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今度こそカンヌ最高賞「パルム・ドール」!?河瀨監督×永瀬正敏『光』

世界的に評価の高い河瀬直美監督と永瀬正敏が、『あん』に続きタッグを組む映画『光』。ヒロインには女優としての活躍も目覚ましい水崎綾女が過激なラブシーンにも挑む。カンヌ映画祭では新人賞や審査委員特別大賞を受賞している河瀬監督。本作で最高賞の「パルム・ドール」が期待されている。

更新日: 2017年07月02日

aku1215さん

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■河瀨監督と永瀬正敏が再タッグを組む映画『光』

『光』(2017)

永瀬正敏と水崎綾女

視覚障害者の映画観賞用音声ガイドを制作する美佐子と、中途失明した写真家・雅哉の交流を描く物語。

撮影は奈良・奈良市、橿原市、明日香村のほか、大阪、京都でも行われる予定。

11月中旬、クランクアップ予定。2017年公開。キノシタ・マネージメントと仏コム・デ・シネマの製作で、キノフィルムズが配給する。

■「光」を巡る男女を描いた河瀨監督のオリジナル脚本

主人公は弱視が進行しているカメラマン、中森雅哉。バリアフリー映画のモニター会で音声ガイドを作成する美佐子と出会い、音声ガイドの製作過程で衝突しながらも少しずつ理解し合っていく。

美佐子は雅哉の写真集に遠い記憶の中に光を見つけ...光をなくした男と光を追い求める女の揺れ動く想いの先に、「映画」は彼らの「光」となって手をさしのべるのか....。

映画というモチーフを中心に据え、人々の希望とは何か、映画の光が人にもたらすものは何かを追求する。

半年間の構想の末、カメラマンという主人公が浮かび、永瀬を想定してオリジナル脚本を執筆。「永瀬さんは『あん』の世界に魂を置いてきてくれた。そういう役者はいない」と絶大な信頼を寄せている。

■写真家としてのキャリアも活きた永瀬正敏

永瀬正敏(1966年7月15日 - )

元妻は小泉今日子
http://www.rocket-punch.co.jp/

永瀬にとっても、特別な役だ。祖父(故人)は宮崎・都城で写真店を営む写真師、自身も写真家として、国内外で数多くの個展を開催している。

写真家としてのキャリアは随所に活かされている。主人公のアパートに飾った写真は全て、永瀬が撮影したもの。物語のキーとなる写真集は、未発表のものから自ら選び、装丁まで関わった。

永瀬はリオパラリンピックを熱心に視聴し、複数の視覚障害者に取材。体験器も使って、生活や心境をつかんでいった。

■注目の女優・水崎綾女がヒロイン 過激なラブシーンも

水崎綾女(1989年4月26日 -)

2016年7月に結婚
http://www.horipro.co.jp/misakiayame/

ヒロイン美佐子役を務めるのは、「進撃の巨人」(15)などで注目されている水崎綾女。「感情をそのまま出しているところがいい」とオーディションで選ばれた。

役そのものを生きることを要求する河瀬監督流の演出に従い、クランクイン4日前の10月12日に奈良入り。美佐子の自宅という設定のマンションで住み込みを始めた。

ほかのキャストは、美佐子の上司、智子役と劇中映画「その砂の行方」の女優役は舞台から映画・ドラマへ活躍の場を広げる神野三鈴、「その砂の行方」の主演と監督役は、ベテランの藤竜也が演じる。

■世界的な評価を受ける河瀨監督 こだわりの演出術

河瀨直美監督

カンヌ映画祭審査委員として、スティーヴン・スピルバーグ監督やニコール・キッドマンらと並ぶ

1997年劇場映画デビュー作「萌の朱雀」で、カンヌ国際映画祭カメラド−ル(新人監督賞)を史上最年少受賞。2007年『殯の森』で、審査員特別大賞グランプリを受賞。

2009年には、カンヌ国際映画祭に貢献した監督に贈られる「黄金の馬車賞」を受賞。2013年にはコンペティション部門の審査委員。今年は短編部門、シネフォンダシオン部門の審査委員長を務める。

河瀬組では、カメラが回っていない時から役になりきることを求められ、ほぼ台本通りの順番で撮影する。

河瀬監督のこだわりは「リアルを追求すること。そのためには、撮影側が、まるで自分たちがいないかのようなふるまいをしなければいけない。撮影本位でやると、俳優たちは動きも制限されてしまう」。

河瀬監督の指示の出し方は、通常の現場とはかなり違う。「スタッフには、必ずインカムで静かに『回して』と伝えます。『用意スタート!』とは絶対に言わない。俳優は、いつカメラが回っているかはわからない。」

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