色々楽しそうな写真がいっぱいあった。
多分よく写真に写ってる子(女の子)がデジカメの持ち主なんだろうな~
あ~可愛そうに…っ思いながらて見てたら
最後の方に本人の葬式と棺桶の中の本人の画像があった…。

標的

2年くらい前の実体験。

当時オレは大学生で、夏休みの間はカラオケ店でバイトしてて、
大体週3~4くらいの割合で18時から24時まで働いていた。
カラオケ店は家から近かったから自転車で通ってたが、
その日は自転車がパンクしたもんだから、仕方なく歩いてバイトに行った。

バイトが終わって徒歩で帰宅中。住宅街を歩いてた時だ。
オレの左頬に「パシ!」って、何かが当たった。けっこう痛い。

最初は、夏だから虫でも当たったのかと思って気にせず歩いてたが、
また、今度は喉あたりに何かが当たった。当たったものの感触はさっきと同じ。
せいぜいカナブンくらいの大きさだと思った。セミほど大きくはない。

なんなんだと思って、それでも歩いてたんだけど、
また喉、左即頭部、左頬、喉……って感じで、何度も左側の頭部に当たるんだ。
これは虫じゃねえなと思って、急に怖くなって走って帰った。

家に着いて、鏡で自分の顔を見てみたら、
何かが当たった箇所は赤く内出血みたいな痕になってた。
大きさはBB弾くらいで、やっぱり顔の左側に集中していた。

歩いてたオレの左側には大きな団地があったから、
誰かが、団地の窓からエアガンでオレを狙って撃ってたんだと確信してる。
今もその団地はあるけど、近くを通りたくもない。

達人

この話は、父から聞いた話です。

父が子供の頃は、学校から帰ると直ぐさま川にサワガニ捕りに出掛けていたそうです。
その日も一人で川に向かい、サワガニ捕りに出かけました。季節は夏で、むしむししていました。

最初は竿に糸を付けておかずのイカをくくりつけて、捕まえていたのですが、
暑くて我慢できなくなり、川に入りながら捕まえていました。

空も赤く染まり、そろそろ帰るかと服を着てると、おじさんが通りかかり、話掛けてきたそうです。
「坊主…川に入っちまったのか…」
父はうなづくと、おじさんは話しだしました。

「あのな、坊主…この川でな、よく子供が殺されたんだとよ…」
父は驚きました。
「そんな話聞いた事がない」とおじさんにいうと、
「そりゃそうさ。おじさんが当人で、ずっと隠しとおしてきたからな…」

父は逃げようとしなかったそうです。
私は父にその理由を聞くと、
父はそのおじさんから殺気が感じられなく、穏やかな空気しかしなかったらしいです。

そのおじさんに、父はこう聞いたそうです。
「おじさんは、もう人を殺すことをやめたの?」
「なぜだい…」
「だって、今のおじさんは恐くないよ?」
そのおじさんは、自慢気にこう言いました。
「あー…子供を安心させる達人だからな、はは…」

父はとっさに逃げたそうです。
親(祖父母)にそのことを話して、警察に報告しました。
今でもそのおじさんは捕まってないそうです。

父は言いました。「逃げきれて本当に良かった」と。
もし殺されていたら、私は今いなかっただろう…。

123便の墜落日

全日空123便の墜落日なのでひとつ


1985年の8月13日、ある人が帰省すべく羽田空港の搭乗手続きに行こうとしたら、突然目の前を男物のズボンを履いた足だけが通り過ぎた
ぎょっとしてたら、その後ろに並んだ女性は上半身だけで下半身がなくて、上半身がぷかぷかと宙に浮いていた。けれど本人はそれに気づいておらぬ様子であったという
その人が唖然としていると、次々に自分の後ろに腕がない子供、顔が見えないおじいさん、体のほとんどの部分が消えてわずかばかり口元だけが見える人などが並び始めた


あまりに気持ちが悪くて、その人は急遽列から外れてそのチケットをキャンセルし、その日はホテルに泊まった
それがあの全日空123便で、後から墜落のニュースを知った時、その人は「あれはそういうことだったのか」と驚いたのだという

カエルの卵

小さい頃に見た奇妙なモノについて、書きたいし意見を聞きたいのですが
なにぶん、かなり年月が経過していますので曖昧なのはご勘弁を。
また、その後に観たジブリ作品や妖怪の登場するアニメ等からの影響で
脳内変換・細部補正が行われている可能性も充分、考えられます。

