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心理操作の手法

更新日: 2017年08月20日

rolly-cornさん

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心理操作は思考や行動の操作

心理操作は、思考や行動などの精神機能に働きかけ、それらをコントロールする手法です。主な用途は攻撃・防御と利益誘導です。様々な手法があります。

選択肢の順序を調節する(初頭効果、終末効果)

選択肢の順序は答えに大きく影響します。

政府は、犯罪を実行しなくても、計画の段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ、組織的犯罪処罰法の改正案の成立を目指しています。この法案に賛成ですか。反対ですか。

出典朝日新聞社世論調査(2017年5月24,25日)

この質問は最後だけが印象に残るようになっています。これを「終末効果」と呼びます。「賛成ですか。反対ですか。」の順で聞くと、「反対」と答えやすくなります。「反対ですか。賛成ですか。」の順で聞くと、「賛成」と答えやすくなります。文章によっては冒頭だけが印象に残ることもあります。この場合は「初頭効果」と呼びます。

なお、実際の法案は犯罪組織以外の人は対象ではありません。それを新聞社が改変したのです。

質問の洪水を浴びせてフリーズさせる(DoS攻撃)

人間は、質問の洪水を浴びせられると思考が追いつかなくなり、フリーズします。

大阪府では教育長が教育委員に質問の洪水を浴びせ、教育委員が反論できなくなりました。一つ一つの発言は「共産党に利用されるだけ」というイメージ操作や論点ずらしなど、決して高度なテクニックではありません。(リンク先に全文があります。)この教育委員は、一つ一つの発言には反論できたかもしれません。しかし、それが物凄い勢いで出てくると大抵の人は反論しきれなくなります。

間接的に言うことで理性のチェックを迂回する

人間は、暗黙に示された情報をうまくチェックできず、信じ込んでしまいます。

例えば、「日本を守る」と言うと、多くの人は「日本を守るのはいいことだ」と思うでしょう。しかしながら、この言葉には「日本は善」「日本以外の特定国が悪」「特定国は日本に悪意を持っている」という含意があり、それは理性の門番を素通りして信念に直接書き込まれます。その結果、誰も含意を疑わず、「日本を守るにはどうすればいいのか」「特定国はどこか」というところから議論が始まります。

要求を伏せる

要求を間接的に言えば相手の思考を働かなくするとともに責任の回避もできます。例えば、「誠意を見せろ」「赤ちゃんが乗っています」「おなかに赤ちゃんがいます」は具体的な要求を伏せています。これにより、要求の正しさはチェックされず、さらにそれへの対応も聞き手が勝手にやった行動とみなされ、相手に責任を転嫁できます。

主語を伏せる

主語を伏せることで、犯人を隠すことができます。加害者と被害者を逆にできることもあります。
「アメリカが日本に原爆を使ってしまった」→「原爆が落とされた」
「AさんがBさんに対して腹を立ててしまった」→「Bさんが怒られた」

疑問形にして答えを暗示する(反語)

疑問形で問いかければ、相手は答えを強く連想しますが、答えは明示されていないため、それに対する正確な判断が働きません。これによって、聴衆に強い暗示をかけることができます。

選挙で勝てば、何をやってもいいのですか?

出典元SEALDs 諏訪原健(AREA dot 2017/5/23 7:00の記事)

明示:「選挙で勝てば、何をやってもいいのですか?」
暗示:「自民党は悪者だから選挙で勝てばどんな悪いことでもやっていいと思っている」

連想を使って暗示をかける

暗示と連想を併用すると、更に気づかれにくくできます。「8.6秒バズーカは楽しい」というストーリーから「8月6日の原爆は楽しい」というストーリーを刷り込むこともできます。

ポジティブ/ネガティブな言葉の一覧を作る(自己暗示)

所定の答えを言わせる(プライミング)

A子さんが風邪で入院しました。B子さんがお見舞いに行く途中、牛が「モ~」と鳴いて、チョウが飛んでいました。A子さんは何で入院したのでしょうか?

「モ~」と「チョウ」から盲腸を連想した人も多いかもしれませんが、盲腸ではありません。風邪です。冒頭で「風邪で入院しました」と言っています。

このように、連想を利用すると、所望の答えを連想させて答えさせることができます。この手法をプライミングと呼びます。このケースは音韻で連想させるもので「音韻的プライミング」と呼びます。意味で連想させるものは「意味的プライミング」と呼びます。

意味的プライミングの例:
「『血液』って10回唱えて」
「血液、血液、・・・」
「信号機は何色になったら進んでいいの?」

あなたの経済状態は最近厳しいですか?
あなたは今の内閣を支持しますか?

「支持しない」と答えさせる意味的プライミングです。「支持しない」を連想するようなキーワード(「経済状態」「厳しい」)を予め聞かせることで、多くの人は「支持しない」を連想し、次の質問でそう答えやすくなります。逆の順序で聞けばそうはならないでしょう。

感情に揺さぶりをかける

人間は、何かが気になっている間、短期記憶がそれに専有され、思考が遅くなり、判断が鈍くなります。気になっている「何か」のせいで、情報が短期記憶に収まりきらなくなり、高速な短期記憶で捌いていた情報処理を、低速な長期記憶に頼るか、諦める必要が出てくるからです。

特に、たくさんの情報を捌くタスクではその影響が顕著になります。創造的なタスクは高い報酬が逆効果になることが、心理学の実験で分かっています。報酬が気になってタスクに集中できないのです。

また、現実世界での判断をする上で、短期記憶が削られたときに真っ先に削られる思考は、遠い未来の考慮です。だから、心の余裕が無いと後先を考えない判断になってしまいます。後先を考えることは緊急ではありませんが、非常に重要度が高い作業です。

極端に褒めたりけなしたりすることで感情に揺さぶりをかけて、いろんなことを気にさせることで、相手の知能を下げ、言いなりにさせることができます。

自信を失わせる

たくさんけなして自信を失わせれば、言いなりになります。

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rolly-cornさん

ローリー・コーン・ヨージョスキー大佐