さて、幼少の頃、我が家は自営業だった為、忙しい時期になると
オレは祖母(当時の気分で書くので、以下婆ちゃん)の家に預けられる事が
多かった。 
ド田舎ではないけど、のどかな場所にある一昔前の日本家屋。
それなりに年季が入っているので、全体的にあまり綺麗ではなかったけど一部屋だけ
いつも小奇麗にしてある部屋があった。
普段は使わないようにしている部屋なのだが、整理整頓されていて気持ちのいい部屋だった。
「あまり使わないから綺麗」なのか「使わないのに綺麗にしている」のかは
分からない。ただ、そんなに特別な部屋ってわけじゃなくて、親戚などが
大勢集まれば、その部屋も開放していた。

んで、一人で婆ちゃんの家にいてもすぐヒマになる。するとオリの中の熊のように
家中を歩き回る癖があった。ある時、その小奇麗な部屋にふらっと入ると
天井に見慣れないモノがびっしりと張り付く、というか詰まってるというか・・・を見た。
ヒキガエルの卵はご存じでしょうか? 透明なゼリー状のチューブのような物の中心に
黒い卵が帯状に連続して入ってるアレ。
アレの超巨大な感じのモノ。透明のゼリーチューブの直径は20~30㎝位だろうか。
中に入っている球体は黒くなくて、淡い緑・・・だったような気がする。

で、そんなのが蛇とか人間の腸のように何重にも曲がりながら
天井一面に張り付いて、グニョ~グニョ~と動いてるの。
一瞬見えて、すぐ消える事もあれば、長い時間見える事もあった。
毎日見えるワケではなくて、何日かに一度で不定期だったような。
で、たまにムニュッ・ポペッ!って感じで中の球体がチューブの外に出される。
グレープフルーツ程度の大きさで、淡い色の綺麗な球体だったように思う。
外に出るタイミングに規則性はなくて、ポペペペッ!って何個も出る事もあった。
球体は外に出ると、しばらく浮かんでるんだけど、次第に消えていくんだよね。

それらの一連のモノなんだけど、当時はそれほど怖くはなかったのね。
あと、人には秘密にしておいた方が自分にとって得策だと、幼心に感じていたように思う。
婆ちゃんに変なのがいるって言って、一緒に見に行くといない、みたいな事が
あったせいかな?って想像してみたけど、その辺の記憶は曖昧。
で、いつの間にか見なくなった。見えていた期間は1~2年程度だったろうか。

十代後半位になった頃か、婆ちゃんにあの部屋って何か変わった事あるの?と
聞いてみたが、全く心当たりがないらしい。先祖から受け継いできた
陶器とか茶器とか色々な骨董品めいた物をしまっていたので、壊しちゃまずいと
思って部屋を使わないようにしていただけだって。

で、今振り返って分析するに。
・一人でいる時間が長い子供は、空想の世界で友達を作り上げその子と遊ぶ、ってのは珍しくないらしい。
 成長と共に消えていくようだ。
・異形のモノは、テレビや図鑑で見たカエルの卵の映像が頭に残っていて、それを再現した。

こんな所でしょうか。

しかし、疑問も・・・。あの異形のモノ、ちっとも遊んでくれなかった。
遊ぶどころか目も口もありゃしないし、オレの事を認識してるかどうかも怪しかった。
オレに対して、敵意はなかったと思うけど、興味もなかったように思う。
ただ単にいるだけで、自分のしたいようにしてるだけにしか見えなかったのだが。

あれはなんだったんでしょう。

雨の中のおじさん

友達から聞いた話。

ある雨の日、友人Aが近所のお寺に出かけようとしたらしい。
道中に坂道を通るんだが、その坂道に差し掛かるとき登り切ったところに一人のおじさんが立ってるのが見えた。
そのおじさんはリュックを背負って、雨の中傘もささずにじっとこっちを見ている。

なんだが気味が悪いと思いつつも、Aはそのおじさんの横を通り過ぎた。
通り過ぎた直後、ふとおじさんが気になり振り返るとおじさんの姿は忽然と消えていた。
そしてその場所には、さっきまでおじさんが背負っていたはずのリュックとボロボロに黄ばんだ新聞だけがぽつんと置いてあった。
不気味に思いながらも新聞を開いてみると、なぜか昭和62年の新聞。(当時2009年くらい)

明らかに異質な気がして、Aは逃げ帰ったあとAの祖母に報告したそうだ。
(Aの祖母は地元ではその手のものが見えると有名だった)
少し霊視をしてもらったそうなんだが、どうやら
「霊ではないが妖怪の類でもない。でもこの世のものでもない」
らしい。

死ぬほど怖くもないが、少し不思議な話。

白い牛

小5くらいのときに、やたら身軽な真っ白い牛みたいな怪物に追っかけられたことがあるわ。

太鼓の練習の帰り道に自販機でジュース買ってたら、その自販機の上に何処からかいきなり落ちて来て
「ぐぉぉぉおおおおん!」とか雄叫びあげんの。
見た目は真っ白い牛。
ただ、顔中に黄色い眼が一杯付いててギョロギョロしてる感じ。
あと、超臭い。夏場のホームレスみたいなツンとくる臭いがしたのを覚えてる。

で、友達と一緒に泣き叫びながら全力で自転車漕いで逃げ出したんだが、電柱とか街灯とかの上をぴょんぴょん跳びながらついてくんのよ。

最終的にトンネルを潜ったら居なくなったんだが、あれだけは未だにトラウマ。

かごめ

最近、かごめのとり?おり?っていう遊びがあるって聞いたんだが知ってるやついる?
夏期講習にきてる中学生から聞いたんだが、やったことあるやついるかな?
やり方はうろ覚えだけど書いとく。

まずトイレに入って扉を背にする。必ず鍵をかけておくこと。
鍵がない場合は、開かないように自分でおさえておく。

目を閉じて「かごめかごめ」をうたう。

するとトイレの外から誰かの気配を感じるらしい。これで成功。

やめるときは「一抜けた」といってトイレの水を流しておわり。

気配がするときは後ろを見ちゃいけないとか
気配がないときでもちゃんと一抜けたをしないとだとか
やばいとおもったらすぐ水を流さないとダメらしい
外と中を交代する前に切り上げるのが大事みたい

で、今ぐぐったら、やり方ちゃんと書いてる人いたわ
よかったら誰かやってみてよ

父親の葬儀の後

自殺した父親の葬儀の後、不思議な事がたて続けに起こった
見ず知らずの女性が尋ねて来て「あなたの死ぬ時を知っている」と言う
またある日、通りすがりの子供に「お前の死ぬ場所を知っている」と言われた

俺は気味が悪くなって知り合いの卜師に相談すると卜師は言った
「あなたがなぜ死ななければならないか、その答えを知りたいか?」
俺は怖かったが思い切ってその答えを知りたいと告げると卜師は言った

「あなたは死んで成仏し、千年の時を経て再び降臨する。死の時は明朝、場所は父親が首を吊った菩提樹の下」

父親が首を吊ったのは桜の木だったが、明朝その桜の木に行くと8月なのに満開の花を咲かせその枝先に死んだ父親の顔がぶら下がっていた
父親は満面の笑みを浮かべて言った
「息子よ、お前は立身出世し仏陀となりて世の全ての憐れみを説け」

しかし俺は生まれたばかりの息子を想い言った
「お父さん、俺は仏になんか成れなくてもいい。家族のために生きたい」
すると桜の花は一瞬にして枯れ、父親の顔は涙を流した


「息子よ、お前は業を背負い生きてゆく事になるがそれでもいいか」
そう言いながら父親の顔は後光に包まれやがて枯れるように萎み地面に落ちた

その後、長男が病死し、障害を持った子が2人生まれたが俺は誰も恨まず生きる事ができた

踏み切り

小学四年生の時、夜の7時から10時まで週に2回、隣町の学習塾に通っていた。
隣町に行く間には貨物列車の線路があって踏み切りを渡る必要があったのだけど、
貨物車は、めったに通ることがなかった。
なので遮断機が下りることもなく、タイミングがいいのか、いつも踏み切りは素通りであった。

ある日のこと、塾を終えていつものように自転車で家路を急ぎ、踏み切りの所まで差し掛かった。
するとその時に限ってチンチンチンチンと鳴りだし自転車の前で遮断機が下りた。
しょうがないので待っていたのだけど、いっこうに貨物車が通る様子がない。
数分くらい経っただろうか。
線路を挟んで反対側の遮断機の向こうに、いつの間にか小さな女の子がポツンと立っていた。

街灯の明かりに浮かび上がる女の子は真っ赤なワンピースの肩からタスキ掛けに黄色いポシェットをしていて、幼稚園児くらいに見えた。
俯いているようで、おかっぱ髪が顔にかかり表情まではわからなかった。
こんな時間に幼稚園児の女の子が一人で?とは思ったがあまり気にも留めず、
チンチンチンチンと鳴るばかりで、貨物車が通ることもない踏み切りの前で、
ボーっと立ち往生したまま夜空を見上げて、さらに数分が過ぎた。

チンチンチンチン、チンチンチンチン・・・空しく鳴り響くだけの音に、
どうして貨物車が通らないんだろう?遮断機の故障じゃないのかな?と、苛立ち始めていた。
さらに奇妙なのは、いつもは自動車や人が行き交うはずの場所なのに、辺りに人の気配すらなくなり、
この何分かの間、女の子以外まったく誰一人も見かけないことに気づいた。

妙な違和感がした。まわりがやけに暗い。
夜空はどんよりと雲が拡がっていて月は出ていなかったが、夜だといっても住宅街である。
各家々の窓明かりがあるのだけど、いつもに比べその明かりがとても薄暗くなってる気がしたのだ。
それに対比するかのように、自分の真上と女の子の真上にある街灯だけが妙に明々と感じ、
暗闇の中で、自分たちだけを照らし出すスポットライトのように感じた。
まるで、その世界に自分と踏み切りの反対側の女の子だけしか居ないのではないかと思うほどだった。

さすがに、なんか変だなと思い始め、辺りをキョロキョロ見回したあと、目線を踏み切りに戻すと、
踏み切りの反対側のスポットライトの下からあの女の子まで消えていた。
さては、あの子も待ちきれなくなって、どこか行ったのかなと、そのときは思った。

チンチンチンチン!チンチンチンチン!・・・
と鳴り響き続ける中、なんだか一人で、この世界に取り残されたような気分になっていた。
孤独感が襲ってきて背中がゾクゾクと寒気までしてきた。
貨物車も通りそうもないし、まずいかもしれないけど遮断機を超えて通っちゃおうかなと思った矢先。
自転車の横をふと見ると、あの女の子がそこに立っていて目が合った。
その瞳には白目がなく瞳全体がまるで血のように真っ赤だった。
そして女の子は

「通っちゃいな」

と言ってニターッと笑った。

思わず、後ずさりして、ウワーッ!と声をあげて叫んでしまった。
見てはいけないものを見てしまったような気がして、顔を横に反らして目を閉じた。

ほんの数秒も経たないで、そっーと目を開くと、目の前の踏み切りには遮断機は降りていなかった。
チンチンチンチンという音も消え、かわりに、いつもの住宅街の人の気配と車の騒音に戻っていた。
どこから現れたのかスーツ姿のおじさんや、おばさんたち数人が踏み切りを渡っていて、
後ろの道路には自動車が行き交っていた。

あの女の子は?
まわりを見回しても、あの女の子はどこにもいなかった。
え?どうして?なんで?
いろんな疑問が頭の中を駆け巡り混乱しつつも、その場から離れたくて自転車を押した。
踏み切りを渡り自転車に飛び乗ると、逃げるようにして家路を急いだ。

翌日。やはり気になって、学校の帰りに明るいうちにその踏み切りに寄ってみると、
踏み切りの脇に、花や女の子向けの玩具が供えられていた。
翌週からは塾の行き帰りには遠回りをして、違う踏み切りを渡ることにしたのだった。

それからは踏み切りの遮断機が下りることに出くわすことも、あの女の子を見かけることも一度もなかった。

あー、そっか
この時間あんまり人いないんだよな

じゃあまあ適当に

これは俺が小学校の話だからもう十数年前の話になる。

その時俺はS県のとある市に住んでたんだけど、そこそこ田舎だったんだよね。
家から駅まで大人の足で30分ぐらい歩かないといけないし、子供の足でなんてもっと遠かった。
その頃両親は共働きだったから鍵っ子だった俺なんだけど、親は二人とも帰ってくるのが遅かったから、夕方を通り過ぎて夜まで友達の家で遊ぶなんてしょっちゅうだった。そのせいか夜の暗い道を歩くのは慣れてたんだよね。

ある夏の日、たまには駅まで母親を迎えに行こうと思って、よせばいいのに軽い冒険のつもりで駅に行くことを決めたんだよね。

で、ちょっと早めに行こうと思って20時くらいに家を出たんだけど、夏とはいえずいぶん暗くなってた覚えがある。でもまあ暗い道を歩くのは慣れてたし、前に書いた通り冒険感覚だったからちょっとワクワクしながら家を出たんだ。

でもそこはやっぱり田舎だからさ、住宅が密集してるとこと違って駅までの道は家もそんなに無いし、街頭もあんまり立ってないから本当に怖いんだよw
家を出るときに感じてたワクワクなんて歩き始めてすぐにふっとんだね。だけどここで帰るのもカッコ悪い気がして、ずんずん進んで行ったわけさ。
風で揺れる木にビクビクしたり、草むらがガサゴソいう音に驚きながらねw
そんな感じで、家から駅まで3分の1くらい行った辺りに国道があるんだけど、そこは結構明るいのよ。だからホッとしてたんだ。
だからかな、そこから駅に向かう一本道にバス停があるんだけど、そこに雨も降ってないのに傘を差した女の人がこっちに背中を向けて立ってるのよ。あの時は本当にびっくりしたね。たぶん1mくらい飛び上がったんじゃないかと思う。

だけど駅に行くためにはその道を通らなきゃいけないから、特に気にしないふりして通り過ぎたんだよ。で、国道を通り過ぎるとそこからまた真っ暗な道に変わるわけなんだけど、そこからしばらく行った丁字路を曲がった時にまたビックリした。
さっきの女の人がまた立ってるんだよ。
今思えばこの時点でおかしいし、すぐに帰るべきだったけど、小学生特有の変なプライドがあった俺はさっきより早足でその人の後ろを通り過ぎた。

でも、その傘を差した女は柵があって先が見えないちょっとしたカーブの先にまで立ってた。
この頃の俺はよく幽霊番組とか見ても笑って寝ちゃうようなガキだったんだけど、この時ばかりは本気で怖かった。

なんせ曲がったところの目の前に立ってたんだから。

それで俺、動けなくなっちゃってさ。目の前に微動だにしない傘を見ながら立ちすくんでたのよ。
どんくらい時間が経ったか知らないけど、結構な時間が経ったように思えた頃にようやく目の前の女が歩き始めた。
俺は、その傘が見えなくなるまでホントに身動き一つしなかったと思う。
ようやくその女が見えなくなって、助かったって思ったね。すっごい長い溜息をしたよ。

それでふと後ろを向いたら
さっき道の先に消えてったはずの傘が目の前にあったんだ。

もう限界だったね。よくホラー映画とかで人間びっくりすると悲鳴あげながら逃げていくけど、あれってかなり余裕あると思うよ。
その時の俺は小便洩らしながら全力でダッシュした。多分これからの人生でもあれ以上早くは走れないんじゃないかと思う。

気づいた時には駅員さんに慰められてた。
多分、恐怖のせいでまともな話はできなかったと思うけど、駅員さんは優しく慰めてくれてた覚えがある。

誰?

お盆と言うことで、ちょっと思い出した事があるので書く。

うちでは、夏になると毎年母の実家に帰る事になっている。
祖母や親戚に会えるのは嬉しいし、涼しい土地で食べ物も美味しいので、避暑には最高なんだけど。
数日泊まる事になる祖母の家で、どうしても気になる事がある。

祖母は写真が好きで(自分で撮るのが好きなわけではない)、居間には沢山の写真が飾ってある。
その中の、祖母が還暦の時に撮影した写真の事だ。

自分が小学校低学年位の頃だったと思う。いつもと同じように、親戚一同がお盆に集まった時だった。
祖母の誕生日が8月と言うこともあり、還暦のお祝いを盛大にした。
昔のことだから細かくは覚えていないけど、かなり楽しかった事だけは記憶にある。
だから、その時とった集合写真が現像され、居間に飾られているのを翌年に見た時は、楽しかった記憶とのギャップで鳥肌が立った。
一見普通の写真だった。祖母が中央に写っていて、自分がその隣で間抜けなポーズをとっている。
他の家族や親戚も、綺麗に写っていた。
だけど、明らかにおかしな点がある。

写真は和室で撮った。
その床の間に、ぼんやりと白い顔が見えた。笑っている。
人間の顔じゃない。
蛙みたいな顔してるんだ。
『千と千尋』に出てきた蛙の石像みたいな奴が、思いっきり笑顔で写ってる。

自分は生まれて初めてそう言う写真を見たので、相当驚いた。
父母にその事を言おうとしたが、二人共
『ああ~、あの時の写真じゃん』
と言うばかりで、ばっちり写っているそれには気付かない様子だった。というより、
『気付かない振りしてるな』
と子供ながらそれを感じとった。
言えないよな、まさか祖母の還暦祝いの写真が心霊写真だなんて。
祖母も、親戚もその写真を見ても、何も言わなかった。
自分より幼い、いとこたちでさえそれには触れずじまいだ。

今でもその写真は居間に飾ってある。盆に祖母の家に行く度、それを見るのが怖い。
既に他界している祖父なら、少し嬉しかったかもしれないのに。
誰だよこいつは。

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